ダリアかぶれ

近所の人から、大きなダリアの花を貰った。
母の通夜に来てくれた人で、この花も母へと届けてくれたのだ。
ありがたく、祭壇に飾らせてもらう。

位牌も十字架もない宗教色が薄い祭壇*1だから、花があるのはありがたい。
我が家は一輪挿しばかりあるので、ダリアのような単品で存在感がある花は、とても使いやすいのだった。

このダリアにハサミを使っていた時に、指先が真っ赤になった。
おやおやこれはどうしたことか、チクチクするではないか。そう思いながら作業を終えて、手を改めて洗い直したら、蕁麻疹のような腫れと、小さな水ぶくれができていた。

備蓄してあった塗り剤を塗り、アレルギー用の抗ヒスタミン剤の錠剤を飲んで、昼寝をした。
なんとなく熱っぽくて、車の運転や外出は控えるべきだと判断した。

夕方までぐっすり寝たら、ほぼ回復した。
今も片手の指先にだけ、水疱の名残りのようなものが残る。
試しにダリアを撫でてみたら、やはりアレルギー的な反応が出た。

今まで花でこんな反応が出たことはない。
おかしなことが起こるものだ。

 

 

結果として、おそろしくのんびりとした、寝正月的な日曜日を過ごすことになった。
サイクリングをしつつ映画でも見に行こうと思っていたのだが*2街に出ればそれだけで半日はかかるし、指が真っ赤に腫れて顔も熱っぽい状態で、シネコンに行くわけにはいかない。

 

夕方に回復してからは、ボクゥボクゥまで足を伸ばして「栗のサントノレ」を食べることができた。おいしいコーヒーも飲めた。

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ダリアのせいで、強制的にのんびりすることになった休日だが、これはこれで良かったのではないか。
遠出をしなかった分、読書は進んだし、カボチャサラダも沢山作ることができた。カボチャサラダにはレーズンを入れることもできた。

 

 

 

*1:葬儀社の人が置いていった線香と線香立てはある。

*2:あと数日で切れる、お誕生日特典の無料鑑賞券があるのだ。

おでんの土曜日

 

驚くほど平和な休日だった。
天気は安定して晴れていて、暑くも寒くもない。
何より、来客も打ち合わせも通院も無くて、僕も家族も"自分の用事"にかかりきりになれた。

 

 

とはいえ、遊びに行くことはなく、書店や図書館やホームセンターに行ったくらい。今日行った最も祝祭的な空間は、無印良品だった。無印良品では、誕生月やら何やらのポイントが溜まっていて、急いで使う必要があったのだった*1

 

MUJI無印良品

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あとは自宅の片付けなどをして過ごした。
母が亡くなって色々と整理をしたので、整理整頓をやり直す必要があるのだ。これからしばらくはまとまった大掃除の時間は取れそうにないから、毎日の空いた時間に小規模な模様替え作業をしていく必要がある。

それから、おでんを作った。
スーパーマーケットで、おでん用の練り製品が大袋で安売りされていたのだ。
2人家族なら十分な量。しかも半額シールが貼られていた。

どうやら、先週の台風で工場にトラブルがあって、急いで売り尽くすか廃棄する必要が生じているらしい。売り場に貼り出された「訳あり品」の解説文に、そんなことが書かれていた。水産加工品の工場は大きな川沿いにあるから、様々な被害があったのだろう。

とりあえず、大根とジャガイモ(メークイン)とコンニャクを追加した。いわゆる"静岡おでん"とは違い、我が家のそれは色も薄いし醤油もあまり使わない。関西のうどんみたいな色の澄んだ出汁。
明日は里芋を入れる。とにかく濁らせてはいけないと母が静岡の名店で聞いてきて、それが家庭の味になっている。

 

