五目かた焼きそば・ディズニーランドの紙袋

朝には出かける気が満々でも、朝食の食器を洗う頃には「気温が下がる夕方にしよう」と予定変更しがちな今日このごろ。今日もことさら暑かった。庭の気温計は午前中には32℃、昼過ぎには35.5℃を指す。さすがに自転車でのんびり散策とはいかない。

 

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さて今日は、入院している家族の一時帰宅日でもあった。
せっかくの帰宅だが、感染防止として誰にも会えないし、外食も基本的には控えるよう言われている。
とはいえ「俗世の味」に飢えた入院患者のことも考えて、いくつかの飲食店で優先予約できるよう取り決めがされていた。普通は予約なんてできない街の蕎麦屋や中華料理屋さんまで対象になっているのは、患者のニーズに応えてのことだろう。家族も「街の中華料理!普通の店の普通のラーメンと餃子!」と言っていた。

というわけで、昼食は隣の市にある小さな中華料理店まで行った。
こういう機会でもなければ訪れることもない店。昔は宴会も受け付けていたのであろうテーブル席に家族の名前で席が用意されていた。

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家族はラーメンやランチセットを注文し、僕は少し悩んで五目かた焼きそばを選ぶ。3名という少人数かつ日常的な注文をするのに予約席という不思議な状況にどうしても慣れない。
でも料理は普通においしかった。
五目…というわりに野菜よりもシーフードが多い。というかこれは海鮮五目というべきではないか。アサリは殻ごと使っているし、イカは柔らかい。意外と贅沢な感じだけれど、味付けにウスターソースを少し使っているようなのが庶民的。

かた焼きそば、久しぶりに食べたけれど美味しい。一人暮らしのときは野菜炒めに一手間加えるだけで完成するから好きだった。お店のものは香ばしさ、堅さが段違いで、最後までぱりぱりしているからすごい。

 

 

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夜に「データの入ったUSBストレージ」を初対面の相手に手渡すという、ふた昔前のスパイ映画でしか見たことがないことのためにJR静岡駅に行ってきた。
駅前のロータリーでは中高生が大騒ぎしていた。みんな東京ディズニーランドの紙袋を下げている。そういう子供は昔から東海道線沿線の風物詩だったけれど、今日この状況で見ると趣がまるで違う。親たちは和やかに子供を車に乗せていたが、感染爆発への危機感は無いのだろうか。静岡県でさえ「生活を維持する以外の外出は控えろ。一歩も出てはいけない」と訴えているのに。
まあ、街も山も海も、まるで危機感は無い。昨年の今ごろとは全く違う。
スカイツリーも光っていない。ただ、感染者は比較にならないくらいに多い。

ちなみにデータはきちんと渡すことができた。テレビ会議で顔は知っていたので。感染防止のためにベンチに置いて直接向き合わずにやりとりをした。こういうやりとりは、人生最初で最後であって欲しいものだ(気恥ずかしいので)。

 

 

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