涼しい麺

所用にて昼過ぎまで清水区に滞在していた。
昼食は、訪問先の方に勧められた老舗中華料理店「蘭蘭」へ。
メニューは多いが、なんとなく「涼麺」という夏限定の品を選んでみた。

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涼麺といえば台湾で食べたものを思い出す。
茹でた麺にキュウリや肉味噌を乗せただけの簡素なものだった。
この「蘭蘭」の涼麺は、全く違っていた。

ラーメン丼に入ったそれは、普通の醤油ラーメンにも見える。
チャーシューやメンマにネギ、中華麺などがスープに入っている。半分に切った茹で卵も浮いている。

しかしスープは冷たく、大きな氷も浮かんでいる。
見た目は醤油味のラーメンのようだが、スープからはやわらかな酸味と、少しだけ辛味も感じる。
辛さはあるけれど、唐辛子やラー油の存在は目視できない。
なかなか不思議な麺料理だった。

ちょっと気になって調べてみたら、静岡県中部、というか静岡市内にいくつか類似のものがあるらしい。
マニアがいて食べ歩くほどではないようだが、夏になると食べたくなる地元の人は多そうだ。後で話したところ、この店を勧めてくれた人達も、「夏は涼麺に限る」と言っていた。

僕もこの涼麺は、とてもおいしいと思う。
同じ静岡県の中部といえば、志太地区の藤枝市には冷たいラーメンを食べる文化(?)がある。朝から冷たいラーメンと温かいラーメンを出す店がいくつかあって、最近は「朝ラー」「藤枝ラーメン」として地域振興のネタになっているようだ。
個人的には、こちらの涼麺のほうが好きだ。

ちなみに「りゃんめん」と読む。
僕は読み方がわからないので、メニューを指さして「これをください」とお願いした。店員さんが「りゃんめん、と読みますね」と言ってくれたので、「りゃんめん、ください」と言い直したところ、にっこりと笑って「はい、涼麺一つ!」と注文を通してくれたのだった。
また一つ賢くなった、と僕もにっこりした。
どこで役立つのかはわからないが、知識は荷物にならないと学生時代の友人も言っていた。こうして「涼麺」を覚えたことが、どこかで役に立つかもしれない。立たなくても損にはならないし、こうして日記のネタになるのだから、この世界は素晴らしい。

 

 

 

それにしても暑かった。
暑い日は、外を歩いているだけで疲れてしまうのだった。


そんな日に、休憩に入ったマクドナルドでは、ホットコーヒーを注文してしまったのだった。モバイルオーダーの履歴を見たら、確かに僕が注文していた。
店員さんは「もしかして誤注文か操作ミスだった?」と聞いてくれたが、ここでアイスコーヒーに替えてもらうのも恥ずかしいので、おとなしくホットコーヒー(Mサイズ・ブラック)を受け取ったのだった。
店員さんは「今日わたしは初めてホットを運びました」と、にっこりと笑って教えてくれた。マスクをしていても、こういう時の笑顔は伝わるものだ。

 

 

そんな金曜日でした。なにしろ疲れた。もう眠い。
おやすみなさい。

 

 

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