浜松市動物園 はまZOO

昨日行ってきた浜松市動物園(はまZoo)について書く。

浜松市動物園には、1年に1回以上は行っている。
規模は小さいが、お気に入りの場所なのだ。

 

全体に植栽が素晴らしい。
今どきの小規模公営動物園らしく空いたケージや古びた設備が目立つけれど、人間の歩く部分の植物はしっかりと手が入っている。樹木は選定され、花壇には季節の花が咲き、雑草で視界が遮られるような場所は全く無い。
特に入場門からフライングケージまでの明るく開けた丘はすばらしい。

 

 

おそらくは隣接する植物園「はままつフラワーパーク」が管理をしているのではないか。植物園を借景みたいにしているところもある。
とにかく散策をしていて気持ちがいい動物園なのだ。

規模はそこそこ、とはいえライオンもレッサーパンダもゴリラもキリンもいる。
昔風の展示方法がほとんどだけれど、写真を撮るつもりでなければ鑑賞に不満はない。
昨日は気温が低く、奥に引っ込んでいる動物も多かった。

バイソンとニホンザルの前では、飼育員さんが話しかけてきた。
ベビーカーを押すファミリーばかりの平日昼間だから、いくぶん暇だったのだろうか。とはいえ、子供にも大人にも、かなり積極的に説明をしてくれる動物園ではある。
飼育員の方々は様々な話をしてくれたのだが、その端々でゾウが現れる。「ゾウはもっと賢い」「食べる量といえばゾウがすごいんだ」といった感じに。
そういえば昨年の秋にはインドゾウがこの動物園で死んだのだった。ほとんどの飼育員さんにとっては、務め始める前からこの動物園にいたゾウだ。
大きな存在だったのだろうな、と後になって想像している。

 

 

少し書いたように、客のほとんどはベビーカーを押すファミリー、あるいは老夫婦だった。ふと気がつくと周囲に誰もいない瞬間がある。そういう時には動物たちも、のびのびとしているように見える。僕ひとりだけがいても、たいして気にならないようだ。

トラ達の食事風景を見ることができたのは運が良かった。
屋内展示の見学路がレバーというか鶏ガラというか、そういう肉っぽい匂いがしていて、なんだこれはと思っていたら、トラが食事中だった。
もちろん生肉なのだけれど、見ていると美味しそうに見えてくるのだ。

 

思いつきで訪れた、今年最初の動物園。
持ち物はスマホと財布と、紅茶の入った水筒だけ。いつもの動物園訪問というより、大きめの公園を散策するような気分だったが、実に楽しかった。

いい動物園だ。
また行こう。

 

お題「ささやかな幸せ」

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