お題「気分転換」

*1:コオロギのお菓子と、ハーブティーを購入。

市役所は進歩していた

午前中の早い時刻を予約して、市役所の手続きをしてきた。

母の葬儀からそろそろ一週間。生活は落ち着いているが、保険や行政など諸々の手続きで、日々なんとなく忙しない。

その諸々の手続きのうち、市役所で行うものについては、とても便利なサービスがある。予約制になるが、担当者が一人ついて1時間で全て片付けることができる。窓口巡りをしなくて済むし、他の来所者と一緒に待たなくてもいい。しかも、必要なものは事前に電話で教えてもらえる。
入院や介護施設の手続きでは手書き書類の山に辟易した。自分が引っ越しをした時も、似たような内容をひたすら書いた。
というわけで、多少なりとも楽をしようと、このサービスを利用することにした。

それでも住所や氏名やフリガナは沢山書くことになるのだと覚悟していた。なにしろ役所だから。
しかし、予想は良いほうに裏切られた。
なんと、事前に伝えておいた個人情報はもちろん、今日の最初に「基本情報シート」に書いた内容も、既に申請用紙に印刷されている。

これが本当にありがたい。

技術的には、とても素朴なものだ。
エクセル方眼紙で作った申請書類の原本一式にある氏名や住所のセルが、基本情報シートの情報を参照しているだけ。
基本情報シートを渡したら、担当者のアシスタントらしき人がぱたぱたとパソコンを操作していたから、その時に入力したのだろう。

相変わらず古臭い市役所の書類だから、「預金種別の"普通"を○で囲う」みたいなところは従来どおり。おそらく手書き書類の形式を変えられないのだろう。でも、そういったいくつかのレガシーな部分だけ書き足し、内容を確認すれば申請が済んでしまうのだ。小さな面談室みたいな場所で座っているだけで、各部署・窓口への書類送付も代行してくれる。毎回の本人確認書類の提示も不要、捺印も求められない。

さらに、年金事務所や税務署で求められるであろう戸籍謄本なども、この機会に準備してくれる。とても気が利いている。

これはもちろん素晴らしい住民サービスではあるが、市役所側の都合もある。
待合ロビーの混雑は減るし、手続きが理解できず滞る事態も解消する。
ずいぶん昔に国税局のアルバイトをしたときには、「わからなくなった」「自分にはできないと思った」と勝手に帰ってしまう人が珍しくなかった。
例えば伴侶を亡くしたばかりの高齢者ならば、なおさらのことだろう。

もちろん、手続きの途中で帰られては役所も困るし、本人だって面倒が増える。1回で済ませることができれば、全員がハッピーになれる。

 

この程度の創意工夫とデジタル技術の活用は、DXともいえない。やろうと思えば20年前でも可能だった。
ただ、もしもデジタル化がこれからの社会を便利にするのだとしたら、こういう小さな試みを積み重ねるしか無いのだろう。
エクセル方眼紙の手書き書類なんて大嫌いだけれど、今日のこのサービスは素晴らしいと言わざるを得ない。「地方行政書類管理・申請アシストシステム」の完成を待っていたら、僕は今日の手続きで、半日を潰すことになっていただろう。

1時間の予定が40分で終わった。
大げさではなく、今日は感激した。世の中は少しずつ良くなっている。

 

ところで、今日の昼食は静岡市のラーメン屋で食べた。
適当に入った店が、いわゆる「二郎」みたいな店だった。味の善し悪しはわからないが、満腹すぎて夕食はトマトと豆腐とゴボウサラダで済んだので、リーズナブルではある。ゴボウサラダは作りすぎたので、明日はゴボウサラダ・サンドイッチを作る予定だ。

 

お題「ささやかな幸せ」

笠井珈琲店のモンブラン

昨日の日記には動物園へ行きたいと書いたが、無理だった。
小雨と曇天という天気だけなら気にしないのだが、家の用事も色々あってまとまった時間が取れなかったのだ。

まとまった時間は、主に葬儀社での説明に費やされた。
母の葬儀にかかった費用が確定して、今日はその説明だけでずいぶんな時間がかかったのだった。合計だけ聞いて、請求書を貰っておしまい、というわけにはいかないようだ。

