ズボンが破けた

昭和におけるズボン、現代ではパンツと呼ばれる衣服が破けた。
もちろん全てのズボンが破けたわけではない。ずっと履いていた麻のもの1本(1着)が破けてしまったのだ。

薄くて軽くて、暑い時期の部屋着には重宝していた。
畳めば小さくなるから旅行にも使いやすいし、宿に腰を落ち着けたあとの散策にも便利。海外旅行でも常連だった、なかなか思い入れがあるズボンだった。

しかし今日ついに、擦れていた部分が破れてしまった。
麻布は丈夫だが擦れには弱いと聞いていたが、本当だった。

高いものではない。
たぶん無印良品あたりで、毎年似たようなものが売られるだろう。
麻布はレザークラフトで消耗品として使うので、洗ったら細かく刻むつもり。

急いで買うものではないのだが、さて次はどうしよう。
また黒い麻のズボンを買うのも芸がない。でも個人的定番ではあるのだ。

 

 

ところで今日は、遠方に住む知人のお子さんに自転車のアドバイスをした。
自転車の乗り方を動画で相談されるなんて、ものすごく21世紀である。しかも僕よりも先方のほうがテレビ会議に慣れている。

補助輪を外して走るのが無理なのだという。父親は怒って指導を放り出してしまった、とのこと。

とりあえず、ペダルのことは忘れて、跨ったまましばらく歩くと良い、と伝えた。
だんだんスピードを上げて、次は両足を地面から離して慣性で進む。
長い距離を進めるようになったら、次はペダルを漕いでみる。
要は、子供用のペダル無し自転車である「ストライダ*1」の方法論である。

 

 

そこまで説明したら、画面の外から父親が顔を出した。
こうして、自分の力で問題解決に向けて情報収集を行うことも必要と考えて、あえて手を出さなかったそうだ。
就学前の子供も大変な時代だ。親以外に頼る相手を見つけ、自分で行動するなんて、僕が可愛らしい子供だった頃には不可能だった。

しかし、「本当かな」とも思う。
父親は”あえて練習を切り上げて、子供の試行錯誤に任せた”のだろうか。上手くいかない練習が嫌になってしまって、ちょっと頭を冷やしていたのではないか。
同じく大人である僕はそう思ってしまう。大人は全く完璧ではないと、よくわかっているので。

 

 

そんな水曜日だった。

 


今日のおやつは、小さなチーズケーキ。どの店のものかは知らない。
長径が4cmに満たない。
これくらい小さいと、表面積の割合が効いてくる。つまり、「チーズケーキは外側の焼けた部分が好き」という人には嬉しいはずだ。ただし、ぱくぱくと軽く食べてしまうから、あっという間にお皿から消えて、ちょっとつまらないチーズケーキでもある。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

*1:三角自転車ではないほう。STRIDAではなくSTRIDER。

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