キャベツ入りメンチカツ・ドーナツ

もうすぐ晩ごはん。
なのにあまりお腹がすかない。

昼にキャベツ入りメンチカツ・ドーナツを食べたせいだ。

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事故渋滞その他の理由により昼食の時間がほとんど取れなくなって、適当に飛び込んだパン屋さんで買ったもの。オーブンに問題でもあったのか、揚げパンばかり並んでいた。あれこれ選ぶ時間も惜しく、最も食事用途に適していると思われるメンチカツ入りの品を選んだ。

これがもうお腹いっぱい、脂と油と肉と小麦粉の暴力みたいな食べ物だった。
ふわふわっとした可愛らしい店だったのに、大学生が悪ふざけで食べるようなものが置いてあるなんて想定外。しかも、見た目では「ちょっと大きいかな。時間もないし、これ1個にしておこう」と思わせる程度の寸法と重さ。「キャベツ入り」とはいえ、ヘルシー感は皆無だった。

結果として夕食の量は減る。
これがダイエットに繋がるのか、と考えてもよくわからない。

ただし、質量保存の法則により、僕が体内に取り入れた重量はドーナツ1個分。普段の食事より減量となっているはず。そして概ね重量=カロリーなのが我々炭素系生物の原則なので、キャベツ入りメンチカツ・ドーナツは実質ダイエットメニューであるといえよう。

 

 

さて、そろそろご飯が炊ける。
今日は生姜ごはん。なぜか新物の生姜がベランダに置いてあったので。秋冬にかけて、様々な知り合いが農産物を届けてくれる家なのだ。親の知り合い、みんな野菜を持て余し気味である。

 

とんがり帽子のアトリエ(8) (モーニング KC)

とんがり帽子のアトリエ(8) (モーニング KC)

  • 作者:白浜 鴎
  • 発売日: 2020/12/23
  • メディア: コミック
 

お題「わたしの癒やし」

 

さつまいも、パイナップル、現金。

今日から数日間は、友人のお店のお手伝いをする。
それほど長い作業時間ではないし、重労働でもない。一般的には「軽作業」の類だ。

でも初めてのことばかりで気を遣う。
それに、しばらくの間は自宅で好き勝手に働いていたので、とても疲れる。疲れかたの量ではなくて質が違う感じ。

慣れた頃に仕事が終わりそうな予感がしている。
とはいえ楽しいお仕事。明日もがんばる。

 

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おやつはまたしてもBikiniのタルト。
サツマイモとパイナップルにココナツ、不思議な組み合わせだ。
不思議でおいしいのだから嬉しくなってしまう。

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ところで今日は、一万円札を崩したくて*1コンビニで買い物をしたのだけれど、レジでうっかり「PayPayで!」と元気よく伝えてしまった。
脳が老化しているのだろう。最近は、実際以上に明るく溌剌とした雰囲気を出そうと頑張った時に、うっかりミスが多発している。
以前は違った。どちらかといえば暗く横柄で雑に対応した時のほうが失敗が多かった。
理由はわからない。身体能力がある水準以下になると、明るく振る舞うほうが無理が多くなるからミスが増えるのではないのだろうか、と仮説を立てている。でも検証するつもりはない。

 

雪のなまえ (文芸書)

雪のなまえ (文芸書)

  • 作者:村山由佳
  • 発売日: 2020/12/08
  • メディア: 単行本
 
風は西から (幻冬舎文庫)

風は西から (幻冬舎文庫)

 

お題「大好きなおやつ」

 

*1:コインパーキングが千円札と硬貨しか受け付けなかった。

大判焼き(ピーナッツバター/つぶあん)

ほぼ自宅作業。
これでは気が滅入る、と午後に少しだけ自転車で外出。古い街道沿いをのんびり走る。

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見慣れた町並みではあるが、最近久しく訪れてない場所。
自分が歳をとったせいか、空き家が増えて全体的に寂れたせいか、街の風景が心を揺さぶる。高松の古い市街地や、瀬戸内海の離島ほどではないものの、それでもいわゆる”エモい”感じがするのだ。以前は地元の風景になんて飽きていて、もう自分が楽しんで行く場所ではなかったのだが、少しずつ心持ちが変わってきている。

