先日の長野旅行、2日目の昼前から訪れたのが茶臼山動物園。
素敵な動物園だった。また長野市近辺に行くことがあったら、再訪したい。
規模としては、さほど大きくはない。
山の斜面を活かして作られていて、森林公園のような雰囲気。
でも、ライオンやキリン、ゾウ、トラといった大型動物がいる。
檻と柵の多い、昔ながらの動物園ではある。ただ、規模が小さいせいか、動物たちとの距離がとても近い。キリンは首を伸ばして落葉樹の葉を狙っているし、トラは目の前に寝転がっている。
オスとメスのライオンは、アクリル板越しに観察する通路がある。
ここはライオンの声をマイクで拾って大きな音で流しているので、妙な迫力があった。
いちばん景色の開けた場所にあるので、長野の山々が借景となっていて、おそろしく絵になる光景だった。日本でいちばん見栄えのするライオン夫婦かもしれない。
最近はずいぶん減ったサル山も、バックヤードもしっかりと見ることができるゾウ舎も楽しい。
この動物園はレッサーパンダも有名だ。
屋外と屋内それぞれに、開放的な展示がされている。
ここも妙に人と動物との距離が近い。その気になれば、ふさふさの尻尾に手が届きそう。そして、とても良い位置に居てくれるのもありがたい。
ビントロングは久しぶりに見た。
ジャコウネコの仲間ということで、猫のような鼬のような、しかし何にも似ていない肉食動物である。寒いのに元気だった。穀物を炒ったような匂いがしていたが、これが臭腺から発している匂いなのだろうか。
ヤマアラシも元気だった。
この、よくわからない金属のトンネルで身体を前後させていた。楽しいのだろうか。
いちばん印象に残っているのが、このキリンだろうか。
紅葉に染まった長野の落葉樹を、がんばって食べていた。人間のことをまるで気にしていないのが、不思議ではある。
午後になり気温が下がり、きりっとした空気の中での散策となった。
落ち葉が舞うなか、飾り気の少ない園内を歩く時間は本当に贅沢だった。良いカメラを持っていけば良かった…と後悔するくらいに綺麗な場所。
…というのが、長野旅行で訪れた動物園の2つ目、茶臼山動物園。
リンゴ園や雑木林の中を走る、動物園までの道も楽しかった。
長野旅行はまた続く。ここから山を越えて西進し、安曇野のほうに行ったのだが、それはまた後日書く。