藤枝市のテンテンカシテン

昨日もにわか雨、明日も雨。
というわけで晴れている間に自転車に乗る。なにしろ運動不足なのだ。
旅で痛めた足のリハビリも兼ねている。ゆっくりと足を動かす必要がある。

今日は藤枝市の駅前から山間部を走ってきた。
のんびり走れば楽な平地ばかり。河川を跨ぐ場所と、山を切り開いた住宅地以外は、すいすいと進める。

国道1号線バイパス瀬戸ノ谷インターから数分のところにあるテンテンカシテンで一休み。ここは友人から強く勧められていた場所。
週末は東京の焼き菓子屋さんからお菓子が届く。
平日はお店で作ったお菓子や飲み物が楽しめる。焼き菓子屋であり、カフェである。

まだ新しいのだろうか、店はとても綺麗。
日焼けしはじめた生木の色も美しい。

今日はハウスブレンドのコーヒーと、コーヒー味のわらび餅を注文した。

https://www.instagram.com/p/CFgx2eyA0EF/

 

どちらもとてもおいしかった。感動した。
わらび餅は、たぶんこんな感じの組成である。

香りの良いコーヒー*1を使って、わらび餅をつくる。

甘みの無いミルクアイスまたはシャーベットと、ラム酒漬けのイチジクを混ぜる。

両者を盛り合わせる。

ポイントは、基本の甘みがイチジクのみ、というところだろう。
果実の中でも優しい甘さが、コーヒーやラム酒によく合う。
しっかり甘いスイーツとコーヒーの組み合わせも好きだが、この儚い甘さも悪くない。というか、他ではなかなか食べられないタイプの味だと思う。

山に行く途中に寄るのも良いし、街から少し離れて一服するにも便利な場所だ。
車社会のベッドタウンでよくあるように、駅前の中心街のほうがお茶をするには不便な土地。車でさっと寄ってのんびり、には最適な店だと思う。

 

すっかり気に入ってしまった。
時間帯が良かったのだろうか、とても静かだったことも好印象。
近いうちにまた行くつもり。良い店を知った。

goo.gl

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全然関係ないけれど、和歌山旅行で気になった歯医者。
旧字体の「ゑ」に気を取られたけれど、「歯」が90度回転している。
どうしてこんな風にしたのだろう。違和感なく読めてしまったのは、この回転によるものなのだろうか。

 

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歯医者は看板やマークの自由度が高い気がする。循環器科や精神科よりも”遊び”の余地があるのかもしれない。

 

では寝ます。おやすみなさい。
足は程よく動いて、じわじわと痺れている。

 

辺境・近境 (新潮文庫)

辺境・近境 (新潮文庫)

 

 

お題「わたしの癒やし」

*1:カウンターにあった水出しコーヒーと推測する

旅の記録:和歌山 アドベンチャーワールド

先日の和歌山旅行について書く。
この旅の第一目的地がここ、アドベンチャーワールド

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簡単に言えば、パンダとサイを見たかったのだった。
近畿最大級の動物園にして海獣や鳥の展示もある、シーパラダイス的な要素もある、そしてジャイアントパンダの飼育では日本一。
移動距離を考えると、本来は四国在住時に行くべき場所だった。でも四国暮らしで暇ができた時には、もう移動制限があって訪れることができなかったのだ。

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そして、新型コロナ禍がいくぶん下火になり、かつ平日、気候もまあまあ良い、といった状況を狙って行くことに決めたのが先々週。昨日までの連休騒ぎを思い返すに、ぎりぎりのタイミングだったのかもしれない。

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しかしアドベンチャーワールド、自分にとっては想定外のことが多すぎた。
広いことは覚悟していた。
でも、こんなに広くて、様々な設備や展示があるとは知らなかった。前日に公式Webサイトを見て途方に暮れたくらいに広い。
おそらくは、四国の水族館と動物園が束になってかかっても、砥部動物園がかろうじて生き残る以外は「瞬殺」だろう。少年バトル漫画で新シリーズが始まると、過去の強敵たちがまとめて倒されてしまう(そうやって新シリーズを盛り上げる)。ああいうインフレーションが発生しているように見える。

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世間一般の、そこそこの規模の動物園、サファリパーク、水族館、シーパラダイスをそれぞれ100とした場合、アドベンチャーワールドは「動物園170、サファリパーク80、水族館20、シーパラダイス100」のパワーがある。さらに小さな子供ならそれだけで満足できる遊園地や公園も付属している。
それぞれの施設も、それなりに綺麗だ。
客層や宣伝具合を見ると、ここは近畿における「東京ディズニーリゾート」に近い立ち位置ではないか。つまり、子連れファミリーの旅行や、中高生のデートでの定番である。

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生体を使った総合レジャー施設は、少なくともこの規模のものは、僕は他に知らない。
2日通しのチケットがある理由も、訪れて理解できた。
というか、ディズニーランドと同じく、「全て見る」ことが目的ではないのだ*1
僕は動物がいる展示は全て足を運んだが、ひたすら暑い陽気の下で、それはそれは酷い目に遭った。今も実は、片膝の調子がおかしい。