それはそうとして、今日のおやつは大判焼き
偶然見かけた小さな店で購入。
日替わり品の「ピーナツバター」と定番の「粒餡」。
持ち帰る旨伝えると「軽いほうがピーナツバターで重いほうが粒餡。比べてね」とのこと。そんな判別方法は、大判焼き購入史上、初である*1

ピーナツバター入りのほうは、15時のおやつに食べた。
カスタードクリームや小豆餡と変わらない量のピーナツバター、なかなかに胃に重い。
中華菓子っぽさもある。好きな味だ。

粒餡のほうは冷凍した。
明日以降の切り札として温存する。

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そんな勤労感謝の日
もう眠い。そろそろ寝ます、おやすみなさい。

 

お題「大好きなおやつ」

 

お題「気分転換」

*1:粒餡が1.2倍ほど重かった。手では判別しづらい。

久しぶりの三角自転車/ピスタチオ・ソフトクリーム

遠出するには肩が痛いし、出かけた先が混雑していたら嫌だし、天気も下り坂だったから、久しぶりに折りたたみ自転車のSTRIDAに乗って近所を探索した。

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STRIDAの良いところは、慣れれば30秒で組み立てられること。
ちょっとした気まぐれを行動に移すには最高の折りたたみ自転車だと思う。
スピードは全く出ないけれど、退屈しないのも良い。たぶん着座姿勢や乗り心地が、スピードに合っているのだと思う。

 

 

 

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久しぶり、といえば数ヶ月ぶりにヒヨコマメを煮たのだった。
家族がこの種のエスニック食材を好まない*1こともあって、輸入食料品店で買った乾物の豆を水煮にして食べるような機会は、独り暮らしの頃に比べて激減しているのだった。

でも買ったからには食べてしまいたい。しっかりと加熱して適切に保存すれば大丈夫なはずなのだ。それに、煮てあれば何かしら活用することができる。

たぶん半分は豆カレーにするだろう。
残りは冷凍。

必須ともいえないヒヨコマメの調理をしているということは、つまり今日は暇だったのだ。できることが少なかった日、と言うのが正確か。見たかった映画もパスしたし。

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それでも、大きな失敗もなくトラブルもなく、まずまず合格点をあげられる日曜日。
読書も捗った。ピスタチオのソフトクリーム*2だって食べることができた。

 

ところでこの本が気になる。

恥ずかしい料理

恥ずかしい料理

  • 発売日: 2020/12/21
  • メディア: 大型本
 

 おやすみなさい。

お題「気分転換」

*1:持病のため、よくわからない外国の食材は避けるよう医者から指導されている。
そして、基本的に我が家の食料品リストは平成前期から改定されていない。保守的なのだ。

*2:どちらかといえば大豆味だった。

和栗の焼きパイ

今日のおやつは和栗の焼きパイ。

 
 
 
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静岡浅間神社の参道を通ったときに思いついた。
「栗のケーキが食べたい」
ならば話は簡単、You Me & Cookies/Bikiniに行けば良い。
そして実際、とても素敵なタルトを買うことができた。今日はこれに出会えただけで満足。シンプルな充実感。大きな栗は幸せの素だ。

 

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今日もまた暖かく、のんびり外で過ごすにはぴったりの日和。

しかし郊外の大型量販店(ユニクロとか)の前を通れば普段以上に混雑していて、観光客向けの和食屋さんもバスと車で渋滞ができていて、なんだか怖くなってしまった。健康を含めた損得の感覚がばらばらな災害*1は、今まで経験したことがない。

ともかく、人が集まるところはひたすら混雑していた。
新型コロナの感染者数が激増していても、いやだからこその駆け込み需要なのかもしれない。

人混みを避けて少し買い物でも…なんて一瞬は考えたけれど、さすがにどこにも寄れなかった。郊外の誰もいない道を自転車で少し走って運動不足を解消しただけ。

ちなみに昨日痛めた肩は、まだじんわりと痛い。
ぐるぐると回すと、とても痛い。
自転車の姿勢なら大丈夫かなと30分くらい走ったら、やはり痛い。
でも日常生活を静かに過ごす分には、大した問題は無さそう。
不便ではあるし無理もできないが、積極的に治療をする程でもなさそう。そんな厄介な状況である。

 

たべるたのしみ

たべるたのしみ

 

 

