タケノコを茹でる

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田舎を開発して作った典型的なベッドタウンの、かなり田舎寄りに住んでいる。
両親がそれぞれボランティア活動や町内会活動に関わってから、農産物のおすそ分けが激増した。

 

今の季節は、タケノコが届く。
我々が「山のほう」あるいは「バイパスの向こう側」と呼んでいる、昔からの農村エリアからのタケノコは、きちんと茹でてある。さくさく切れば料理に使えるから、とてもありがたい。

自宅から近い、新興住宅地寄りの「こちら側」から届くタケノコは、皮付き、生のままがほとんど。
かつて農家だった、あるいは山を管理していた人達が、竹林管理の一環として収穫したタケノコを、そのまま近所の知人に配っている。
前者の人達ほどに、おすそ分けの"歴史"は長くない。なので「皮付きの生タケノコは手間がかかって喜ばれないことがある」という視点に欠けるようだ。

貰っておきながらこんなことを言うのは傲慢かもしれない。
でも、行政の「竹林管理問題*1」のパンフレットには、しっかりと「街の人間には、茹でたタケノコを渡せ」と書いてある。
実際に、田舎の大きな家ならともかく、新興住宅地には大鍋が無い家も多いのではないだろうか。

我が家では電子レンジで加熱することが増えた。
これなら大鍋は要らないし、なにより加熱時間が少なくて済む。掘りたてならば、アク抜きの米糠も要らない。おまじない程度に生米や小麦粉を足せばいい。
皮を剥いて、ざくざくと切って、アク抜き用の素材と共に耐熱容器に入れて、かぶるくらいの水を入れて、あとは加熱。加熱時間が短いせいか、タケノコの風味がしっかりと残る。

困るのは皮。かさばるし、水気が多くて傷みやすい。山に放置すると、臭いや虫やカビの問題があるのだという。でも我が家の場合は、庭に穴を掘って埋めればいい。
あるいは、調理バサミで刻んでから、ディスポーザーで流してしまう。
「街の人」の場合は、この皮の処理も大変だと思う。

 

 

今日、茹でたものは夕食に食べた。普通の若竹煮を作った。

 

そして昼食には、先日漬けておいたピクルスを使ったサンドイッチを食べた。ハムと合わせると不思議な味わい。
ローズマリーやパセリを一緒に漬け込むと、「日本人の口には合わないかもしれない独特の風味」になって面白い。欧州の薬草酒のような感じ。
友人はレモングラス花椒を使うというが、どんな味になるのだろう。

 

 

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タケノコ以外は、家事、読書、そして家族の通院で一日が終わってしまった。
そういう土曜日もあるだろう。
そういえば、今日は出費が(財布やスマホからは)1円も無かった。善い事である。

 

 

 

お題「手作りしました」

*1:山を竹林が覆ってしまう問題

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