 

 

でも葬儀屋さんの本社は良いところだ。数回しか訪れていないが、不謹慎にも居心地良く感じてしまっている。

元は結婚式場なので、廊下やロビーからの展望は抜群。
いささか古びてはいるが、廊下や階段には余裕があるし、なにより静かだ。最も大きかった披露宴会場はオフィスになっているが、仕事柄か騒いでいる人はいない。誰もが声を潜めて仕事をしていた。

もちろん"利用者"で騒ぐ人もいない。
葬儀場では、ほとんどの人がお行儀良くふるまう。

葬儀場は大きな建物の中に和風の装飾がされている。ビルの中に小さな庭園があり、廊下の脇には砂利や竹垣や縁側のようなものが作られている。
観光ホテルにもよくある造りだが、僕はこういう飾り付けが大好きなのだ。
ビルの中に作られた和風は、ハリウッド映画のニッポンじみていて、非日常感が楽しい。

 

 

 

ところで今日は、静岡市葵区の「笠井珈琲店」にも行ったのだった。
真夏の休業期間を挟んで、本当に久しぶりの訪問。
ここも、私生活が落ち着いたら必ず行くつもりだった。今日は暇ではなかったが、"自分甘やかし週間"の総仕上げとして、無理をして立ち寄ったのだった。

熱いコーヒーと、甘くてミルクの浮いたアイスコーヒーのセット。
それにモンブランを注文した。

コーヒーをゆっくり飲み終えた頃に、追加で注いでくれるのが嬉しい。
しかし、注文を受けてから豆を挽くのに、いつもコーヒーが余って皆に配るのはなぜだろう。

この店でモンブランを食べるのは初めてかもしれない。かつて「ブーケ」時代に持ち帰りで買った記憶はある。
やわらかい和栗のペーストと、しっかりしたサイズの焼きメレンゲのシンプルなモンブランだった。コーヒーに甘いものを合わせたい人には絶妙の組み合わせではないか。
少なくとも僕は、「食べて良かった〜」と心から思ったのだった。

 

 

 

そんな木曜日。
腰痛は7割ほど回復した。残り3割は今夜に治る予定。根拠は無い。
とにかく寝ます。おやすみなさい。

 

 

 

腰と台車とジャム付きクッキー

腰が痛い。
先日まで、ミネラルウォーター入りの箱をたくさん運んだせいだ。
清水区の断水は、当初の予想よりは早く回復しそう。今日も用事があって清水区を通過したのだが、ずいぶんたくさんの物資が積まれている場所もある。
出勤している人も多い様子。

とはいえ、やはり困っているのはお年寄り達。
清水区の沿岸部は古くからの港町だから、狭い区画で車無しの生活をしている高齢者も多い。市街地では、そういう老人達が1L程度の水をよたよたと運んでいる姿を何度も見かけた。彼ら彼女らの支援が、明日以降は問題になるはずだ。
自分も水やバケツばかりでなく、台車を多く持ち込めばよかったかなと少し反省した。

そういった運搬手段が乏しい人達以外は、物資はかなり足りているように見えた。
車さえあれば隣の区や市に行けばいいのだから(お金はかかるが)洪水に遭っていない限り、困るのは水だけなのだから当然かもしれない。

 

 

というわけで、今日は腰や足をできるだけ使わずに、安静に過ごした。
車の運転が最も楽。パソコン操作をしている時も、じわじわと疲れが癒えている感じがする。寝ている時が少しつらくて、台所仕事はわりと大変。トイレや風呂の掃除は「負担がかかっている」感じがすごい。

