豊橋総合動植物公園 のんほいパーク

一昨日に行った愛知県豊橋市の「総合動植物公園 のんほいパーク」について書く。

想像の何倍も広いし充実した場所だというのは既に書いた。
広さは静岡市立日本平動物園の3倍という印象だったが、実際に調べてみたら概ねその通りだった。静岡の日本平動物園ほど斜面は無いから、余計に広く感じる。

そして園内の通路が縦横無尽というか公園的で(市民公園だから仕方がない)、動物園としては通路が決まっていないから、人によっては少し迷うことになるかもしれない。マップは各所にあるし、標識も充実はしているものの、先に何があるのかわからないまま歩く事も多かった。迷っても数分で済むし、景観は良いのでつまらない試行錯誤ではないけれども、それでも、あと少しの工夫が欲しくなる。
それに平日は園内の循環バスが走っていない。
だから体力や身体の状態によっては、全ての動物や施設を巡るのは諦める事になりそう。 

でも逆に考えれば、ひたすら散策して大量の動物や植物を楽しめる最高の公園ということになる。
ここまで大きくて楽しい公園は、県庁所在地に1つあるかどうか、だと思う。そういう意味で、豊橋市はとても豊かな土地だといえる。

さて、自分の入ったゲートから最も近いのが植物園エリア。
とても綺麗な回遊式の植物園、どんぐりの林、そしてガラス温室ドームがある。

このガラス温室が良かった。
植物の状態が良くて、清潔感がある。熱帯のエリアではそれなりに蒸すが、それでも不快にはならない。余計な装飾は少なく、果物や花といった見せたいものには必ず標識があり、しかも見やすい位置にある。
植物園があれば必ず立ち寄るタイプの園芸・植物好きなら、良さがわかると思う。
この温室だけでも、入場料の元は取れたと思う。

 

その先には広い公園がある。
メインのプロムナードというのか、水路や噴水や芝生の広場があって、親子連れがお弁当を食べていたりする。僕が行ったときは画板を持った小学生が集合していた。
それなりに立派な展望塔と、カフェや屋台もある。

地質や歴史を学べる自然史博物館も、とても大きい。今回は時間が無いので、常設展の部分をさらりと見ただけだが、市営の博物館にしては立派すぎる。
外には実物大の恐竜模型が並んでいて、ペンキの色合いが楽しい。

 

子供向けの遊園地ゾーンも、すぐ近くにある。
乗り物は素朴だが、デパートの屋上にあるような小さな施設ばかりではなくて、きちんとした遊具も沢山ある立派な遊園地だ。大きな観覧車もある。
こちらも立ち寄らなかった。

 

その先からが、ようやく動物園エリア。
夜行性動物館は本当に真っ暗で、フェネックやツチブタが元気に過ごしていた。
特にツチブタが活発かつ巨大で素晴らしかった。

 

この動物園で最も広大なのがアフリカエリア。
カバは大きな池にいるし、ダチョウやシマウマは放し飼い。
キリンやエランドもサバンナを模した広い場所にいる。好き勝手に過ごしているはずだが、観察ゾーンから絶妙な位置にいるから、とても見やすい。

そしてシロサイ。3頭がそれぞれ穴を掘ったり昼寝をしたりと、生き生きと過ごしていた。まとまった数のシロサイなんて久しぶりに見た。



ライオンやシロクマは昼寝の真っ最中だったが、とても良い位置で寝てくれていて嬉しい。何か工夫があるのだろうか。

 



元気いっぱいのパタスザルは、この動物園の名物なのだろうか。まだ赤ちゃんのサルがいて、誰もがこの飼育棟では長居してしまう。空調が効いていてベンチもあるから、ここで世界最速のサル達を見ながら一休みするのが良さそう。

 

 

サルといえば、小型のサル類の展示も素敵だった。
立体的に動く小型動物を檻の中で飼うと、どうしても見づらくなるのだが、ここでは1階と2階の高さから観察ができる。特に2階部分は見晴らしの良いデッキになっていて、見る側も高さを実感できる感じ。「高いところの隅にいるサル」を、ここでは間近で観察できてしまうのだ。

 



極地動物館には、先ほど書いたシロクマがいた。
ペンギンやアザラシもいて、他の動物園ならば、ここだけでメインの施設になれそう。アザラシは筒型の水槽を元気に出入りしていた。

 

そして、妙に広い土地の先にあるのがアジアゾウ
池の畔が全て放牧場になっていて、大きな動物を少し離れた遠景として眺めることができる。柵越しに近くから見るのとは違う、この豊橋ならではの風景かもしれない。

トラもいるしマレーグマも元気。カピバラやミニブタには餌をあげることもできる。

 

 

レッサーパンダやカワウソといった「かわいい奴ら」も見ることができる。
オーストラリアエリアにはエミューやカンガルーもいるし、日本エリア(郷土エリア)には鹿やタヌキやニホンザルも飼われていた。

 

正直ここまで来ると疲れてしまって、しかも自分は次の予定もあるので、いささかウォークラリー的に歩くことになってしまった。実にもったいない。
ただ、1周して土地勘というか全体の配置は掴めたから、帰路にもう一度アフリカエリアのキリンとシロサイに会うことはできた。

 

市営の真面目な動物園・植物園なのに、この”全部入り”感はどこか観光向けの私営施設のようだ。いや、自分が最近はこぢんまりとした園ばかり訪れているからそう思うだけなのかもしれないが、それでも充実度はかなりの水準だったと思う。

うん、素晴らしい場所だった。いまパンフレットを見返しながら、しみじみ思う。
カメラを忘れたのが惜しまれる。

ところで自分は、用事で浜松市まで行くことは多い。そこから30分足らずで、のんぼいパークまで行けることがわかった。
必ず再訪したい。次は半日は滞在する予定で行く。

 

お題「わたしの癒やし」

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