春に予定している「瀬戸内国際芸術祭」への旅。
なかなか準備が進まないので、といっても一人旅だから悪いのは全て僕なのだが、とにかくその停滞した状況を打破するために、えいっと宿だけ予約した。
直島と小豆島。どちらも港の近く。どちらも、とびきり安い。
食事は宿ではなく、外食で済ませる予定。きっと何とかなるだろう。うどんがあるに違いない(偏見)。
さて、その宿のうち直島のほうは、「楽天トラベル」で予約したにもかかわらず、GoogleMapでは住所が表示されない。そんな住所はGoogleのデータベースに無いよ、と言われてしまう。
お店のサイトにある地図(GoogleMapが埋め込まれた形式)にはきちんとピンが刺してあるが、それはどうみても山の斜面であり、試しに航空写真で拡大すると、灌木と竹林しか無い場所なのだ。ストリートビューで付近の風景を確認したところ、小さな鳥居が見えるだけ。
ホラー映画の導入部みたいで、なんだかわくわくする。非日常が待っている。水玉のカボチャより怖い。
ともあれ、ようやく宿が定まったので、これからプランを立てていく。移動の制限の多い島嶼部で、こういう方法が正解なのかは、よくわからない。
まあ、対象はアートである。見逃したって、害は無い。だから気楽なものだ。
そんな(ぼっけぇきょうてぇ)瀬戸内海とは関係無く、今日は北海道の羊羹を食べている。これは職場の人にいただいた品。
というか、北海道土産にこちらからお願いした。
パッケージが素敵だ。いかにも北海道モダンなデザイン。
「紙筒タイプ」の羊羹は他にも知っているし(静岡県ならば緑茶味の羊羹が有名)、箱に入っているものはライナーノーツから初回限定特典冊子まで最初に全て目を通す僕としては困らなかったけれど(箱入り菓子の醍醐味である)、これ、知らない人だったら開けるのに苦労するのではないか。
説明文がちょっとわかりづらい。「ラベル上部の切り口を一回り切り離して蓋を取ってください」とあるが、ラベル上部の切り口を切り離すと蓋が取れるわけではないし、その後の「糸の片方を残して7cmほどの長さに引き出してください」という指示に従い糸を引っ張るも、7cm引き出すのは手間取ったし、片方を残して、という表現もよくわからない。
お年寄りならば、最初の1個は構造解析するつもりで挑んだほうが良いだろう。
さてその羊羹だが、固めに作られていて、しっかり甘い。保存食じみた甘さで、現代的なお菓子ではない。蓋に接する側など、砂糖でじゃりじゃりしている。
小豆ではなく金時豆が使われている点も、ちょっと珍しい。
コーヒーによく合うし、たぶん濃いお茶にもぴったり。僕はとても気に入った。
糸で切りながら食べる、というシステムから、1個丸ごとではなく、好きな量だけちびちびと食す品なのかもしれない。「食べ応え」という点では比類無き、それなのに嫌な感じがしない、面白い味だった。
この、日持ちのする「五勝手屋羊羹」を開けたのは、遠くに住む知人に家族が増えたとの報を聞いたから。祝杯代わりの甘いものは、また格別である。
この漫画を買った。
最近いちばんのお気に入りの作家さん。まだ読んでいない。
このブログを好んでくれている人なら、たぶん気に入る作風ではないか、と勝手に考えている。
僕は短編集「さよならガールフレンド」のなかの「わたしのニュータウン」が好きだ。何度も読み返している。
さよならガールフレンド (フィールコミックス FCswing)
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それから「低反発リビドー」の「201号室」も。
では寝ます。おやすみなさい。