全然関係ないけれど、この本(たべるたのしみ 甲斐みのり)を買った。
好きなライターさんと、好きな食べ物(北海道 六花亭のボンボン。名前は忘れた。)の組み合わせに惹かれた。
短めのエッセイというか随筆みたいな文章と挿画。1000円くらいの軽めの本は久しぶりに購入した。紙の本も久しぶり。

 

名建築で昼食を 建築×おいしいもの

名建築で昼食を 建築×おいしいもの

  • 発売日: 2020/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

お題「わたしの癒やし」

お題「リラックス法」

*1:正確な言葉ではないけれど、疫病の大流行も自然災害に近いと思う。

肩がみしり

防災用ミネラルウォーターの箱を持ち上げた時に、肩を痛めた。
自分には経験が無いけれど、よく「腰を痛めた」という、あれの肩甲骨版だと思う。
左の肩と背中から、みしりと嫌な音がしたような気がする。
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それでも最初は、ただ痛いだけだと放置していた。
でもそのうち、パソコンのキーボードを打つ姿勢も無理になってきた。頭痛もした。

仕方がないから、薬箱にあった湿布を貼って、寝た。
鎮痛剤も飲んだ。
痛みと微熱と変な夢の数時間を経たら、なんとか日常生活を送れるレベルにまで回復した。

しかし、今また無理をしたら、同じか、より酷い状態になる予感、いや予感というよりも確信がある。病院に行ってどうなるものでもない気もするが、あまりに長引くようなら一度は診察が必要かもしれない。

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とにかく今日は安静に。
もう寝ます。おやすみなさい。
この1件だけで、今日は完全に「ついてない日」印象。

 

 

お題「わたしの癒やし」

しずおか弁当の豚あみ焼き弁当(増量中)など、おいしいものばかり。

所用で静岡市の中心街へ。
曇り空、傘が要らない程度の雨まで降っているのに、もわっと暖かい。
自転車ならば、長袖Tシャツだけで十分なくらい。半袖Tシャツにファストファッションのダウンベストという不思議な恰好の中年男性集団もいた。

知人に会って仕事の打ち合わせ。
昼時ということで、お弁当をいただいた。

 

迷宮歴史倶楽部 戦時下日本の事物画報
 

 

静岡の有名なお弁当屋さん「しずおか弁当」の、豚あみ焼き弁当。
肉に甘じょっぱいタレを付けて網の上で焼いて、ご飯に乗せただけの単純明快なお弁当。野菜も何もない*1
種類は色々あるけれど、僕はいちばん普通の豚肉版が好きだ。
今は特別キャンペーン中で、肉が増量中とのこと*2

久しぶりに食べたが、なるほどわかりやすくおいしい。
静岡で、ここまでシンプルにおいしいお弁当は珍しい*3
この種のタレ味だとごはんの炊き具合が肝心だが、文句ない。
お茶と野菜ジュースを用意して、味わって食べた。

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飲み屋街が近いせいか、この弁当は夜にも多く売れるという。
家族への手土産などに使われるそうだ。
逆に、新幹線で食べている人は見たことがない。匂いのせいか、売り場が駅にないのか*4

 

東海道新幹線 各駅停車の旅

東海道新幹線 各駅停車の旅

 
たべるたのしみ

たべるたのしみ

 

 

 

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ちなみにおやつはMARIATHANKで紅茶とケーキ。
SNSで見て、食べたかった「栗のショートケーキ」。おいしかった。
今の自分の生活パターンだと、なかなか行きづらい場所*5だけれど、機会を見つけて寄る価値がある店だ。

 

帰宅したら、新型コロナの感染者数が激増していて、いよいよピリピリしてきた感じ。
自分も明日以降はしばらく中心街には近づかない。基本的には人に会わないし*6、自転車も郊外に限定する予定。なので、今日のおいしいもの2連発は本当に嬉しかった。

そんな感じの木曜日。
まだ外は曇っていて、流星群は全く見えない。もう寝ます。

 

 

お題「わたしの癒やし」

お題「大好きなおやつ」

 

 

 

*1:蓋に粉唐辛子が貼り付けてある。

*2:包み紙に書かれた「モリ」が、その証拠だという。

*3:東海軒の「鯛めし」もシンプルだけれど、駅弁の趣があってちょっと違う。

*4:未確認

*5:静岡パルコとマルイの間。

*6:幸いなことに、部屋にひきこもる作業をいくつか請け負った。

ブラジルごはん Recanto Paulista(ヘカント・パウリスタ)