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アドベンチャーワールド全体の雰囲気は、ずいぶんと安っぽい。
園内は、テーマソングが延々と流れている。しかも、テーマソングだけで何種類もある。曲の雰囲気からして、歴代のテーマソングを流しているのだと推測する。これがもう明るくて前向き過ぎて、聞いていて疲れる*2。悪鬼魍魎の類は、この音楽だけで近寄れない。

 

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建物は全体として「新しくできたサービスエリア」っぽい。
つまり、庶民風のメルヘンである。ディズニーランドやユニバーサルスタジオほど、外装・内装の品質管理は徹底していない。
そして、パンダ・グッズの専門店から数メートルのところにサイの剥製があったり、UFOキャッチャーとトイレの間を歩いていくと骨や生物保護の展示があるなど、ずいぶん雑なレイアウトも目立つ。
ショッピング・モールのフードコートみたいな場所に隣接して海獣の展示があって、キャラメルポップコーンの甘い匂いと水槽の生臭さを交互に嗅ぐこともできる。

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でも、観光地によくある、衰退して雑然とした動物園や水族館や遊園地の雰囲気は無い。

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遊園地としては小さな子供向けのものが多い様子。
動物の展示なども、子供目線に作られている感じがした。
全体としてはきちんとお金をかけた観光施設に見える。しかし展示毎に質のばらつきは目立っている。
シロクマは薄汚れたガラスの向こう側で神経質な反復運動を繰り返している。いくつかの水槽は結露水が床を濡らしている。でも、イルカショーは大型モニターと音響を駆使した立派なものだった*3

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逆に、わりと無造作に飼われている動物がサファリパーク・エリアで元気いっぱいだったことは印象に残っている。
カバもサイも、これほどたくさん、そしてよく動いている場所は他に知らない。
ジャイアントパンダを目当てにしたはずが、コビトカバやムフロンのほうが印象に残っているくらいだ。

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いや、ジャイアントパンダも実に可愛くて、見てよかったのだけれど、彼らは寝てばかりいるので。

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パンダといえば、レッサーパンダもいた。
しかし入口近くの(サービスエリア的な)お土産コーナーの一角、「ようこそアドベンチャーワールドへ。まずこの部屋で概要を知りましょう」みたいな、多くの人が素通りするような小部屋にいた。

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総じて「他の動物園では主役級の奴らが雑魚キャラとしてそのへんにいる」「特別に宣伝していない『その他大勢』の連中が元気いっぱい」だった。
上述の少年バトル漫画の例えだと、劇場版アニメに出てきそうな感じ*4
水族館に限れば、こういう「他では主役級だが、ここでは端役」はあるのだが、それは供給地が近いことが前提になる。例えば沖縄の美ら海水族館などがそうだろう。
ここまで大きな、しかも商業色がしっかり出ている施設で、動物もたっぷり飼っている場所は本当に珍しい。

 

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イルカショーや遊園地でがんがん稼いで、パンダや他の動物たちをしっかり飼育するスタイルなのかもしれない。

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旅としては、ここは本当に疲れた。
坂は多い。人もそこそこ多い。とにかく歩かせる、並ばせる。
サファリパークではバスによる周遊もできるし、ベンチやテーブルはそこかしこにある。イルカショーその他の座るチャンスも多い。でも昼前から夕方まで過ごせば、ふくらはぎがパンパンになる。
サファリパーク・エリアはバスだけでは物足りなくて歩いた。距離は大したことはなくとも、これもなかなか大変。やはり「全部巡ろう」ではなくて、興味のあるところ以外は流し見ていく位が良いのだろう。

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余談だが、ここは駐車料金が高い。
入場料が4800円くらい(詳細忘れた)で駐車料金が1200円/日。田舎の動物園・水族館としては日本一ではないだろうか。一人旅にはいささか割高。しかも山の上にあって、宿から自転車というのも難しい*5
幸いなことに、ホテルから送迎バスが出ていたので利用させてもらった。
駐車料金も希少動物の飼育と繁殖に役立っていると考えるしかないだろう。

 

たべるたのしみ

たべるたのしみ

 
アイスの旅

アイスの旅

  • 作者:甲斐 みのり
  • 発売日: 2019/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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大満足、でも決して好みの「動物園・水族館」ではない。
なにしろここは総合レジャー施設。僕のための場所ではないのだ。
でも、そんな場所が、日本最大のジャイアントパンダ飼育施設であり、他にも絶滅危惧種をたくさん育てていて、しかも高品質。
存分に楽しみながら「不思議だな。見たことないな」と考えていた。その日の朝に「京都大学付属白浜水族館」に行っていたので、余計にギャップがあった。

でも繰り返すけれど大満足。行けて良かった。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

お題「気分転換」

 

