自転車を丸洗い

よく晴れていて、明日もたぶん晴れ。



というわけで自転車を洗ってみた。
ちょうど、汚れた自転車が手元に1台あったのだ。今日が洗うチャンス。

自転車はSTRIDA
いつも使っているSTRIDAより前、ずいぶん昔に手に入れたもの。
諸事情あって先月まで友人の家に預けていた。譲ったつもりだったのだが、数奇な運命に導かれ、再び僕の手元に戻ってきたのだった。

頻繁に、そして乗っていたのだろう。古いわりに状態は良い。
ただし、さすがに汚れている。自転車趣味ではない人ならば仕方ががないこと。
自転車なんて汚れていても問題なく動く。特にベルトドライブのSTRIDAは、速度も出ないし、日常使いで汚れが問題になることは少ない。
とはいえ、買ってから10年以上は経っている。いちど綺麗にして、不具合の確認もしたい。

 

 

ところで自転車の洗浄といっても色々ある。
普通はフレームやハンドルを、丁寧に水拭きして、油汚れだけ洗剤を使えば済む。
でも丸洗いも可能で、特にロードバイクの人達は、あまりに汚れた場合はひっくり返してじゃぶじゃぶと洗ってしまう。
基本的に全天候対応の乗り物で水には強いが、水が入ったままでは困ったことになる。
だから今日のような、からりと晴れた日こそ、自転車の丸洗い日和なのだった。
洗剤は普通の中性洗剤*1でかまわない。
肝心なのは、綺麗に濯げること、そして何より洗ったあとの乾燥である。

一般的な自転車、例えばロードバイクの場合は、逆さまにして洗う。余計な場所に水が溜まらないので乾きやすい。

 

 

折りたたみ自転車であるSTRIDAは、組み立てた状態で洗うのが良いと思う。
これは、折りたたんだ状態では細部が洗えないこと、そしてなにより、開口部が多いことが理由となる。
STRIDAはフレーム自体に大きな開口部はできないけれど、それでもパーツの内側が露わになってしまうから、やはり使用時の状態で洗うのが良いと思う。組み立てて走る状態ならば、雨対策が配慮されているのが自転車の設計でもあるので。
加えて、正三角形に近いかたちは、転がしながら洗うのが楽だ。

というわけで、泡立てた洗剤水で全体を包んで、洗車用のブラシや歯ブラシで洗っていく。洗ったら、何度も弱いシャワーですすぐ。

シリコンオイルが埃と固まっているベルトとプーリーは、お風呂用のマイペットを使う。これはアルミパーツにも悪いし、樹脂に使うのも怖い。だから、少し付けてこすり、すぐにすすいでいく。

全体が綺麗になったら水気を拭き取る。
何度も車体をバウンドさせ、あるいは回転させて*2、拭ききれない水気を落としていく。

そして、5月のあたたかい日差しの下で乾燥させる。

待っている間に、ネジなど金属パーツに注油をしてしまう。
隙間の水と置き換わる防錆潤滑剤が便利。
洗っても取れなかった赤錆などは、この時点でメラミンスポンジを使って落とす。

すっかり乾燥させたら、改めて注油をする。
グリスはさほど落ちていないが、一応は入れておく。

この時点で軽く動かすと、ぎしぎしと嫌な音がするようになる。
STRIDAは注油を必要としないベルトドライブではあるが、すっかり油っ気が抜けると、ベルトが鳴り始める。
プラスチックにも使えるシリコンオイルのスプレーを薄く吹けば、この音は消える。
ついでにプラスチックのパーツ全体をシリコンオイルを含ませた布で拭き上げて、艶出しと防汚を済ませてしまう。

この状態で、全体は概ね乾いている。でも、細かいところに水分は残っている。
なので今日は試運転はせず、また乾燥させる。今度は折りたたんだ状態で一晩置く。

こうして、STRIDA(1号機)は再生した。
年相応に古びてはいるし、普段使っているSTRIDA(2号機)に比べれば設計も古い。だけど散歩用には十分で、しいて言えばタイヤが古いくらい。

準備から片付けまで40分。
連休中の懸案事項だったから、ようやく片付いてすっきりした。

 

 

STRIDA(2号機)は、使うたびに綺麗にしているから、さほど汚れていない。
でも今日の結果を見ると、丸洗いしたくなる。
自転車の丸洗いは、かなり趣味の領域であり、下手をすると不具合の元になるから、これはとても困ったことである。

 

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:泡切れの良さから台所用を愛用。自転車専用の品もあるし、たぶん自動車用も使える。

*2:正三角形のフレームだから、60°ずつ回す

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