他人のパソコンを組む

パソコンの組み立て作業をしていたら、いつの間にか4時間が経っていた。
僕のパソコンではない。

少し前に、知人が仕事で使うパソコンの手配を依頼されていたのだ。
知人の注文は、3DCGやCADにも使える高性能なパソコンを安価に…という内容。普通に買うと高くなるし、そもそも売っていない。なので、パーツを選んで組み立てる、いわゆる自作PCを用意することになった。

普段はMacのノートパソコン(MacBook Air)を使っている僕だが、Windowsのパソコンも扱える。お金と情報さえあれば組み立てる事もできる。今まで何度か頼まれて作ったことがある。

幸いなことに、今は情報だけなら山ほど集まる時代だ。
しかも地方のPC専門店に相談すれば、間違いのないパーツ選定もしてくれる。
僕は休日の数時間を費やして、組み立てて初期設定をするだけ。差し込んで接続できるように全てのパーツが設計された工業製品なのだ。ある意味、木工やレザークラフトよりも簡単なのだった*1

同時に購入した、持ち運び用のノートパソコン*2も同じアプリや設定*3を行い、明日に納品する。

 

急ぎの作業ではないけれど、こういうものは後回しにするといつまでも部屋の隅に箱が陣取るので、さっさと片付けたい。
パソコンのパーツというのは、どれもこれもパッケージの自己主張が激しくて、部屋に積んでおくと気になって仕方がないのだ。

 

 

プラモデル趣味の友人は、他人から組み立てを請け負って完成させるという副業をしている。完成品を見たことがあるが、部屋に飾っておけば尊敬される水準の出来栄えだった。彼の職人仕事に比べれば、他人の金でパーツを揃えて組み上げるパソコンなんて、ほとんど"業務"である。
僕だってパソコンを組み立てている時には工夫もするけれど、自分としては「趣味と実益を兼ねた」感は薄いのだった。Adobe illustratorで印刷物のデータを作るほうが、何倍も趣味っぽい。

 

 

明日に最終チェックをしたら、納品となる。
今から初期設定の諸々を書き出して、紙に出力して渡せるようにしておく。こういう小さな心配りをしておいたほうが、お互いに幸せになれるのだ。少なくとも、基本的な内容の問い合わせを減らすことができる。

お題「これ買いました」

*1:少なくとも、友人のお子さんが6年間愛用したランドセルを別の革製品にリメイクするような依頼よりは気楽で簡単。

*2:巨大なゲーミング・ノートパソコン:ゲーム用パソコンは価格のわりに性能が良い。

*3:あとはアカウントを設定するだけで使えるようにしておく。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。