今日は、運動不足解消のために自転車に乗っていた時に、足首を縁石にぶつけて痣ができた以外には、特に書くべきことが無い水曜日だった。

なので、昨日食べたごはんについて書く。

静岡県の西の方に行く予定があったため、ブラジル料理店(たくさんある)の一つ、「Recanto Paulista(ヘカント・パウリスタ)」でお昼ごはんを食べたのだった。

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夜はバイキング形式らしく、店は広い。
昼の時間は、セットのランチメニューが選べる。
近所の南米系のおじさんおばさんがひっきりなしにやって来る繁盛店だが、店の広さのせいか、がらんとした印象。大型テレビでは、母国のニュース番組が流れていて、なんとなく南米旅行を思い出す。

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色々迷って、「コステラ デ ボイ」なる牛肉料理のセットを選択。
やわらかく煮た牛カルビだろうか、甘くてしょっぱい味付けの肉がメイン。甘くてしょっぱくて茶色いのに醤油味ではない。ハーブもスパイスも使われているのに、肉の匂いも生かしたような、あまり馴染みのない味。しかしこれがとてもおいしかった。

山盛りの米(蒸したような感じ。少し塩味)と、同じく山盛りのフライドポテト、ポテトサラダと生野菜のサラダと、野菜たっぷりでヘルシー。
豆のスープは、煮込みのような具沢山。

つまり、お腹いっぱいである。

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注文をする時に、当たり前のように飲み物を聞かれたため、普段は飲まない炭酸飲料をお願いした。他のテーブルでは全員がコーラやグアバジュースを飲んでいたし、水も無いし。でも、後で落ち着いてみたら、店内にはコーヒーのポットがあって、皆は勝手に飲んでいたのだった。
ジュース(ちなみにガラナ・ジュース)は安かったし、いまいちブラジル料理店の作法に慣れていないため、つい注文してしまったのだった。
この慣れない炭酸飲料で、さらに満腹になってしまった。

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食後には小さな赤いゼリーも来た。
甘くて色鮮やかなだけのゼリーだが、こういう小さな甘いもの*1は南米のレストランでもよく見かけたし、みんな普通に食べていた。日本人の中年男性だと「俺は甘いものは苦手」とか言うけれど、かの地ではそんな男は一人もみかけなかった。もちろんこの磐田市でも、この綺麗な甘いだけのゼリーは残さず食べる。というか、僕はこういうデザートが大好きなのだ。

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南米系の人も店も多い静岡県西部だが、いわゆる日系の方が目立つ。彼らは顔貌だけならば、我々と変わらない。だから、作業着を着た中小企業の社長が部下を連れてこういう店に来ていると、ぱっと見た限りでは生まれも育ちもわからないのだった。
言葉も、なぜかポルトガル語スペイン語に日本語が混じっていて、それで日本人まで意志が伝わるのだから面白い。
中部にもブラジルショップはいくつもあるし、僕もよく買い物に行くけれど、ここまでの日常的な混交は珍しい。
ただランチを食べるだけでも、ちょっとした非日常体験をした気分になれてしまうのだった。思えば四国では、この種の体験はほとんど無かった。

 

 

最初に書いた足の痣は、青黒くなったものの痛みもない。
明日、どうしてもという用事で静岡に行くが、それ以外はしばらく外出を控える方針。そういう意味でも、昨日のこのランチは良い外食だったと思う。とにかく今日はもう寝ます。おやすみなさい。

 

距離の嘘

距離の嘘

 
東京の子 (角川書店単行本)

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お題「昨日食べたもの」

 

*1:小さくないことも多い

神長官守矢史料館

神長官守矢史料館について書いておく。

先週の山梨県訪問のついでに立ち寄った、長野県南部の小さな史料館。
あともう少し北上すれば諏訪湖、すぐ近くには諏訪大社の上宮もある。

 

 

