珍しく帰宅が遅れた。
仕事のせいで夕食を外で済ませるのは久しぶりだ。
ずいぶん疲れていたし、あれこれ店を選ぶ気力も無かった。それに猛烈に空腹でもあった。
さてどうしようと車を走らせていたら、ちょうど「月さむ」の看板が目に入った。
若い頃に何度か行ったことがある店だ。
いわゆる街中華…にしてはメニューは少ないけれど、チャーハン等に固定ファンがいる店だ。低価格でお腹いっぱいになれる。おいしいものを説明するのがおそろしく上手な知人が、この店の「豚丼(豚どん)」を語っていたのを思い出す。
というわけで、今夜の夕食はこの「月さむ」の豚どんにした。
夜だというのにずいぶんと混んでいて、でも注文してから出来上がりまでは早い。
豚どんというのは、こんな料理だ。
- 薄切りの豚肉を茹でてザルに取る
- 玉ねぎ、ニラと共に豚肉を炒める
- 醤油のような焼肉のタレのような謎の味付けをする
- 丼に盛ったごはんに乗せる
- スープ、千切りのキャベツと共に供する
なかなかにワイルドな料理ではあるが、意外と食べやすい。たぶん肉を湯がいているからだろう。
家でも頑張れば作れそう、でも作れないし作らない、そんな料理だ。
キャベツやスープの量が多いのも特徴かもしれない。
自分は普通サイズでお腹いっぱいになりそうだったので、今日は少しだけ量を控え目にしてもらった。肉体労働者や若者は、大盛りを普通に食べているようだ。
わりと突発的に選んだ店だが、なかなか良い選択だったと思う。
さすが老舗、そして老舗の看板メニューである。
ちなみに、かつてこの「月さむ」の向かいには、カフェの「つきさむ」があった*1。
聞いたところによると、「つきさむ」の店主はこの「月さむ」の家族らしい。今はもう静岡から去ってしまった「つきさむ」だが、このあたりを通ると懐かしく思い出す。
そんな火曜日も、もうすぐ終わる。
もうお風呂も入ったし、明日の支度も済んだ。このブログを書き終えたら、もう寝ます。おやすみなさい。