なるほど、これが腰痛か。
とりあえず解熱鎮痛剤を飲んでごまかしている。
おそらくは筋肉痛のようなもので、数日で回復するはずだ。以前、足首や手首の関節を痛めた時とは違う"感じ"がする。
とはいえ、明日もまだ続くようなら病院には行っておきたい。週末には健やかに過ごしたいから。

明日は晴れるだろうか。
雨が振らず、元気があったら、久しぶりに長距離ドライブをしたいのだ。ドライブというか、やや遠方の動物園に行きたい。
これは真夏から行きたくて、新型コロナの蔓延や酷暑や家族の入院や、その他諸々の要素で先延ばしになっていたもの。
腰はともかく寝不足ではお話にならないから、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

 

 

これは、貰い物のクッキー。今日のおやつ。
こういう形式のクッキーは久しぶり。子供の頃は、透明なジャムが薄く塗られたチーズケーキなどが売られていたが、最近はめっきり減ってしまった。

 

お題「わたしの癒やし」

 

水を持って清水区へ。そしてキーマカレー。

調べてみたところ、自宅倉庫の奥にはまだいくつかのミネラルウォーターが保管されていた。
昨日も書いたが、貯め込みすぎだろう。
2Lペットボトル6本入りの箱はコンパクトで、1箱ならば問題はない。ただし、6箱集まると、それなりの容積を占めてしまう。一昨日から清水区の知人や組織に約20箱を届けているが、目に見えて倉庫が広くなったのがわかる。

そして少し不安にもなる。
今日は、新しい水を手配した。今回は長期保管できる水を5箱、これだけで家族の飲み水は4日分以上を確保できる。そのへんで売っているミネラルウォーターも数箱買うつもり。こちらは賞味期限が短いから、数年で生活用水になる予定。
いずれにせよ、今までの備蓄量に比べると、格段に少ない。こんなに少なくて大丈夫なのか。

数日前までの大量備蓄は何だったのか。
父もその根拠は覚えていないし、母は世を去った。
おそらく、古いものを処分するのが面倒で、どんどん積み上げていっただけなのだと思う。
置く場所があるのなら貯めて困ることはない。非常時には近所の人に譲ることだってできる。それはそれで、一つの見識である。

とはいえ、再び数十箱の水を倉庫に溜め込むのが良いことなのか、考えると躊躇してしまう。お金だってかかるし、スペースが空けば倉庫内の整理整頓だってやりやすい。
悩ましいところだ。

 

ともあれ、今日は倉庫に残った最後の6箱を清水区へ持っていった。
ちょうど泥掃除をしている一角に、水やタオルの集積所ができていた。その場所にいた人達に預かってもらう。
水は何本あっても有り難い…と言ってもらえた。

 

ちなみに、水を運びすぎて、そろそろ腰が痛くなってきた。
疲労による腰痛は人生初かもしれない。

 

そんな今日の夕食はキーマカレー
挽き肉を使えばキーマカレーになるのだが、専用のルゥならば間違いのないキーマカレー味に仕上がる。
しかも最近は、フライドオニオン等を使った、挽き肉だけを用意すればいいキーマカレーのルゥもある。これは出来上がりの量が少ないのだが、我が家の場合は少量のほうが都合が良いのだった。つい具材(野菜)を増やしてドライカレー状に仕上がらないのが家庭のカレーではあるが、最初から挽き肉だけで作ると決めていれば、そういう失敗もない。買い物だって楽だ。
便利な時代になったものだ。

水をトマトジュースに変更した事すら、おそらくは余計なアレンジ。なんだか甘くなってしまった。

 

 

お題「手作りしました」

水を持って清水区へ

所用で静岡市清水区に行くことになったので、自宅の倉庫にあったミネラルウォーターを車に積んだ。

ちょうど先月から来月にかけて賞味期限が切れるペットボトル入りのミネラルウォーターが、大量に備蓄してあったのだ。2Lペットボトルが6本入った箱が、21個あった。

静岡県中部は大地震が来ると昔から言われていて、我が家でも子供の頃から防災用品の備蓄は充実している。

それにしても貯めこみすぎなのは、父も母もこういった品を捨てられない質だから。
我が家ではミネラルウォーターを日常的に飲む習慣は無いし、古くなってもペットボトルの水が災害時に無用になるわけではない。捨てる手間まで考えると、倉庫に積み重ねてしまうのだ。「いざという時に使い途はあるから」の濫用である。

