先日の山梨県甲府市へ行った時には、動物園にも行ったのだった。ときに
今日はそのことを書く。
繰り返しになるが、甲府に行った目的は家族の病気に関すること。検査と診断を1日で済ませる強行軍だった。そして待ち時間が何度もあって、それぞれとても長い。
というわけで、その間に美術館や和菓子屋やラーメン屋や、そして動物園にも行ってきたのだった。
というわけで訪れたのは遊亀公園附属動物園。
名前の通り、市民の憩いの場である遊亀公園にある。周囲は古い商店や寺社が目立つ、旧市街といった趣の土地だった。
動物園はとても古い。大正時代からの歴史があり、今は近隣住民の憩いの場といった趣がある。
建物は古びていて、今風の施設は皆無。あちこち補修の跡があるし、手入れが行き届いていない場所も目立つ。でも、とても居心地が良い動物園で、僕はすっかり気に入ってしまった。
小さい動物園ではあるが、アジアゾウもライオンもチンパンジーもいた。
マレーグマやブラジルバクといった、毛の短いぬめっとしたシルエットの動物に出会えたのがうれしかった。
他の動物園では寝てばかりの連中だったけれど、ここでは元気いっぱい。曇り空が良かったのかもしれない。
ヤギやミニブタなど、人に近い動物たちが多いのは、街中の小さな動物園ならでは。感染症予防(豚コレラ等々)対策で近くまで寄れなかったのは残念。
午後の暑い時間だからか、寝ている動物も多かった。
でもなぜか、どの動物も見やすい。
その理由には後で気づいた。
この動物園は狭い。そのせいか、柵と檻の間のスペース、普通は解説板や低い植栽や空堀がある部分が、とても狭いのだ。
だから昔ながらの鉄檻であっても、動物が隅で寝ていても、とても近くてよく見える。
さらに、起きて元気な動物たちが、檻の手前側に居ることが多かった。
普段それほど好きではないマーモセットの類が、ここでは表情までわかる。手の届きそうなところ*1で毛繕いや食事をしていて、とても感動した。
この動物との距離だけでも、素晴らしい体験だった。
もっと時間の余裕があれば、ひとり観察会を開始していたかもしれない。
売店は閉鎖、あちこちの檻も空になっていて、全体に寂しい雰囲気なのが残念。
でも末永く続いてほしい。また甲府に行く機会があったら、立ち寄りたい。
ところで今日は、久しぶりに友達と会ってきました。
公園に行ったり、食事をしたり。
良い日曜日でした。
*1:実際には届かない。でもカメラ越しだとすぐそこに見える。