昨日までの長野県に比べれば、静岡県は本当に暖かい。
一昨日の昼に散策していた軽井沢の日中よりも、昨晩の静岡市のほうが過ごしやすいくらいだ。
でも、きりっと冷えた長野の空気は、とても好きだ。陽光さえあれば、そして厚い上着さえあれば、気持ちよく散歩ができる。
友人と共に行った観光施設「軽井沢タリアセン」は、特にすばらしかった。
広い公園には池や森があり、とても静か。
平日だったからか、来場者は程々。さみしくもないし、騒がしくもない。「絵のような風景」という表現がぴったりの場所だった。
移築された戦前の建物やアート作品が点在していて、ただ歩いているだけでも「良いところ」感が満喫できる。
今回は「夏の家」というアントニン・レーモンドの別邸(自宅?職場?作品)が目的だったが、周囲の公園だけでも来た甲斐があるというもの。
軽井沢に行くのは、この土地に友人達が住んでいるから。そして、訪れるたびにこの土地が好きになっていく。
再訪するのも確実だから、たくさんの場所を無理して巡る必要はない。
美しい景色をゆっくりと楽しみ、少しだけサイクリングをして、あとは友人とおいしいケーキを食べたり*1あるいは信州名物の蕎麦を食べ、おしゃべりをしているだけで、時間が過ぎていく。
軽井沢にはおいしいものがたくさんあるけれど*2個人的なお楽しみとしては、スーパーマーケット「ツルヤ」での買い物は欠かせない。特に軽井沢の店は、旅行者や短期滞在者を意識してか、オリジナル商品の陳列が厚い。ゼリーもジュースもジャムも、そして「おやき」も、どれも目移りしてしまう。
そんな感じで、1日目は極力のんびりと過ごすことができた。
夕食を友人宅でいただいた後に、長野市の宿へ向かう。
カーナビや地図アプリで1時間と示された場合、本当に1時間のドライブをするだけで目的地に到着するのも、長野県の良いところ。1時間のうち20分が渋滞であるとか、大型車に気を遣いながら運転に集中するような苦労がほとんど無い。ただ60分のドライブを、肩の力を抜いて行えばいい。
こんなに走りやすい土地は他に知らない。四国も交通量が少なくて楽ではあったけれど、長野県は道が広くてわかりやすいので、余計なストレスがかからないのだった。
1日目の移動距離:340km(徒歩、自転車を含む)
車の燃費:27.1km/L*3