 

そういう意味では、今回の「清水区の断水に対する備蓄水の支援」は、倉庫の整理・不用品の押しつけという意味合いもある。
とはいえ、もちろん断水は深刻だから、使えるものは融通したほうが良いはずだ。

実際、この水はとても喜ばれた。
数箱は知人の家に届けた。ついでに、知人宅の近所にも配った*1
飲料水としてはもちろん、2Lのペットボトルそのものが助かるのだと高齢者は言う。日常使いの水筒では生活用水の給水*2に少なすぎるし、かといってポリタンクがあっても重すぎる。今日までは、麦茶用のジャグを使っていた家もあったそうだ。

もちろん、水は買うこともできる。
車がある家は、隣の区や市に行けばいい。知人たちも午後には買い出しへ出かけるそうだ。でも、必要なものをひたすら買い続けるわけにはいかない。
なにより、水のような重量物を運ぶ手段の無い世帯は、それだけで"詰み"である。

そんなわけで、残りのミネラルウォーターは、希望者への配布を行っているという民間企業「田子の月」へ託すことにした。

「田子の月」は、静岡県中部では当たり前に見かける和菓子屋。名物菓子が数種類、洋菓子や季節菓子も扱うチェーン店といえば、他の土地でも似たような規模と形態の店を思い浮かぶのではないか。
とにかく、その手土産系チェーン店である田子の月が、今は支援物資の収集と配布を行っているのだという。ちょうど知人宅の近所に店舗があったので、車で行って水を置いてきた。

やはり高齢者への配布が問題だと言っていた。清水区は僻地ではないから、動ける人間はなんとかなる。免許を返納した老人、洪水や浸水被害の復旧で動けない住人に支援したい…というようなことを店員さんは言っていた。

 

ところで、そんな清水区の状況は酷いものだった。
自分も住んでいた土地だが、想像もしていなかった場所が洪水の被害に遭っている。巴川や草薙川だけでなく、用水路から溢れた泥水が今回は被害を拡大したようだ。
30℃を超える気温で乾いた泥が、街を薄茶色に覆っていた。
同様の被害は葵区駿河区でも見られたが、水が使えるため今日の午後には綺麗になった場所も多い。飲み水、生活用水だけでなく、環境整備の観点でも、断水はつらい。

 

実はまだ、車に乗り切らなかったミネラルウォーターが数箱ある。
僕のセダンには積載量に限界があるのだ。他に荷物もあるし、トランクには折り畳み自転車も載せている。
明日はこのミネラルウォーターと、知人から頼まれた折りたたみウォータータンク等を清水に運ぶ予定。他にも長い「買い出しリスト」がある。

 

そんな今日のおやつはこれ。

水を届けたときに買った、田子の月の「まんじゅの月」。
小さなどらやきだが、皮がもちもちして面白い食感。田子の月の焼き菓子は、世間一般よりももちもちしている傾向がある。理由はわからない。

うさぎがかわいい。

 

 

お題「これ買いました」

*1:知人宅の隣の敷地に井戸があった。ポンプが故障しているというので、がんばって修理した。
「井戸を修理する」なんて、人助けのなかでもフィクションじみていて悪くない。

*2:市内各所に給水車が来ている。港では巡視艇が水を配っていた。井戸のある工場でも、水を市民に無料配布している。いずれも容器が必要。

ポリタンクと水を配りに

快晴。
朝から洗濯と掃除をして、いよいよ"葬祭モード"から日常への切り替えを実感する。
とはいえ、まだ母の葬儀に使った花は少し残っているし、しばらくの間、和室に設える祭壇は最低限のもの。各種手続きだって終わっていない。

