Art

ニッポンのトランプ

通勤路から少し外れたところに、いわゆる「ちょっとおかしな、町内の有名人」のお宅がある。日本中、どこにでも存在する、妙な飾り付けや、貼り紙の目立つ愉快なおうち。 自分の日常的な行動範囲では、「1.不要品で作る世相を反映した立体作品」の家と「2.鉄…

10月10日(月)豊島(後編) #瀬戸内国際芸術祭

そろそろ書いておかないと忘れてしまう。旅の思い出。 10月10日は旅の最終日。つまり、帰る時刻を気にする必要があった。翌日から普通に出勤するから、あまり無理はできない。 でも予想していたよりも、自由自在に島を巡ることができた。電動自転車がそれを…

旅のお手伝い

友人夫妻に誘われて仕事帰りに会食。といっても新しくできたラーメン屋さんで、「つけ麺」を食べただけ。彼らが行きたかった、という理由で選択したのだが、食事はともかく長く話せないところがラーメン屋の困ったところだ。典型的過ぎるくらいに典型的な「魂込…

10月10日(月)豊島(前編:特に豊島美術館) #瀬戸内国際芸術祭 #豊島美術館

旅の記憶そのものは薄れてきているが、印象は強く残っている。最近は瀬戸内国際芸術祭のことを友人知人に話す機会が幾度かあって、どういう旅だったのか、をようやく整理して説明できるようになってきた。といっても「とにかくすごい。行けばわかる」ばかり…

10月9日(日)女木島 男木島(最後編:高松の夜) #瀬戸内国際芸術祭

自転車で散策中に遭遇した駅。悪夢的な入り口。狐面の子供(浴衣)がケラケラ笑いながら走っていたら最高だったのに。 「ことでん」の終端。こういうものさえアート作品に見えてくる。 瀬戸内の夕暮れ。 またしても旅の記録。男木島から高松港に着いて荷物を…

10月9日(日)女木島 男木島(後編) #瀬戸内国際芸術祭

旅に限らず、記憶は確実に薄れていく。それはもう仕方がないことで、それでも思い出せる色々、そして頭のなかで組み上がった思い出を大切にしていくしか無いのだと思う。今回の旅行は、春と秋を合わせて、一生に一度の旅だったと考えている。少なくとも、後…

10月9日(日)女木島 男木島(前編) #瀬戸内国際芸術祭 そしてノーベル文学賞

今年のノーベル文学賞はボブ・ディラン氏。なんとなく「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を思い出す。自分の中で古びない作品のひとつ。 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: …

10月8日(土)観音寺、本島、丸亀 #瀬戸内国際芸術祭(後編)

実はもう記憶があやふやなところがある今回の旅。印象がぼやけている訳ではなく、色々と渾然一体で時系列や土地との繋がりがわからない感じ。写真を眺めるとしっかり思い出す。 本島での展示では、特に「産屋から、殯屋から」が気になった。現代アートで穴蔵…

10月8日(土)観音寺、本島、丸亀 #瀬戸内国際芸術祭(前編)

東京都から射出され加速中の新幹線に飛び乗る、それが静岡県民にとっての西へ向かう電車旅の始まり。JRは静岡が嫌いなので、停車も減速もしない方針なのだ。義体化が一般化した現代でも、たった数分の「ランデヴー・ウインドウ」に間に合わせるために階段を…

帰りの新幹線で豊島と瀬戸内国際芸術祭を考える。

いま、新幹線に乗った。あとはもう、家に帰るだけ。寄り道も、食事もおやつも無い。旅の終わりはいつだって寂しい。 同時に、僕にとっての「瀬戸内国際芸術祭2016」も、ほぼ終了した。同じ年に2回も、しかも同じイベントになんて人生で初めて。そして、「来…

旅の失敗

今、おなかがいっぱいでつらい。それが、今日の失敗。 旅そのものは、とてもすばらしかった。男木島も女木島も、一生の記憶になるだろう。島の高台で、港で波を見ながら、アート作品を楽しみながら、何度そう思ったことか。 昼食の選択は失敗した、かもしれ…

旅をしている

今日から明後日までは、瀬戸内国際芸術祭に参加(?)している。今夜は丸亀市の駅前に宿泊。 静かな街だ。なんとなく四日市市の駅前に似ている。古くて立派なアーケードがそう思わせるのだろう。 午前中はまず観音寺という街を散策した。目的は「餡入りの餅…

静岡市美術館の「エッシャー展」

家の用事で半日の休暇をとる。空いた時間に、静岡市駅前の美術館で開催中の「エッシャー展」に行ってきた。 確か今週末で終わってしまう巡回展。なぜか今日は疲労が激しく(寝不足+家の用事がハードだった)、しかも静岡市美術館にしては作品の数が多くて、見…

映画「バベットの晩餐会」と、美味しいものをいくつか。

映画『バベットの晩餐会』を観た。こういう、名作だけど未見のもの、は映画館でリバイバルされると有難い。レンタルでも最低料金、AmazonやGoogleの動画サービスなら実質無料でも楽しめるのだけれど、なんとなくそうやって「いつでもどうぞ」という状況では…

ディック・ブルーナを忘れていた

友人と会食。その時に言われて思い出したのだが、県立美術館の企画展「ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」 が開催していたのだった。完全に忘れていた。迂闊。今日はちょっと行く元気が無いので、また来週にでも。それなりに長い期間の展示だか…