*1:大昔、東京ディズニーランドが開園した直後には、全てのアトラクションを1日で制覇できた。今はもう無理だろう。

*2:ディスカウントスーパーに来たみたいだ、と思いました。

*3:イルカがジャンプを決める時に「だだーん」と効果音を入れるのには笑ってしまった。余計な演出は、この場所のスタンダードなのだった。

*4:今までの強敵(ナントカ四天王)全ての特徴を備えた劇場版用の強敵。四天王それぞれの特殊能力には見劣りするけれど、組み合わされば十分に強い。

*5:公共バスもあるけれど本数は少ない。

HHKBキーボード(Lite2)と、和歌山旅行の記録(串本海中公園)

このブログの読者さんから、「欲しい物リスト」経由でキーボードが届いた。
ありがたいことです。本当にありがとうございます。

いまこの日記を書いているのが、使い初め。
まだ百字も入力していないけれど、コンパクトかつMac標準配列に近い、とても使いやすいキーボードだと思う。

iMacのキーボードも使いやすいし、もう慣れてしまっている。
でも、昨年の資格取得でスクールに通っていた時に、ごく普通のWindowsPCの、安いキーボードがなかなかに使いやすかったのだ。台形でしっかり押して使う、昔ながらの「パソコンのキーボード」。
それから、パソコン屋などでも見本を触っていたのだけれど、プロが使うような機械式のものは、ちょっと自分には違和感がある。
形は良いのだけれど、もう少しペコペコした押し心地のほうが馴染むのだ。

なのでこのHHKB Lite2 for Macを見つけた時には、猛烈に欲しくなってしまったのだった。とはいえ、引っ越しその他の事情もあって、「欲しい物リスト」に入れたまま、購入は後回しになっていた。

https://www.instagram.com/p/CFcA6XxgfGk/

想像通りの使い心地で感激している。
何より、日本語配列(JIS配列)かつ「ひらがな表記無し」のデザインが素晴らしい。
ひらがな入力はしないので、いつも邪魔だと思っていたのだ。

よくプロ用のこだわりキーボードのレビューにあるような「うっとりするような打ち心地」は感じられない。音もぱこぱこと大きい*1Macのおしゃれなアルミの風合いもない。
でも、真っ白でコンパクトな四角いキーボードが机にあるのは良いものだ。ぎゅっと凝縮された雰囲気が好ましい。

サイズが小さいので、僕の手でも苦労せず全てのキーに手が届くのも嬉しいところ。複数のキーを組み合わせたショートカットを多用するので、このコンパクトさは助かる。

というわけで、にこにこしながらこの文章を書いている。今のところ、打ち損じはない。素晴らしい。

キーボードを中心に、左側にはマジックトラックパッド2、右側はトラックボール、予備にマジックマウス。しばらくはこの組み合わせで作業をしていく。


本当にありがとうございました。活用します。

 

 

さて、先日の旅の記録を少し書く。
長くは書かないのは、今ちょっと法事その他でどたばたしているので。

とにかく行った場所の1つ、串本海中公園について。

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串本海中公園には水族館がある。
場所は紀伊半島の下のほう、延々と奇岩や磯が続く海岸線沿い。サンゴ礁の北限としても有名で、ダイビングスポットも多い。

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水族館としては、それほど大きくない。
観光地によくある、古くて地味な水族館だ。お土産屋さんの雰囲気などは、完全に昭和の趣である。

「海中」という名前は、海中展望塔があるから。
海底から立てた塔に、海の上から降りていく。塔の側面には丸窓が開いていて、海の中を観察することができる。昔は全国にあったと聞くが、僕も数箇所しか行ったことがない。

展望塔の周囲には魚が群れている。
餌付けもしているし、塔の外周で餌やりも楽しめる。 

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僕が訪れた時は水温が高く透明度は低かった。魚の観察には向かない状況。それでも十分に、たくさんの魚を見ることができた。
小さな丸窓から餌付けされた魚を眺めるというのは、水族館の水槽と変わらない気もするが、やはり違うのだ。水面を見上げれば表層を泳ぐ魚がいて、底面には底の魚がいる。窓の前をすいーっと鮮やかな魚が横切ることもある。

 

 

展望塔以外の普通の展示も充実していた。
トンネル型の通路ではサメやエイをたっぷりと見ることができた。

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ウミガメも元気いっぱい。
夏に生まれた仔亀もかわいい。
卵が水槽に埋められて展示されていた。そろそろ孵化するのではないか。

 

 

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観光地としては斜陽というか、自分以外はお年寄りばかり(途中から修学旅行生が来た。地元の中学生とのこと)だったけれど、想定外に楽しめた。

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半分はレトロ趣味、半分は「水族館趣味者だから、水族館があるのなら寄らねばならる」という義務感、ほんの少しの「長距離ドライブの休憩地点」という思惑で立ち寄っただけだったのだが、想像以上に良くて長居をしてしまった。

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余談だが、水族館の前の磯で遊ぶ中学生達を見て、その青春っぷりに泣きそうになった。旅の前半で大きなぬいぐるみを買ってしまうお調子者男子、皆が写真を撮っているなかナマコや海藻を触りまくる男子*2、きゃあきゃあ騒ぎながら靴を濡らしてしまう女子集団。
修学旅行としては近場で文句ばかり言っていたけれど、完全に「就学旅行していた」のだった。