 

でも今日は、まず日常生活を整えることに注力した。
スーパーマーケットとドラッグストアで買い物をして、クリーニング店や自転車屋へ行き、無人販売所でトマトを買ってきた。

 

特別な事といえば、一昨日の台風で被害にあった親戚・友人知人のところにお手伝いに行ってきたのだった。
静岡市清水区は、今もまだ断水が続いている。
給水車も続々と現地入りしているようだが、まずはポリタンクやバケツが足りないのだという。もちろんホームセンターは大混雑していて、水を入れるようなものは売り切れ状態。

というわけで、自宅近くのホームセンターで小さめのポリタンクを買っていった*1
さらに、自宅で備蓄してあった災害備蓄用の水(ペットボトル入り2L)を車に載せる。そろそろ更新時期だったから、譲っても惜しくない。
水は重いので、独り暮らし時代に使っていた台車も渡すことにした。

 

 

夏に買って余らせていた汗拭きシートや、買い置きのアルコールティッシュ、さらに友人の子供達へはお菓子や絵本も持っていくことにした。

もちろん清水区に行くのは大変だった。
先日ほどの渋滞は無かったが、それでもあちこちで混乱が見受けられる。自分は頼まれた品を買い込み、思いついた物資と共に運ぶことしかできない。

 

 

清水区の友人達は、自前の備蓄用品で水不足に対応していた。
このあたりは「いつか来る大地震」に備えている静岡県民らしいたくましさだ。

親戚達は高齢で、給水所への運搬だけでも一苦労(というか飲料水以上の補給は無理)だったから、持ち込んだ水がとても役に立った。

そんな状況の清水区は、上水道の復旧に1週間かかる見込みだと報道されていた。
狭い範囲の断水とはいえ、清水区といえばかつての清水市。県内では人口・面積ともに大きな市のひとつだった。だから、実はとても大規模な水不足なのだ。
自分の見た限りでは、冷静に、真面目に、不平もいわず頑張っているようだったが、もう少し大きく報道してもらいたいし、いろいろと「なんとかならないものか」と思ってしまうのだった。

 

 

 

そんな今日のおやつはマロンパイ。
久しぶりに「自分だけの時間」を楽しみたくて立ち寄ったボクゥボクゥ(藤枝市)で食べた。
軽く温めてから出してくれるのが嬉しい。これが本当にもうおいしくて、自分でも驚いてしまったのだった。たぶん、禁酒をしていた人が久しぶりに飲むビールくらいにおいしかった。

 

おやつとスプーン

おやつとスプーン

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*1:レジの人が「水道水を入れるのなら…」と、従業員用の通路に案内してくれた。おそらく朝から、清水区向けにポリタンクを買い込む客が来ているのだろう。とてもありがたい。

嵐の後に花束を配った日

ひどい夜、そしてひどい台風だった。

昨晩は、とても変な疲れ方をしていた。母の葬儀が終わり、疲れてはいても気が高ぶっていたのだった。
頭がぐらぐらしていて肩は凝っていた。でも、いくらでも起きていられそう。
とはいえ、翌日以降のことを考えたら絶対に早く寝たほうがいい。

しかし台風がそれを許さない。
深夜になっても、スマホは警報を鳴らし続ける。エリアメールもがんがん届く。
知っている地名で住民の避難が行われ、近所の川は危険水位を示す。

雨は0時を過ぎたら一旦は止んだ。
ちょっと外に出て家の前の川を見てみたら、変な声が出た。
見たことがないほどの、大量の水が流れている。
子供の頃から馴染んだ川だが、こんな水位は見たことがない。まだ幼稚園児だった頃に洪水があって、その後に大規模改修をして、放水路みたいなつくりになったのだ。その川が、あと少しの大雨で溢れそうになっていた。

