長野のハックルベリー・ジャム

長野旅行について書きたいが、諸事情あって時間が無い。
というわけで、夕食のついでに作ったハックルベリーのジャムについて記録しておく。

 



ハックルベリー
名前は知っていた。歌や文学作品(ハックルベリー・フィンの冒険)に使われているから、ぼんやりと「アメリカの小さくて酸っぱい果物」という認識だった。

 

 

この珍しい果実が、長野県で売られていた。
田舎によくある小規模な農産物直売所で、1パック400円ほど。ブルーベリーに比べると安いような気がする。
見た目は大粒のブルーベリー。青みがより強く、青黒い感じ。そしてブルーベリーのように潰れて果汁が垂れるようなことはなく、漿果にしてはしっかりしている。

後から調べてみたが、「ガーデン・ハックルベリー」という種類らしい。ハックルベリーという名前の果物は、いくつかの科に存在するようなのだ。ずいぶんとざっくりとした命名である。

とにかくこのハックルベリーは、そのままではおいしくない。
渋みが強く、酸味も刺激的。未熟なトマトから青臭さを抜いて酸味を増したような感じがする。しかも毒もあるという。
なのでジャム作りは、少しだけ面倒だった。

しっかり洗って水に晒しておく。
その果実を重曹を加えた水に入れ火にかけると、緑色の泡が出てくる。紫の果実なのに緑色のアクと泡が出てくるのが怖い。泡を舐めると、渋味と草臭さの後に、舌が痺れたような感覚が残る。

ある程度煮たら、ザルにあけて水で流す。

再び茹でると、また緑色のアクが出る。もう一度、水にさらす。
この状態で渋味がほとんど気にならなくなったので、下茹では終了。
その後は砂糖とともに鍋にかけ、潰しながら煮ていく。

砂糖はかなり多め。クラシックなジャム作りの分量になるが、酸味が強いからバランスがとれる。レモン汁もたっぷり使う。

いつもの、砂糖もレモン汁も少なめの(日持ちよりも果実の味を活かした)ジャムとは違う、強い味のジャムができあがる。

パンに塗るよりも、ケーキに使いたい。でもケーキを焼くような暇も趣味もないから、ヨーグルトに使うつもりだ。
我が家ではジャムの消費速度が遅いため、半分は冷凍した。

 

 

夕食の準備と片付けの合間に、こうしてジャム作りをした。
それ以外の時間は、どたばたと仕事と私事に振り回されて、なんだかとても疲れている。
疲れているからこそジャムを煮たのかもしれない。そういう疲労ではあった。それに、旅先で衝動的に買ってしまった日持ちのしない食材を抱えた状況での、心を落ち着かせる唯一の方法でもあった。

 

 

先日の長野旅では、2日目に善光寺、動物園(2園)、カフェなどに行った。そのことは、後日書く。
今日はジャムだけで精一杯。でも楽しいジャム作りだったから、こうして書き残す。

 

お題「手作りしました」

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