 

 

良い水族館だった。後でしみじみと思い出す。
起伏に富んだ複雑な海岸線といえば瀬戸内海だが、黒潮に洗われたこの辺りも見応えがある。

静岡県民としては、和歌山県は遠い。帰路に寄るにはさらに遠い。でも、行く価値は十分にあったと思っている。和歌山市周辺や南紀白浜も素敵だったけれど、この紀伊半島の南側も、再訪したいと思えるくらいに気に入ってしまった。

お題「ささやかな幸せ」

 

 

*1:部屋には自分しかいないので全く問題ない。

*2:他人とは思えない。

家のこと、近所のこと。

和歌山県の旅行については明日以降書く。
先ほどまで、家族の(父の)携帯電話を更新していたのだった。
悪名高き、Docomoの「らくらくホン」から、高齢者向けモードのあるAndroidスマートフォンへ切り替えたのだ。

docomoから、いわゆる格安SIMの会社へ引っ越す作業は造作もない。
しかし、古いらくらくホンからデータを引き継ぐのが、おそろしく手間がかかるのだった。
iPhoneでもAndroidでも、今はデータの引き継ぎを意識した設計になっている。なるべく手間をかけずにGoogleAppleが間に入って、データの移動などを済ませてしまう。
らくらくホンは、そういった仕組みを意識しない、最後の電話だったのかもしれない。見た目はスマートフォンだが、全くスマートではない。

いくつかのアプリのインストール(CocoaとかLINEとか)と設定、最後には使い方のレクチャーなどもした。せっかくなので、自宅パソコンや僕のiMacからも追跡などが行えるようにした。

今回もdocomoの機種と契約で済ませていたら、ここまで手間はかからないはずだ。
窓口である程度は代行してくれる。
しかしそれでは、また「非スマートフォン的なやり方」も引き継ぐことになるだろう。それに、窓口の担当者では取りこぼす設定やデータも多い。というか、年寄向けのカスタマイズは、彼らの仕事ではない。

そんなわけで疲れてしまったのだった。
ともあれ、家にあるデジタルデバイスの全てが、僕の理解と管理下となった。
頑張った自分を褒めてあげたい。

 

 

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昼は自転車で近所を散策してきた。
涼しくて気持ちが良い。
街はすっかり浮かれている感じ。こんなに浮かれて大丈夫かと思ってしまう。
なんとなく「次の大流行までに遊んでおこう・稼いでおこう」という、半ばやけくそ、しかし切実な雰囲気がある。
次の流行があるのかどうかは別として、この確信もなく見通しもない希望にすがる状況は、後の世で失策とされるはずだ。個々人の問題というよりも、社会と国政の問題に感じる。
自分はかなりフリーに動ける立場だから、余計にそう思うのかもしれない。

昔通っていた高校と中学、そして小学校をぐるりと巡り、そして同級生がやっている雑貨とクラフトの店に寄る。なかなかの距離を走ってしまった。足が痛い。

 

では寝ます。おやすみなさい。

 

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 

 

 

秋と鼻風邪と旅の記録:南紀白浜・千畳敷海岸

急に秋になった感じがする。
今日は用事で、自宅より数百メートルも標高の高い土地に行った。もうセミは鳴いていないし、Tシャツだけでは肌寒い。いわゆる「薄手のカーディガンが要る」気候だった。

個人的には大好きな気温と湿度。しかしうっかり涼しさを満喫していたら、ほんのりと鼻風邪になってしまった。

熱もない、咳もくしゃみもない。小青竜湯を飲んだら体調も良くなった。しかし薬が切れたらまた悪化しそうだから、今日は早めに寝ることにする。

 

旅の記録:南紀白浜千畳敷海岸

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というわけで旅の記録は手短に。
この写真の場所は、南紀白浜景勝地千畳敷」。
砂岩が層になって堆積して、波に削られた場所。
見渡す限り、とまではいかないが視界の端から端までこのような光景が続くので、迫力がある。
特に入場料もとられないし、今の時期は閑散としているから、旅の途中に立ち寄るにはぴったりの場所だろう。

残念なのが、落書き。
砂岩だから、ちょっと硬いもので削ることができる。
なので、訪れた人達が名前や日付を刻んでいくのだ。
まるで昭和の観光地みたいだ。最近はこのように名前を残す人も減ったと思う。

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しかしどうして、景勝地の落書きといえば名前なのだろう。
友人に(スカイプで)相談してみたところ「頭の悪いヤンキーカップルと中高生の習性だから」と身も蓋もない回答が帰ってきた。では、なぜ頭の悪いヤンキーカップルと中高生は名前を刻むのかというと「他に書くべきものがないから」という。
なんだかよくわからない。

今はそれなりにこの行為も問題視されていて、現行犯で捕まる人もいると聞いた。
確かに繁忙期なら、普通にパトロールをしていればバレるだろう。個人的な感想としては、全員が10万円の罰金を払えばいいと思う。それくらいしか抑止策は無いだろう。

