梅を煮る会

毎年、この季節になると青梅を煮ることにしている。
ごく単純なシロップ煮。翡翠煮や甘露煮とも呼ばれるものだ。

昨年までは、店で売っている梅を使っていた。
梅干し用の品が売れ残り、黄色くなった頃が狙い目*1。緑色の頃にゆっくり火を通し、銅イオン(銅鍋や銅板で補充)で色止めを行えば見た目は良くなるが、色づいた梅のほうが味は良いし香りも強くて好きだ。

今年は実家暮らしということで、庭で採れた梅を使う。
数も少ないし、サイズも揃っていない。傷のある実も少なくない。
果樹として育てていないから仕方がない。梅干しや梅酒にするほどの量は無いし、少量とはいえ捨てるのも惜しいから、これを使うことにしたのだ。

ところが庭の梅は酸っぱい。それに渋い。
2回ほど茹でこぼしたのだが、スモモの類の皮を思わせる強い味が口に残る。
3回目でシロップ*2を使い、今夜はそのまま真空断熱調理鍋でゆっくりと煮含めていく。

かなりの部分、皮が破れてしまった。
最悪の場合、梅ジャムあるいは梅ピューレになるだろう。

大きな密閉容器にたくさん作って、初夏から夏の初めまで食べ続けた一人暮らし時代が懐かしい。あれはなかなか、良い備蓄おやつだった。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:思えば四国のスーパーマーケットは、梅をたくさん売っていた。そしてたくさん売れ残っていた。

*2:黒糖と水と、隠し味にラム。

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