アンアン・ピザハウス

夕方までは平和だった。
帰宅して、夕食を食べて*1、一息ついたところで緊急連絡。知人から、コンピューター関係のトラブル対応を求められたのだった。

これがなかなか面倒で、すっかり疲弊してしまった。
今日はもう、すぐに寝たい気分。

 

 

というわけで、平和だった昼間に食べたピザについて書きたい。

昼過ぎに静岡市の中心街に行く用事があった。
遅めの昼食をどこで食べるか…としばし悩む。ちょっと大変なことが続いていたので、がつんと"強め"のものを食べたい。
そう考えながら13:30過ぎの新静岡駅周辺を歩いていた時に「そうだアンアンだ」と天啓があった。

アンアンは、静岡市葵区鷹匠町にある老舗のピザハウス。
雑誌のan-anよりも古い。ということはパンダのアンアンよりも古くからある。
分厚いパンみたいな生地の"台座"に、大量のチーズと具材が載っていて、しっかりと焼いてある。
人気店ではあるが模倣する競合店が無いのは、いささか不思議だと思っている。とにかく静岡市においては、ピザといえばアンアンが第一選択となる。少なくとも"街"では、世代を問わず愛好者がいる店だ。

なにしろ量が多い。
アメリカ人でも満足する量だから、半分くらい食べて持ち帰る人も珍しくない*2。濃い味のトマトソースに、鶏肉やサラミやハムなどがたっぷり。なんとなくラーメン二郎的な趣もあるけれど、女性客のほうが多い気がする。
アンティークというか古道具屋じみた薄暗くて狭い店内と、愛想の悪い店主。人を選ぶ店の要素が多いけれど、とにかく人気店なのだった。


今日は店の都合でミックスピザとのみ注文が可能だった。
僕はトマトのみ抜いてもらった。トマトは好物だが、水っぽくなるのが嫌なので。ピーマンは嫌いだが、この店では食べることが多い。ちょっとした野菜炒め位のピーマンが乗っているので、いつも食べる時に後悔するのだが。

相変わらずおいしいピザだった。
薄くてかりっとした現代のイタリア南部のピザとは対極にある存在だ。
ここまでタバスコが合うピザも珍しいのではないだろうか。

 

隣の席では、お婆さんとおばさんが、大きなピザをもりもりと食べていた。この店でしか出会えない謎のジュース「プラムエード」や、ごく普通のコカ・コーラを飲みながら、しょっぱいとか脂っこいと文句を言いつつ、でも完食していた。

自分もひたすら食べ続ける。
インド料理屋のカレーとナンみたいなもので、ゆっくり食べているとお腹いっぱいになってしまうのだ。
残さず食べることができた。この店に来て良かった、と心から思った。

でも、もう昔のようには楽しめないのだな…とも思ったのだった。
いささか胃がもたれるし、今日ほど空腹でなかったら、途中で辛くなっていたかもしれない。
それでもたぶん、残りの人生で何回かはアンアンでピザを食べると思う。もう大変だ、こんなに重いものは無理だと言いながらも。自分にとっては、そういう場所と料理になっている。


それが今日の昼食。
単純なもので、こういうものを食べると元気になる。身体には良くない気がするけれど、心にピザが働きかけるのだ。願わくば、心身のトータルでプラスであってほしいもの。

 

 

ともあれ、いちばん小さなサイズのピザだったけれど、お腹がいっぱいになった。
夕食は80%が淡色野菜の鍋で十分だった。経済的だ。

 

では寝ます。おやすみなさい。

 

 

*1:白菜と大根と鶏団子の鍋

*2:アルミホイルを貰える。

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