スマートフォン用ゲームのMoomin moveをアンインストールした。
数ヶ月前に始めて、1日に1回は起動していた。
以前、話題になったポケモンGoのような、グーグル・マップと連動したゲームだ。歩数を稼ぎ、マップ上に現れるアイテムを集め、ムーミンのキャラクター達に渡す。
特別に面白いゲームではないけれど、ポチポチとタップするだけで遊べるので、なんとなく続けていた。
ただ、ここ数日はフリーズすることも多かった。ちょっとした不便で、なんだか急に嫌になってしまったのだった。
でも、ゲームを止めるにあたり、もちろん予兆というか不満はあった。
完全無料とはいえ単調すぎるゲーム。
しかもムーミン(原作)への愛が足りない。
ムーミンママは友達みたいな口調で話しかけてくるし、スナフキンやスノークのお嬢さんとの”友情レベル”は金で変わる。
たぶん翻訳が悪いのだろう、メッセージも(誤訳とはいえないけれど)変なところがある*1。
マップ上で偶然みつける動物を捉えてペットにすることができて、そのペットは「ペットフード」で育成することが可能だ。でも、そのペットフードを手に入れる一番ポピュラーな方法は、他の要らない動物達を商人に売ることなのだ。コウモリやネズミやネコを商人に渡すと、ペットフードが50単位もらえる。残酷で、非ムーミン的である。
毎日きちんと歩く人ならば、歩数でゲームが有利に進むので励みになるのかもしれないけれど、そうではない自分にとっては、小さな不満を抱えながら惰性で続けるゲームになってしまっていた。
それでも、数ヶ月を遊んだ(育てた)ゲームを終わらせるのは勿体ない。
なるほどこれがソーシャルゲーム、スマホゲームに"はまる"第一歩なのだろうと推測する。これでお金を払っていたり、もっと射幸心を煽る演出があったら、自分も沼に足を取られていただろう。
でも、アンインストールして、夕食を食べて、シャワーを浴びたら、もうMoomin moveのことはすっぱり忘れていた。ごくごく軽い憑き物が落ちた感じがする。軽くても憑き物だ、無いほうがいい。それが大好きなムーミン・シリーズに関わるものなら、なおさらのことだ。