 

この落書き、平成の日付が入っているもので、かつ海岸から近いものは、かなり輪郭が曖昧になっている。台風の時などに削れるのかもしれない。

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さらに言うと、この落書きに添えられた日付は、元号表記ばかりだった。
神社仏閣の「削れる塗装や石」に落書きを刻む人達も西暦より元号を好むと雑誌で読んだことがある。桁数が少ないこと、そして「左翼・インテリ・サブカルは西暦を好み、右翼・ヤンキー・保守派は元号を使いたがる」ことの発露(?)ではないか。

ともあれ、景勝地というだけでなく、自然観察の場としても実に美しいところなのだ。
傷をつけて良いはずがない。

 

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
 

 

南紀白浜という土地は、砂浜、砂岩、普通の岩石の磯と、さまざまな海岸が楽しめる。
ちょうど潮溜まりには生き物がひしめく季節で、海沿いの散策も楽しかった。

しかし帰路、紀伊半島を和歌山から三重に向けて移動していると「複雑怪奇な岩と磯の海岸線」が延々と続くのだった。最初は何度か車を止めて眺めていたが、だんだん飽きてくる。貝殻細工と干物を売る寂れた土産物屋も、嫌になるくらい見ることになる。
磯と奇岩については、旅の最終日に「お腹いっぱい」になったのだった。

 

世界の終わりに柴犬と 2 (MFC)

世界の終わりに柴犬と 2 (MFC)

  • 作者:石原 雄
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: コミック
 
世界の終わりに柴犬と (MFC)

世界の終わりに柴犬と (MFC)

 

 

そんな紀伊半島の磯、そしてサンゴ礁の水族館「串本海中公園」については後日書く。
この旅行で最も巨大だった目的地「アドベンチャーワールド」も、また後日。

今日はもう寝る。おやすみなさい。

 

 

お題「わたしの癒やし」

今日のおやつと旅の記録(京都大学白浜水族館)

今日のおやつ

静岡の街に行ったついでにMARIATHANKでアイスティーを飲んだ。
そしてアップルタルトを食べた。

https://www.instagram.com/p/CFUTqXfgCcY/

 

はじめて食べたブラムリーアップル、なるほど酸っぱい。さっぱりした味わいは、お菓子の材料にぴったり、というか今までのリンゴとは別物だった。
人によっては驚くかもしれない。食べてみなければわからないのに、きちんと青リンゴ味という不思議な品だった。

 

この店のケーキの味付けや紅茶に、とても合っていると思う。リンゴのスイーツは甘ったるくて…という人に食べてもらいたい。驚いたあとに喜ぶと思うから。

 

アップルパイ神話の時代―アメリカ モダンな主婦の誕生

アップルパイ神話の時代―アメリカ モダンな主婦の誕生

  • 作者:原 克
  • 発売日: 2009/02/26
  • メディア: 単行本
 
パパがやいたアップルパイ

パパがやいたアップルパイ

 

 

旅の記録:京都大学白浜水族館

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和歌山旅行の2日目に行った。
大学の附属施設、入場料は600円、だから地味で小規模だと思っていた。
朝9:00から開いているため、他の観光施設に行く前にちょっと立ち寄る、くらいの気分で計画に組み込んだのだ。
しかしそんな先入観を吹き飛ばす、すばらしく見応えのある水族館だった。

 

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見た目は、本当に真面目で地味。
静岡県清水区にある東海大学海洋科学博物館よりも地味で、最初に見たときはなんだか嬉しくなってしまった。
でも内容はおそろしく充実している。

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規模はそこそこ、派手なチューブ型水槽などは無い。
ただ、大型の水槽はいくつもあるし、そこに泳ぐ魚たちは元気いっぱい。
水槽や水が綺麗だったことも印象に残っている。というか、入館して最初に見た大型水槽の綺麗さに驚いたのだった。

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小さな水族館ではあるが、基本的な説明が充実しているのも嬉しい。
最近はスタッフが手作りで用意した、面白おかしい説明が当たり前になった。しかし、素人の仕事だから、いつも読みやすくて面白いわけではない。
まず基本の情報が綺麗に並んでいて、追加で見どころや現状を説明した手作り表示があるスタイルは実に好ましい。

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もちろん手作りの展示も工夫されている。
西ノ島*1の展示などは、研究者が島の調査や船での生活を心から楽しんでいるのが伝わってくる、力の入ったものだった。小学生からわかる書き方とふんだんな展示品は、さらっと見ても、じっくり見ても面白い。

グーグルマップやガイドマップの説明によると、エビなどの甲殻類を中心にした水族館とある。しかし行ってみればわかるけれど、魚も平均以上に見応えがある。

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実際の滞在時間は、それほど長くはならない。
長く歩いて疲れる前に満足できる点は、メジャーな巨大水族館とは違った魅力といえる。

