人生初のスンドゥブチゲ

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お昼ごはんに、韓国料理のスンドゥブを食べた。
といっても幹線道路沿いのチェーン店でお手軽なランチセットを食べただけなのだが、とにかく外食としては初。
大昔に知人宅で「チゲ鍋風の寄せ鍋」をいただいたことがあったけれど、それとは違う料理だった。

想像していたよりも辛くはない。
見た目は赤いが、甘辛くてしょっぱい味。

具材としては、春雨や白菜など、そして「ホルモン・スンドゥブ」とのことで小腸の切れ端がいくつか。増量(有料オプション)を前提にしているのか、ランチだからか、一般的な韓国料理店のボリューム感は無い。そういえば、小さなおかずや付け合せが見当たらないのも、韓国っぽくない気がする。

そういえば、アサリが3つほど石鍋の底に転がっていた。出汁なのか、スンドゥブのお約束なのか、それとも「アサリ・スンドゥブ」からのコンタミなのかはわからない。

目新しいし、おいしくて、なかなか良い昼食だったと思う。
でも、多めの白いご飯と、ぐつぐつ煮える鍋だけで食事をする経験がそもそも無いので、どうやって食事を進めていったらいいのか迷ってしまった。まあ、交互に食べるしかないのだが。

一人暮らしのときは、具だくさんのスープだけ、あるいはごはんとスープで食事を済ませることも多かった。今日はお店のおすすめであるランチセットを選んだが、次に注文するならば「スンドゥブ」+「トッポッキ追加」だろうか。

 

 

ところでこの店、半ばオープンのキッチンから焦げた匂いが常に漂っていたことが印象に残っている。炎が上がるコンロに石鍋がいくつも並んでいて、注文を受けてから作るスタイルなのだが、匂いは純粋な「焦げくささ」であって、食欲をそそる食べ物が焼ける匂いではなくて焼却炉のそれである。

オープンしてから1年も経っていない店ではあるが、この焦げくささ等の小さな引っ掛かりが、まるで外国の安食堂みたいな趣を醸し出していた。
幹線道路沿いのチェーン店としてはマイナスなのかもしれないけれど、僕としては嬉しい。なにしろ旅ができない時代だ。均質さには日常で抗わなければならない。
でも、できたてのチェーン店が途上国の安食堂みたいな雰囲気になるほど日本経済が疲弊しているのだとしたら、本当に困ったことである。ホルモンが少なかったことも宜なるかな、である。

 

 

お題「ささやかな幸せ」

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