数日前の長野旅行について、引き続き書いていく。
今回は2日目の長野市について。
長野は広い。広いうえに高い山でいくつかのエリアに分かれている。
なので隣県だというのに、ほとんど行ったことがない土地も多いのだった。
長野市はその1つ。人生初の長野市だったはずだ。
宿が市内だったので、まだ朝の時間に長野の中心街へ行くことができた。
まず中心街の北側にある城山公園の駐車場に車を停める。ここには市営の無料駐車場*1があるのだった。すぐそこに善光寺が見えて、門前町の散策にも便利。特に折りたたみ自転車で市内を散策するには、とても良い位置にある。
善光寺は、なかなか大したものだった。
まだ朝なのに、観光客から地元の人まで、ずいぶん多くの参拝者がいる。老人がほとんどで、いかにも善男善女のカジュアルな宗教施設といった風情がある。
重要文化財の巨大な寺院もあれば、災害や病気に関する小さなお堂もある。回すだけで功徳が積める、撫でるとご利益がある、そんな楽しい設備もある。
全体的に、とてもサービス精神に満ちている。
なるほど善光寺は、仏教のテーマパークみたいなものなのだと理解する。
門前町も、いかにも俗っぽくて気に入った。
伊勢神宮のおかげ横丁、あるいは浅草のような雰囲気。まだ朝なので閉まっている店も多かったけれど、でも食べ歩きをしている人もあちこちにいた。
プリンやチーズケーキやアイスクリームなど、観光地によくある無個性なスイーツ店、なぜか鎌倉を関した店まであって、修学旅行の中学生が喜びそうだ。
時間があったら、長野の街も善光寺もきちんと見てまわりたかった。でも、この日は行きたい場所が沢山あったので、ささっと自転車&徒歩で見て回っただけ。あと一泊しても十分に楽しめたはずだ。そういう意味では、ちょっとだけ残念ではある。
その行きたい場所の1つめが、城山動物園。
車を停めた城山公園*2にある、小さな動物園だ。
全力で走り抜ければ5分で回れそうなほど小さい。
他所の土地ならば「動物公園」くらいの敷地面積ではあるが、オットセイやニホンザルのサル山などもあって、きちんと動物園だ。
入園料は無料。自転車は敷地に入って隅のところに停めておく。特に駐輪場らしきものは無いのだった。
色々な動物園に行ったけれど、オットセイを眺めながら自転車に鍵をかけた経験は初めてである。
観光客よりも地元の人が目立つ。特にベビーカーを使うような親子連れが多い。
ふれあい動物園や電動遊具があるから、公園として日常使いしているのだろう。
小さくてかわいらしい動物園ではあるが、ハイラックスやヤクシカもいて、なかなか楽しい。
リクガメは元気に餌を食べ、リスは飛び回り、フサオマキザルはひなたぼっこをしている。
フィクションに登場する「平和な風景」みたいな場所。近所にこういう動物園がひとつあれば、人生が明るくなりそうだ*3。
そういえば、入口脇に「茶臼山動物園分園」の看板を帰り際に見つけたのだった。
この城山動物園が茶臼山動物園の分園なのか、あるいは分園としての施設や建物が付属しているのかは、パンフレットを見てもよくわからない。
長野旅行2日目の次の目的地は、この茶臼山動物園。
同じ長野市内にある、ライオンもキリンもゾウもいる動物園だ。
この茶臼山動物園、そして旅行の後半については後日書こうと思う。
今日はもう寝ます。おやすみなさい。
↑紙の本で気に入った小説を、電子書籍で再び買ってしまった。いま半額セールなのだった。