頼まれて作る時に。

パソコンで印刷物の類、例えばフライヤーやショップカードを作ることがある。元々、それが趣味であり、プロには及ばないものの、自分なりに「できること・できないこと」の区別がつく位の経験はある。 だから友人知人に、そういったものの制作を頼まれる機会が…

猫と絶景

今日はふたつの美術展に行った。駿府博物館の『ニャンダフル!浮世絵ねこの世界展』と、静岡県立美術館の『東西の絶景』。 前者は表題のとおり、浮世絵に描かれた猫をたっぷり楽しませてくれる展示。とはいえ、僕はどういうわけか、他の美術作品ほど浮世絵に…

映画『ボーダーライン』と、美味しいものいろいろ。

『ボーダーライン』という映画を観た。良い映画でした。 いわゆるアメリカとメキシコの国境地帯での麻薬戦争を描いた作品。主人公は警察でいうところの突入部隊員みたいな現場の人。所属はFBI。麻薬とマフィアを取り締まる組織を超えた作戦に関わることなっ…

野外ライブと眠気とハチミツ

今日は職場の知人達の野外ライブに呼ばれた。野外といっても、市民公園にある、本当に小さな野外音楽堂(吉祥寺のあれよりこぢんまりとしている)で行われる、知り合いばかりのイベント。この種の、仲間内のサークルイベント的なロックバンド・ライブって、…

三重から静岡へ(パラミタミュージアムとか四の市とか)

昨日今日と、三重県に滞在していた。心配していた渋滞は無く、さすが新東名と感心。どちらかと言えば三重県に入ってからの国道や県道のほうが混んでいた。とはいえ、今回は遠出をせず、菰野町と四日市市をのんびり巡るだけなので、さほど問題ではない。 昨日…

旅でいちばん良かった場所は #瀬戸内国際芸術祭

今回の「瀬戸内国際芸術祭2016 春」で、いちばん良かった場所・展示は何だったか。人に聞かれたら「愚問なり!それぞれ良さがあり、優劣などつけられぬわ!」と思う(けれど、言わない)のだが、誰も聞いてくれないので、ここに書く。*1 といっても、いちばん、…

瀬戸内国際芸術祭2016春 旅の道具について

風景や見たものは写真やチケットの半券で思い出せる。今日は反省もかねて、道具について書き記しておく。モノの使い勝手は忘れやすいし、記録としては有用な気もするので。 まずは自転車。 おなじみの三角折りたたみ自転車である「STRIDA」。僕のモデルは変速…

瀬戸内国際芸術祭2016春 2日目

旅の2日目。島を渡り歩く旅というのは生まれて初めてで、今日はちょっと苦労した。たぶんなんとかなるだろう、と思っていた乗り継ぎが上手くいかずに、いちど本州(昨日の出発地)まで戻って、1時間近く待つことに。とはいえ、やや疲れていたこともあって…

瀬戸内国際芸術祭2016春 1日目

瀬戸内海方面への旅行、国際芸術祭への旅を遂行中。例によって旅行中は細かいことは書かない。ただ、この旅は、いまのところ“ものすごく楽しい”ことだけ記しておく。天気はほど良く曇り空、海を眺める時だけ綺麗に晴れて、自転車を漕いでいる時はちょっと汗…

映画『リザとキツネと恋する死者たち』

今日も映画館へ。本日から来週の日曜日までという、平日勤務の身としてはかなり綱渡りなスケジュールの公開日であった、『リザとキツネと恋する死者たち』を鑑賞。 ものすごく楽しい映画体験だった。ストーリーは調べればわかる。が、内容は見なければ全然わ…

映画『美術館を手玉にとった男』と、スリランカ料理店。

映画館で『美術館を手玉にとった男』を観てきた。簡単に言うと「アメリカ国内の46の美術館に30年間にわたって贋作を無償で寄贈し続けた贋作画家マーク・ランディスの素顔に迫るドキュメンタリー」。贋作者の老人は精神を煩い、しかも寄贈ということで詐欺性は…

『スターウォーズ展』と大国屋の和菓子と、牡蠣。

今日は静岡市美術館で開催中の『スターウォーズ展』に行った。僕としては珍しい、職場で知り合った人達との美術展観覧。まあ、見ている間は一人の世界なのだけれど、今日はこれも例外として、解説役みたいな事もしてみた。一番の年長者だったので、どうして…

100円ショップのシールで創作

大量に作る時はともかく、数百枚だけのシール制作には、百円ショップの無地シールが便利だ。葉書より小さな台紙の、たぶん名前用に使うシール。そういうものはパソコン用品店にもたくさんあるけれど、僕は主にクラフト紙などの風合いをが欲しくて、しかも量…

宿を予約し、その後に計画。そして羊羹と漫画。

春に予定している「瀬戸内国際芸術祭」への旅。なかなか準備が進まないので、といっても一人旅だから悪いのは全て僕なのだが、とにかくその停滞した状況を打破するために、えいっと宿だけ予約した。 直島と小豆島。どちらも港の近く。どちらも、とびきり安い。…

40リットルの見えない壁

自動車を買い換えて、数ヶ月経つ。ハイブリッドカー、つまりエコカーということで、色々と燃費を低減する工夫が満載である。省エネルギーの本質的な部分は以前に乗っていたトヨタプリウスと変わらないけれど、モニタやダッシュボードの表示や案内がずいぶん…

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