昨日今日と、三重県に滞在していた。
心配していた渋滞は無く、さすが新東名と感心。どちらかと言えば三重県に入ってからの国道や県道のほうが混んでいた。とはいえ、今回は遠出をせず、菰野町と四日市市をのんびり巡るだけなので、さほど問題ではない。
昨日は「Snug」で美味しいランチを食べた。
豆と豚すじ肉の煮込みと、ジャガイモのフォカッチャというシンプルなメニュー。煮込みはずいぶん量があったが、美味しくてぺろりと食べてしまった。
ちょっと日本離れした味というか、海外旅行で「庶民の店」に入って食べるような、あるいは紀行文に書かれていそうな品。ご飯には合わないかもしれないワイン煮で、すじ肉がとろりと柔らかく、ソーセージと良い対比。フォカッチャと交互に食べると止まらない。
いつもは品数の多い「しみじみごはん」を選ぶ。今回は気まぐれでシーズンメニューの煮込みを食べたわけだが、選んだ自分を褒めてあげたい。
菰野町といえば雑貨屋「Novi」には必ず行く。
今回は何に使うのかわからない「鱒の形のプラスチック製物入れ」を買った。もちろん用途は未定。雑貨の極み、といえる。
四日市市では駅前周辺を自転車で散策。
RadiCafeではアイスコーヒーと胡麻のアイスを。普段はアイスコーヒーって滅多に飲まないし、外食でアイスも食べない。この店だけの選択。そして間違いの無い選択。
Sido boulangerieでは、いつも品切れの「オリビエ」を買うことができた。
これはオリーブ入りの細長いパンで、四日市在住時から好物だった。あの頃は、生活の彩りというか、巡り会えるとその日の楽しみが1つ増える、という魔法のアイテムだった。
夜は菰野町の友人宅で、餃子を食す。友人のお子さん達が作ってくれた餃子、皆でわいわい食べるととても楽しい。
宿泊は別の友人宅。おもてなし具合と放置具合のバランスが実に“趣味が良い”のだ、この家は。夜遅くまで喋り、ぐっすり寝て、朝に起きたら晴れていた。
「真戸運永」という喫茶店、とびきり上質なのにいわゆる「名古屋の喫茶」テイストも併存する不思議なお店で、バラ型のアイスが載ったコーヒーゼリーを食す。ちなみに「MADONNA」と読みます。
四日市の旧市街といった趣のJR四日市駅前、だだっ広いロータリーで、4日に開かれる「四の市」にも行った。ライブや出店といった、のんびりしたイベント。いわゆるマルシェほど、ロハス感は無い。そのゆるさが楽しい。
多肉植物をいくつか購入。安かった。
お昼は、その近くの老舗洋食屋「ニューコトブキ」に行く。
目移りするが、ハンバーグとカニクリームコロッケの定食にしてみた。
全てが手作り、手抜き無し、という味わい。揚げ物もハンバーグも、昔風で、なおかつ美味しい。特にハンバーグのソースが気に入った。
ライス(お皿に盛ってある)と、赤だしの味噌汁という組み合わせも良い。ここ、四日市に住んでいる時は、行ったことが無かった。会食用、みたいな店だと思っていた。本当に良い店です。
その後は、菰野町の「パラミタミュージアム」で「安野光雅展」を観た。
これ、めっぽう楽しい展示。実は安野氏って記憶に無くて、実物を見たら「子供の頃に好きだった絵本」や「大人になってから衝動買いした本」の作者だと思い出したのだ。
絵本の原画展、なのだが、もともとだまし絵などの「細かな仕掛けがある本」が多いため、大人も子供も、絵をにこにこしながら眺めていて、面白い雰囲気。
美術館自体も、庭から常設展から、隙なくきちんとしていた。ここも住んでいる時は(特に理由もなく)行かなかったところ。そのことは後悔している。
夕方、再びSnugに行き、コーヒーとケーキの時間を過ごす。
キャロットケーキが絶品だった。スパイスが効いたケーキ部分と、チーズっぽいクリームが複雑な味を作っている。非日常ケーキ、と名付けたい。
帰路も順調。渋滞は全く無かった。
かなりのんびりと途中休憩したのに、所要時間は以前(新東名の愛知県部分が未開通だった頃)よりも30分は短縮できている。しかも運転が楽。425kmの走行距離、燃費は23.3km/L。高速道路でクルーズ・コントロール機能により速度変化をできるだけ減らしたことが功を奏したと考えている。
今から荷ほどきをする。そして寝ます。
三重県の友人達、いろいろ有り難うございました。また遊びに行きます。