我が家は少し高台にあるし、山や崖からも遠い。
だから、安全を信じてとりあえず寝るしかないのだが、そのうち「記録的短時間大雨情報」まで流れ始めた。
消防団員や消防士がパトロールをしている音が聞こえるなか、それでも寝ることにした。
エリアメールが何度も鳴るけれど、幸いなことに僕の住む地区は警告の対象ではない。それでも、不安を抱えたままの浅い睡眠になってしまった。

 

 

そして今日に至る。


昨日の葬儀では、花を大量に使った。
母の希望により、宗教色を無くして、花をたっぷり使う葬儀にしたのだ。

その花を友人知人達に配るため、静岡の中心街へ行く。
飲食店をやっている知人が数人いて、イベントの後は花を引き取ってもらうことが多い。今回は葬儀の花だが、菊などは全く使っていないため、お店にも使ってもらえるだろう。そう目論んで家を出たのだが、静岡に向かう道まで行ったところで大渋滞。

高速道路は全て通行止め。
幹線道路の一部も冠水や事故で通れない。山のほうでは土砂崩れもあるし、とにかく静岡県中部のあちこちが交通麻痺状態。

がんばって市街地へたどり着いたら、停電のため信号の多くが消灯していた。
雑居ビルのレストランや雑貨店では、商品や什器を外に出して干している。雨漏りや、流れ込んだ水で、水浸しになった店が多かったらしい。マンホールから水が吹き出しているところもあった。

そして断水も酷い。
かなり広い範囲で発生していたようだ。

だから、友人の店を巡っても、もちろん今日は臨時休業。
どの店でも気持ちよく花は受け取ってくれたけれど、まずは店の復旧が最優先。
僕も、ブレーカー復帰時に壊れた業務用冷蔵庫の修理や、レジシステムのトラブル対応・サービスセンターとのやりとりなど、手伝えることには関わらせてもらった。

本来は、花を譲ったついでに、ここしばらく遠ざかっていた外食*1を友人の店で楽しむつもりだった。あるいは焼き菓子の購入や、ケーキのテイクアウトも存分にしたかった。
そういったあれこれが出来なかったのは残念だが、友人達の苦労を考えれば大した問題ではない。というか、自分がのほほんと花など配っている状況が心苦しくなる。

 



帰路は渋滞を用心して山側の道や旧道を選んだのだが、どこも被害が酷買った。
途中で立ち寄ったコンビニエンスストアでは、冷蔵設備は全て蓋をして、常温のペットボトルなどを売っていた。

安倍川は河川敷のグラウンドまで水に浸かっていた。
点検中で通行止めになっている橋もあった。
通れる道が限られているために、集中した車で大渋滞が起きていた。

 

それでも、自宅の周辺は目立った被害もなく、せいぜいスーパーマーケットの品揃えが寂しいくらい。
冷蔵庫の生鮮食料品が乏しくなっていたので買い足して、いくつかお惣菜を作り、夕方にはコーヒーを淹れて飲んだ。

まだスーツはクリーニング店に出していないし、銀行や市役所の手続きも済んでいない。母の私物も整理していない。思いついてToDoリストに加えるタスクが、どんどん溜まっていく。

でも、とりあえずは日常に戻る。作りおきの惣菜は、その第一歩だ。
夕食も久しぶりに、お弁当や外食や"冷蔵庫にあるもの"ではなく、きちんと作ったもので用意できた。

 

 

というわけで、今日こそは、ぐっすりと安心して、朝まできちんと眠りたい。
その前に読書。ここ数日は、なんとなく「ベッドに入ってからの読書」ができなかったので。考えてみれば、この読書も日常の一部だ。

 

 

 

 

*1:母の看取り〜葬儀の準備まで、外食の機会は多かったが、それは父や親戚との慌ただしいものだった。自分のための(趣味的な)外食は久しくできていない。

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