先日の長野旅行について、今日も書く。
茶臼山動物園の後は、大きな山をひとつ越えて西側へ。安曇野や松本の方面だ。
昔よりもトンネルや高速道路が整備されて、移動はずいぶんと楽になった。のんびりと自動運転モードで走っていけば、車も苦にならない。
そうして到着したのが、「つきさむ」というカフェ。
かつて静岡市にあった店だ。
僕は静岡の町外れにあった、このカフェが大好きだった。
さっぱりとした雰囲気も良かったし、ごはんも甘いものも、コーヒーも格別だった。
でも、登山が好きな店主さんは、ずいぶん前に山が近い長野に引っ越してしまった。
今でも「ああ、『つきさむ』があったらなあ」と思うことはあるけれど、そのあとに「長野にあるのなら仕方がない」と妙に納得してしまう。そういう店であり、人だった。
その、長野に移った「つきさむ」へ、今回は行くことにしたのだ。
寄り道というにはいささか遠いが、他に行く機会も無い。
だからこそ、衝動的に目的地に加えるのが良いと判断したのだった。
そんな長野の「つきさむ」は、とてもとてもすばらしいお店だった。
古い民家を綺麗に改造したような店内は、とてもあたたかい雰囲気。本と登山道具がたくさんあるけれど、すっきりした印象なのは昔と変わらない。
大きな窓からは、穂高の山々が見える。
良い場所だなあ、としみじみ思う。
おやつの時間だったため、チャイとプリンを注文した。
どちらも(もちろん)おいしい。
静かな店内で、時間をかけておやつを楽しんだ。
せっかくなのでと、ピンバッヂやパウンドケーキ等を購入してから、店を出た。
長野旅行の締めくくりに、この店に行けて本当に良かった。
静岡時代の店も最高だった。
でも、遠く離れた長野の田舎にある「つきさむ」は、店主や店と風景が、より馴染んでいるように感じた。
なかなか行ける場所ではないからこそ、長く続いてほしい。
「つきさむ」の後は、松本の街で胡桃蕎麦を食べたり、トイレに寄ったショッピングモールで巨大な無印良品*1に遭遇したりと、観光未満の行動をしてから、静岡に帰ったのだった。
トラブルもなく、ほぼ予定通りの順調な旅だった。
去年の同じ時期にも長野に行っていて、この土地の秋が大好きになってしまった。隣県ではあるが、静岡の秋とは明確に違う。特に冬の一歩手前の空気が違う。
うん、良い旅だった。