大道芸ワールドカップ2022とタルトタタンの日

静岡の中心街で開催中の「大道芸ワールドカップ静岡2022」を、少しだけ見てきた。
人混みは避けたいし、今回はプログラムも入手していないので、所用のついでに少し眺めた程度。幸いなことに訪問先の渡り廊下からパフォーマンス中の大道芸を観ることができて、ちょっと得をした気分。

 

賑わってはいるし、自分が見たパフォーマンスは面白かった。
ただ、やはり今回は人が少なく、パフォーマーの"層が薄い"気がする。
これは一日中このイベントを見て回っていた友人達も言っていた。海外勢の、それこそ世界レベルの(言葉の壁を当たり前に乗り越えていく)パフォーマンスは、今回は本当に少ない。

それに何より(昨日にも書いたとおり)不祥事による"穴"を、そこかしこに感じてしまうのだ。大道芸のワールドカップにはあってはならない「差別」が持ち込まれた今回の大会、どうしたって"ケチが付く"のだった。

 

これはいつも思うことだが、若手の日本人パフォーマーは、言葉に頼りすぎな気がするのだ。今回も、自分がどれだけ頑張ってきたのか、あるいは「絆」や「想い」といった言葉をひたすら語るパフォーマーがいた。喋る分だけ間延びするうえに、言葉で伝える内容と芸の凄さとの"感動の質"が違うので*1見ている側は感動しづらい。せっかく素晴らしい技術があるのに、いつも「24時間テレビ愛は地球を救う」のようなキレイな言葉を使う必要は無いはずだ。


全く逆で、お笑いタレントのように喋りまくるパフォーマーもいて、残念だけど自分はそういった芸が始まっても見ないことにしている。

 

 

大道芸人の数が少ないと、観る側に不便も多い。
街のあちこちに作られた会場で決められた時間にパフォーマンスが始まるのだが、どうにも頻度が減ってしまうのだ。観客も例年並みとはいかないまでも、数年ぶりの開催かつ好天で、それなりにいる。結果として、人気のパフォーマーや見やすい会場は、おそろしく混雑していた。

 

そういえば、マスクを(うっかり)外していた客に対する主催者側の誘導がとても上手だった。ピエロの扮装をしているボランティアだろうか、それともパフォーマーだろうか、そういう人が笑いを誘いながら声をかけていた。指摘された側も、笑ってマスクを着用する。みんなにこにこしていて、僕はとても感動した。「これが文化だ!」とさえ思った。大道芸の素晴らしさの一つを、間近で見た気がした。

 

 

 

そんな今日のおやつは、これ。
鷹匠町の「笠井珈琲店」で食べたタルトタタン。バニラアイスはオマケらしい。
あたたかいブレンド・コーヒーと、ハーフサイズの甘いアイスコーヒーのセットも付けた。
昨日今日と続いた事務処理的大仕事が完了したので、これは自分へのご褒美。
素敵なタルトタタンだった。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:鬼滅の刃みたいな似非大正浪漫風味の耽美で妖しげな手品と、世界平和への祈りを結びつけるのは難しい…

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