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水族館を楽しんで外に出たら、目の前は砂浜や磯。
隣には南方熊楠博物館*2もある。そのまま、洞窟や奇岩が続く岬を散策することもできる。
南紀白浜に宿をとって観光をするのなら、ちょっとだけ立ち寄るにも良い場所だ。
他の観光名所ほど人はいないし、短い距離でコンパクトにまとまっている。
あと一泊できたのなら、この岬のあたりでのんびり過ごしたかった。

アドベンチャーワールドにも海獣館はあった。
帰路には串本海中公園という、水族館と海中展望塔の観光施設にも寄った。
どちらも良い場所だった。堪能した。

でも、今回の旅での“収穫”といえば、この京都大学白浜水族館をまず最初に挙げたい。おすすめです。

 

お題「わたしの癒やし」

 

*1:小笠原諸島で現在進行系で成長している島。溶岩だけの島だったが、今は虫や草や鳥が住み着いている。世界的に貴重な状況を、京都大学も含め世界の科学者が注目している。

*2:好きな人にはたまらないだろう。僕はそれほど興味がなかったけれど、十分に楽しめた。

旅の記録:和歌山県で食べたもの

先日の和歌山旅行で食べたものについて。
といっても記録がほとんど残っていない。写真を撮らなかったのだ。

元より「観光地のおいしいもの」の店は混む。一人旅で長く待つのは苦痛でしかない。食べ物に関しては「地元のものを食べる」を原則としたうえで、動物園や古跡巡りよりも低い優先度に設定して旅行の計画を立てていた。
和歌山県の食については、知識不足でもあった。知らないものは食べられない。

 

 

https://www.instagram.com/p/CFHbgXxge1l/

まず初日の朝食。
静岡から和歌山に向かう途中にある、三重県菰野町の「Snug」に立ち寄った。
インターチェンジから降りてすぐのところにある。ここの朝ごはんがおいしいのだ。パンもジャムも自家製で、贅沢な気持ちになる。イングリッシュブレックファストがお気に入り*1。和歌山旅行としては蛇足ではあるけれど、こうしてチャンスがあれば立ち寄ってしまう店である。

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昼ごはんは、友ヶ島で食べた。
船に乗る前に買っておいた、餡無しのよもぎ餅。漁村の食料品店といった感じの店で売られていたもの。疲れていると餅ですら身体に”効く”気がする。
しかし餡の入っていない、しかし冷めても柔らかな餅(大福のような感じ)を単品で食べたのは初めてかもしれない。薄甘く、よもぎの色が濃くて、不思議な良さがあった。日常食として、こういうもので軽めの昼を済ませているのかもしれない。

 

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夕食は和歌山市街の散策中に、とんかつを食べた。
Twitterのフォロワーさんから教えていただいた、老舗食堂の「更科本店」は、特に和歌山名物というわけでもない。地元の人に愛されてきた、街の蕎麦屋さん。蕎麦屋だがオムライスもある感じ。地元の老人がテレビを見ながらカレーを食べているような店だった。

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ご飯を少なめにしてもらったけれど、それでも量は十分。
とんかつも大きい。
トマトとウスターソースとデミグラスソースを混ぜたような、よくわからないソースがたっぷりかかっていて、なかなかにおいしい。
観光旅行向けとは言い難いけれど、見知らぬ土地の老舗というのは良いもの。
壁に塗り込められた水稲も趣がある、良い店だった。

goo.gl

 

今回泊まったのは、いわゆる観光ホテル。2連泊。
朝食は「朝食ビュッフェ」をあらかじめ盛り付けたような形式。新型コロナ対策の結果、学食の豪華版みたいな「ワントレイ・ブレックファスト」になっていた。
可もなく不可もなく。クエのアラを使った澄まし汁だけ印象に残っている。

ちなみに翌日の朝食は、パンを中心にした洋風だった。何の予告もなく、和洋が毎日切り替わるらしい。

 

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2日目の昼食は、海鮮丼。
観光地のご飯そのもの。静岡でも同じものが食べられる。
観光用鮮魚センターみたいな場所で済ませた。
シラス丼がおすすめ、と書かれていたが、シラスが山盛りになっているのが売りらしい。シラスも静岡で食べられる。そして、山盛りになっていて特に嬉しいわけでもない。なぜかこの商業施設では、どの店もシラスの山盛り丼を売りにしていた。
ちなみに写真は撮っていない。

 

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夜は和歌山ラーメン。
ラーメン自体は、それほど特徴があるものではない。カマボコがかわいい。
サイドメニューに必ず押し寿司と茹で卵があるのが和歌山ラーメン店の特徴だそうだ。
しかし、押し寿司の笹を剥いて、茹で卵の殻を剥いているうちにラーメンが来てしまった。
個人的には、ラーメンと押し寿司の組み合わせにシナジー効果は認めない。
関西の「炭水化物with炭水化物」文化としても、讃岐うどんとちらし寿司ほど調和が取れていない気がするのだ。「せっかちな紀州人」は、ラーメンを待つあいだに食べるらしいのだが、自分としてはそこまで急ぐ理由もない。