ここも「かっこいい建築」が目的での訪問だったが、予想以上に面白く、印象に残っている。

建物の趣旨というか目的は、こんな感じ。

  1. かつて諏訪には独自の神を奉じた集団がいた
  2. 大和朝廷による征服を経て、諏訪神社となった
  3. 土地経営は大和朝廷が、そして神事は非征服民の有力者である守矢氏が司る体制となった
  4. 守矢氏は長くこの”古き信仰の形”を続け、いわゆる出雲・伊勢の神道とは異なる祭事を受け継いできた
  5. 例えば神道の基本である五穀豊穣であるが、諏訪の地では串刺しのウサギやシカの脳などを供えていた
  6. しかし、明治維新の後、諏訪大社にも国家神道宮司が配置された
  7. 神事もまた出雲・伊勢スタイルの一般的なものとなった
  8. 古き時代の伝統を顕彰し、また残すため、守矢氏の住まう土地に史料館を立てるものである

 

というわけで、こぢんまりとした史料館が、豪農兼神社みたいな守矢氏の敷地に建てられている。
中には、文献から再現された、諏訪大社のお供えが再現されている。
つまり、シカの首とか、脳の和え物とか、干した皮とか、串刺しにした白ウサギが剥製や模型で並んでいる。
すぐ横の壁には、イノシシやシカの剥製(首のみ)がずらりと並んでかけられている。

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建物の意匠や間取り、ちょっとした仕掛けも、この「古き日本のかたち」を取り入れ、かつモダンな現代建築としての面白みも満たしたものとなっている。

たぶん守矢氏の方だろう、きちんとした説明をしてくれるおじさんもいる。
この方の説明がとても面白い。いささかしつこいし、こちらの興味や基礎知識なんて無視して持論を展開しているのだけれど、それでも親切心は伝わってくる。公営の史料館ではありえない、ある意味で粘りつくような解説なのだ。

要は、守矢氏にとって、現在の諏訪大社のスタイルは不本意であるということ。それが説明では何度も繰り返される。もちろん「明治維新後に伝統が途絶えた。今の祭は駄目だ」とは一言も言わない。今も神事の中枢に守矢一族はいるのだから。
でも、例えば五穀豊穣を祈る祭で供えられる供物が、野菜や米や酒となり、シカは首の剥製のみとなった事は、本当に悔しそうなのだ。

彼らにとって、まだ宗教は生きたかたちで信じられているのだ。
現代的、国家神道的にリニューアルされた祭に対する恨みつらみは本気であり、小さな史料館のメインに据えるに値する価値観なのだった。

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長野の秘神といえばミシャグジさま、そしてこの守矢氏はミシャグジさま信仰の中心でもある。だから敷地内にはミシャグジさまの神社もある。このあたりは本を読むなりWikipediaを読むなりすると、とても面白いのでおすすめです。

 

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とにかく、そんな風にひたすら”濃い”宗教のかたちを体験できたことは僥倖だった。
沖縄や四国の山奥でも、ここまであからさまに、そして現代の生活と密接に、しかも日本語で、古い宗教の心に触れることはないだろう。

あと千年もして、国と世界のかたちが変われば、守矢氏と諏訪の人々、つまりまつろわぬ神を信仰する者共が、天皇家に反旗を翻す可能性もあるかもしれない。
新興宗教の”熱心なひとたち”とは違う質の迫力があった。
これでオモシロB級スポットではないのだから素晴らしい。

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それが、神長官守矢史料館。
ここまで来れば、諏訪大社にも参拝したかったのだが、時間の都合で帰路についた。
世の中が平穏で妙なウイルスが蔓延していなければ、いちどは泊まってみたい土地ではある。距離だけなら日帰りコースになってしまうけれど、温泉もあるし泊まれば楽しい土地だろう。なんというか「文化が違う」。

 

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ところで今日は、概ね平穏だった。
気温は高く、運転中は窓を開けなければ暑いくらい。
世間はようやく自粛ムードになってきた。しかし、春や夏のそれとは違い、傍若無人な人が目立つ。というか、マスクをしない、群れて騒ぐ、といった行動を一種の意思表示として実行しているような「強気の人」があちこちにいる。
以前の「自粛」は、同調圧力が過剰だった。今日はまだ、そこまでの世間の目は無い。
そして、今の彼らは「空気」が定められていない状況で”アンチ・お利口さん”を演じているのだろう。マスクくらい、自然体で着ければいいのに。

お題「気分転換」

 

丁寧に考える新型コロナ (光文社新書)

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