トンビにチーズナンを攫われた日

これは今日の富士山。
三保半島の飛行場近くで撮影。風は強いが、暖かくて良い天気だった。

 

 

発端

数ヶ月前に、海浜公園でチーズナンを食べている高校生に遭遇した。
インド料理屋からテイクアウェイしたチーズナン2枚を、4人で分けあって食べていたのだ。
学校帰りにアメリカンドッグやタコ焼きやクレープを食べるようなノリだった。
それが実においしそうだった。

まだ暑い時期だった。若者たちの元気さと併せて印象に残っていた。

 

 

遭遇

今朝はばたばたして、お弁当を用意する時間が無かった。
そして訪問先の周辺には外食するような場所もない。公園と砂浜と灯台ならばある。

さてどうしようかと車を走らせていたらインド料理店があった。
でも今日は、インドカレーとナンを食べる気分ではない。豆のカレーもチキンカレーも、なんとなく食べるものとは思っていない。インドカレーは、食べたい時にだけ食べる類の外食なのだ。

そこで思い出したのが、先に書いたチーズナン。昼の休憩を公園でとるから、その時にチーズナンを食べればいい。

そんなわけで、チーズナンだけを持ち帰りで注文した。
テイクアウェイ・メニューにもチーズナン単品の価格が書いてあった(500円)。
電話注文したチキンティッカやケバブなどを持ち帰る人もいたから、わりと単品料理を持ち帰る人がいるのかもしれない。

 

 

喫食

公園のベンチで、チーズナンを開封した。ずしりと重い、きっちりとアルミホイルで包まれたかたまり。


ふと、安い海外の機内食を思い出した。
南米旅行中に、こういうサンドイッチを機内で食べた*1

その簡素な包装を開くと、チーズナンが4切れ、積み重なっている。
まだ温かいが、店で食べるよりは温度が下がっていて、チーズはほどよく固まっていて食べやすい。
スパイスと、甘みのある何か、そしてフレーク状の塩辛い何かが少しだけ挟まっているのは、このお店ならではの工夫だろうか。

 

 

見た目は海外の屋台料理そのものだけれど、もちろん味は良い。
おいしいチーズナンを、晴れた屋外で食べるのだ。これはもう絶対においしい。

水筒に入れた紅茶と、野菜不足の(精神的な)解消のための野菜ジュース、どちらもチーズナンに合う。

これは良い昼食だ、と自己満足に浸りながら食べた。
充実した食事だった。

 

 

襲撃と喪失

しかしチーズナンは量が多い。
2切れ(全体の50%)だけを食べて、残りは持ち帰るつもりだった。

でも、アルミホイルの半分で1切れを密封梱包していた時に、トンビが最後の1枚を攫っていったのだった。

チーズナンをトンビに攫われるなんて、もちろん人生で初めてである*2

大変に驚いた。
ずっと狙っていたのだろうか。
手を伸ばせばさわれそうな位置だったのに、まるで人を怖がっていないようだった。一瞬の出来事だった。

そしてチーズナンは、上側のナンだけが攫われてしまった。チーズと下のナンは無事だった。でもぐちゃぐちゃで食べる気にはなれない。結局これは捨てることになった。

 

ちょっと混乱していたのかもしれない。直前に梱包した1枚を持ち帰る気分は消え、結局は(トンビが触ったものと、攫われたもの以外は)全て食べてしまった。

それにしてもトンビは素早かった。
羽音と、茶色と黒の"何か"が飛び込んでくる姿。それ以外は全くわからなかった。
カラスとは全く違う。

 

僕のチーズナンの約1/8を攫っていったトンビは、炭水化物と脂質過多になっていないだろうか。
僕はお腹いっぱいで、夕食では米飯を食べなかった。

 

 

総評

トンビの件も含め、得難い経験ができた。
インド料理店では、チーズナン以外にも、チーズはちみつナンや、じゃがいもスパイスナンなどを買うことができる。もちろん、ランチ用のカレーとナンのセットも選べる。

次の「野外インド料理ランチ」は何にしよう。今から楽しみだ。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:不思議とおいしいチーズとハムのサンドイッチだった。

*2:思えば、食品をトンビに攫われたのも、人生初だった。

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