数日前に知人からターキッシュ・ディライトなる菓子をいただいた。
トルコの歓喜、と訳せばいいのだろうか。
中東〜トルコにおけるロクムと、ほぼ同じものだと思う。村上春樹のギリシャ滞在記には、ルクミという類似の菓子が登場した*1。
イスラム圏によくある、激甘菓子である*2。
食感や製法は、日本の「胡桃ゆべし」に近い。砂糖をたっぷり加えたデンプンを加熱し、粘りが出たら固めたもの。かための餅のような、むにむにとした歯ごたえがある。
今回の品は砕いたナッツが中に入っている。そしてココナツの粉がたっぷりまぶされている。
かつてインド土産でいただいたものはローズウォーターが使われていて、化粧石鹸のようなアジアン雑貨店*3のいちばん奥の棚のような、およそ食品らしからぬ匂いがしたものだ*4。
それに比べれば、ナッツ入りはとても食べやすい。カルダモンのような香りも控えめで、(あまり好きな言い方ではないが)日本人にも馴染む味だ。
強い甘みのお菓子が好きな人ならば、とても良いおやつになるだろう。
いただいたものは1辺が3cmほどの歪んだ立方体で、いささか大きい。
甘みが強いこともあって、休憩時間に作る薄いインスタントコーヒーでは、コーヒーが負けてしまう。
濃い紅茶と、このターキッシュ・ディライト1個の組み合わせが自分には合っている。1個で十分だから、なかなか減らないけれど、たぶん日持ちもするだろう。
しっかり休憩をする、そしてその後にがんばりたい。そういう時にはすばらしいおやつになる。
よく似たものを「カルディコーヒーファーム」で買ったことがある。知人は「業務スーパー」で見かけたという。
静岡県中部には、中近東のお菓子を買える店が皆無なので、もしカルディや業務スーパーで手に入るのならば、次は自分で探して購入したい。
でも、貰ったターキッシュ・ディライトは、まだ15個以上ある。大量のココナツも残りそうだ。これだけで、師走は乗り切れそうである。
実に良いものをいただいてしまった。