ラーメンはおいしかった。しかし語るほどの知識もない。昼間にアドベンチャーワールドを歩き回り疲弊していたため、しょっぱくて簡単な食事が嬉しい。

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3日目の朝食は上に書いた通り。パンを残したら、何個か追加してお土産にしてくれた。謎のサービスである。
「客が少ないから、余っても困るのだ」といった説明を受けた。パック入りのジュースなども「どんどん持っていってくれ」と配っていた。
どうやら、新型コロナとGoToトラベルで、少ない人数で安く売り出しているため、こういう雑な方法になっているようだ。大変な時代である。

 

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昼食は最後の和歌山ごはん、名物の「めはり寿司」を食べてみた。
昼食の時間に水族館や車移動をしていたこと、観光向けレストランで「めはり寿司セット:めはり寿司と蕎麦と天ぷらと季節の小鉢」みたいなものを食べる気分でもなかったために、道の駅で買った単品(3個入り)をベンチでもそもそと食べたのだった。


しかし、こういう種類の食べ物だと思う。行動食というか、ファストフードの類だろう。だから個人的には満足。

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夕食は三重県紀北町で、伊勢うどんを食べた。
これもまたファストフード。さっと注文して、数分で食べる。
気分的にもエネルギー補給でしかない。あとは高速道路で帰宅するだけだから、いちおうお腹に入れておく位のもの。
ただし、かつて三重県に住んでいた身としては懐かしい味ではある。
ひたすら柔らかい麺に醤油とネギとかつおぶし。伊勢うどんは、あまり豪華にしないほうが”らしい”と思っている。

 

 

そんなわけで、食費がかからない旅だった。
カフェでお茶をするような時間もなかった。
買い込んだ餅菓子や柑橘類をホテルで食べたくらい。ホテルの喫茶室も閉まっていたし。
移動時間は長く、何度も道の駅には立ち寄っている。でも、買い物はそれほどしていない。

1人かつ酒も飲まないとなると、海鮮料理店でクエ鍋なども楽しめない。
カニやウニや肉といったスター性のある名物に欠ける点は、静岡に似ているのかもしれない。

次に和歌山に行ったら、もう少し豪華な食事をしたい。
山のほうで宿坊料理もいい。
とはいえ、こんな食生活でも何も後悔が無かった。アドベンチャーワールドでパンダのパンケーキを食べることができなかったことも、特に悔しくない。

 

たべるたのしみ

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お土産は「デラックスケーキ」。
大好物。
本店に行けたのはファンとして嬉しい限り。本店には「デラックスケーキの切れ端」もあった(もちろん買った)。

 

お題「気分転換」

 

*1:写真のパンと料理の他に、飲み物やグラノーラも付く。

旅の記録:和歌山県の友ヶ島

旅の記録。

月曜日に行ってきた、和歌山県友ヶ島について書く。 

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今回行ったのは、瀬戸内海の東の端*1、四国と淡路島と本州が作る海峡にある無人島の友ヶ島
幕末の頃から砲台が作られ、第二次世界大戦には要塞の島として運用されていた。
今は無人島ではあるが、アクセスの良さからキャンプや釣り、野外学習の場として親しまれている。もちろん灯台や電波設備なども多い。
そんな島ではあるが、要塞・砲台部分は戦後に遺棄され、現在は廃墟化している。

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近年、この廃墟部分が「インスタ映え」「ラピュタみたい」と若者に人気となっているらしい。

そんなわけで、僕が行った月曜日の昼間にも、渡船の客の七割が女性だった。サンダルやヒールのある靴の人さえいた。
男性の多くは彼女らの同行者。どちらかといえば髪の毛の色が明るくて元気な人たち(穏当な表現)が多い。廃墟なのに、面倒くさそうなサブカル気味の人が少ないのは珍しいのではないか。
他には三世代(子供は幼児)の観光客が少し。釣り人はたぶん早朝の便を使うので、昼の船には乗っていない。

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自分がこの島の存在を知ったのはサブカル廃墟特集の雑誌やWebサイトだったから、今のこの”リア充”っぽさは意外だった。

島に渡っても、神妙な顔で廃墟の写真を撮る人は少ない。
にぎやかにお喋りをしながら記念撮影スポットを巡り、1時間か2時間後の船で帰る人が多い様子。
上半身裸で海岸や芝生広場を歩き回る学生さん達もいた。
おそらくは、関西圏の「夏に若者が遊びに行く場所」なのだと推測する。

しかし廃墟めぐりは、見た目ほど楽ではない。
道は整備されているけれど、意外と坂が多いのだった。
歩き慣れている人ならばなんてことはないハイキングコースではある。若者なら無理も効くだろう。しかし、運動不足を痛感する独身中年の自分にとっては、なかなか辛い道ではあった。
年配の方、それから若いが運動を全くしていない方々は、船着き場から遠く離れたスポットを諦めているようだった。

 

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しっかり歩けば4時間くらいかかるだろうか。
いわゆる写真映えする有名スポットだけを巡るのなら2時間程度。
自分は13:00の船で島に渡り、15:30に島を離れた。もう少し滞在したかったのだが、足は痛くなっていたし*2その後の予定もあったので、短めに切り上げたのだった。

