夕方までは平穏。日が暮れてから多忙という、あまりない一日を過ごしている。
こういう日に限って、夕食は手間がかかる。
父が家庭菜園から空豆を収穫した。空豆はできるだけ早く食べなければならない。
冷蔵庫には、できれば今日には食べてしまいたい料理がたくさんある。
さらに夕方には伯父が刺身を持ってきた。漁港の催事でたくさん買ってしまったそうだ。
それぞれ単品ならば、手抜きの夕食が実現したはずだ。
しかし、期限付きの小さな手間が重なると、それなりに面倒くさいものだ。
さらに自分も帰宅前に「今日は手抜きにしよう」と、スーパーマーケットで日持ちのしないお惣菜を買い込んでいたので、なおさらである。
父に手伝ってもらう、あるいは父に夕食の準備を任せるという手もあるが、最近の彼は多品種少量の食事を作ることが苦手になっている。そして、洗い物が増えてしまう傾向もあるから、それならば自分が下拵えの段階から動くのが楽なのだった。
結果として旬の野菜や魚や、いくつかの惣菜類がちまちまと並ぶ、普段よりも豪華な夕食となってしまった。
習慣で夕食には野菜が多めの汁物も作るから、まるで暮らしの手帖や家庭画報の食卓である。
そして夕食の後は、トラブル対応で外出したり、友人へ届け物をするために車を走らせたりと、なかなかに忙しい。夜に外出すること自体が少ないから、これはもう異常事態といえる。
のんびりとアスパラガスを切ったり空豆を焼いたりしていた時には、こんな夜を過ごすとは思わなかった。知っていれば、もう少し"やりよう"があったように思える。
今からお風呂に入る。その後にパソコン作業を少し進めて、そして寝る。
そんな状況なので、昨日に行った美術館については、また後日に書くつもり。すばらしい美術展ったから、再訪するかもしれない。テオ・ヤンセン展、本当に良かったのです。