白い暖簾の店

朝からとびきり暑い。
所用で静岡市の北のほう、麻機遊水地のあたりに行っていた。
全く土地勘の無い場所だ。山里だと思っていたが、団地や住宅街があった。規模は小さいがスーパーマーケットやドラッグストアもあった。栄えているとは言い難いが、近隣の市町村よりは人が多いようだ。

そんな場所だが飲食店は少ない。
なにしろ気温が高いから、昼食はお店で済ませたい。もちろん車で10分も走れば幹線道路に出るのだが、それもなんだか面倒くさい。

というわけでGoogle Mapに頼って訪れたのが、この中華料理店。
暖簾を見る限り、何の店かはわからない。全体に古びていて、何も知らなければ入ることは無かっただろう。

でも徒歩圏に他に店は無い。
お客さんも出入りしているようなので、自分も中に入ってみた。

確かに古びた店だ。
いわゆる町中華、昔ながらの中華料理屋さんだった。
価格は、おそろしく安い。昨今ラーメン屋も値上がりが著しいが、ここは昔のままの値段のようだ。個人的には、もう少し値上げをしてもかまわないと思う。

ラーメンは黒くて甘みの強いスープに細い麺。静岡市内の古い店で、こういう味に出会ったことがある。
不思議なもので、どういう出汁をとればこういう味に辿り着くのか全くわからない。コーラをいくら味わっても、バニラ・柑橘・シナモンという基本の3材料に辿り着けないのと似ている。

水は溢れそうに注いでくれる。
そして、食後に水を飲んでいたら、温かいお茶も用意してくれた。

おいしくて安くて親切な良い店だった。
外観がアレでもきちんと通うお客さんがいるのも納得だ。

 

 

 

そんな土曜日だった。
庭のゴーヤーがいきなり収穫期に入ったので、これからしばらくはゴーヤーフェスティバルが開催される。たくさん食べるタイプの野菜ではないが、なんとか消化していきたい。とりあえず明日は干し野菜を作るつもりだ。

 

お題「わたしの癒やし」

 

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