 

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そんな島だが、確かに雰囲気は良い。
瀬戸内海のような、本州の太平洋岸のような、常緑樹の豊かな森の中を散策するのはとても気持ちがいいし、かつて行楽地として栄えていた名残りのようなものを、茶店やキャンプ上の廃屋から感じることもできる。

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最近の「売り」である、レンガ造りの要塞群も素晴らしい。
かなりの箇所が立ち入り禁止となってはいるが、暗く、湿った、そして見慣れない構成の地下室や砲座は、いかにも非日常だ。
どのへんが「天空の城ラピュタ」なのかというと疑問だが*3京都や横浜などのレンガ建築が好きな人には、自然に埋もれたこの要塞跡はたまらないのではないだろうか。

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惜しむらくは説明が足りないこと。
立て看板やステンレス製のパネルをきちんと読めば、情報量は十分。とはいえ多くの人は完全にスルーしている。長崎の軍艦島端島)のように、産業遺産としてきちんとした説明を知った後ならば、もっと楽しめるはずだ。
そういう需要は無いのかもしれない。ただ朽ちた”雰囲気の良い写真が撮れる場所”であれば良いのかもしれない。
しかしそれではもったいない。「何のための施設だったのか」すら知らずに歩いている人が多くて気になったのだ。パンフレットすら読まないのだ。

もう「インスタ映え」が、一昔前の流行になりつつある昨今。ただ写真を撮って数時間の散策をするだけの島では、いずれ廃れてしまうだろう。
そんなことを思ったのは、瀬戸内国際芸術祭の取り組みを見てきたからかもしれない。「自分の感性だけではない何か」に出会えるからこそ、人は船に乗って離島に行くのだから。

 

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[カラー版] 瀬戸内海島旅入門

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友ヶ島へのアクセスは、加太港から。
せっかくなのでと街の散策をしたが、新型コロナ禍とオフシーズンの合せ技で、閉まっている店がほとんどだった。しかし雰囲気の良い漁村で、ただ歩いているだけでも楽しい。

朝に静岡県の中部を発ち、朝食を三重県の「CafeSnug」で食べて、昼頃にこの加太港へ到着した。

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夕食は和歌山市の中心街にある老舗食堂「更科本店」で食べた。和歌山市、コンパクトですっきりとした、良い県庁所在地という印象。散歩も楽しい。ただし歩き疲れて足が痛かった。

 

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そういう旅の1日目。
日が沈んでから1時間ほどかけて南紀白浜の観光ホテルに移動。夜は温泉に浸かった以外は何もしていない。
友ヶ島、行けてよかった。遠くに四国を望むことができたし、風景がなんとなく瀬戸内海っぽくて、懐かしい気持ちにもなれた。旅の一日目に船があると計画がタイトになるのだが、今回は大成功。

 

 

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:とはいうものの、瀬戸内海の定義は諸説ある。海防上はこの島と海峡から奥が瀬戸内海らしい。

*2:前日までに、筋肉痛になるくらいの運動をしていたのだ。

*3:赤レンガ作りのラピュタは想像しづらい。

旅が終わって

和歌山旅行は21時過ぎに無事に終わった。
いや、これから数日の健康状態を見ないと無事かどうかはわからないのだが、とりあえず事故も怪我もなく帰宅できたので、今日はもう寝るだけである。

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なにしろ疲れた。
毎日、坂ばかり歩いていた気がする。
島も温泉の街もアドベンチャーワールドも、そして今日行った熊野古道熊野神社も坂ばかり。平坦な場所といえば海沿いだが、宿の近くの海は全て崖だらけだったのだ。
凸凹と斜面ばかり歩いていた気がする。

なので足はかなり疲れている。
膝への負担が明日以降に響きそう。

 

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今日は基本的に移動日、静岡に戻る日だったのだが、帰路に水族館、そして上述の熊野方面に立ち寄ったのだった。
なぜか、うっかり三重県尾鷲市とその周辺もぐるぐると巡ったため、グーグルマップの移動履歴がめちゃくちゃになっている。
和歌山-三重の山奥でガソリン残量がゼロになり、カーナビやグーグルマップに従いガソリンスタンドを探すも「定休日」「休業中」ばかりで本当に困った。
小さな漁村の、耳が遠い老婆が1人だけのガソリンスタンド兼なんでも屋(ガソリンスタンドで酒類や煙草を売って大丈夫なのだろうか?)で給油したところ、本当に空になるまで残り1Lだった*1。漁協だか農協の会員以外は割高になると説明され、実際に高かった*2けれど仕方がない。

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旅の詳細は後日書く。
今日はもう、寝ます。おやすみなさい。良い旅でした。

3日間の移動距離は1080kmほど、車の平均燃費は23.2km/L。船にも乗ったし、自転車も少しだけ乗れた。

 

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お題「わたしの癒やし」

 

*1:スペック上のタンク容量が45Lで、給油量が44L。

*2:レギュラーガソリンで150円/Lくらい。