朝から清水区の本町・港橋の近辺へ行っていた。
帰る前に、ショッピングモールやシネコンなどの複合施設「エスパルスドリームプラザ」に立ち寄る。
今日は月曜日なので、波止場のターミナルには大型客船*1が接岸していて、このドリームプラザや商店街「エスパルス通り」にも外国人の姿が目立つ。
大型客船そのものは新型コロナ流行前から毎週のように来ていたが、以前よりもお客さんが庶民っぽい気がする。以前はいかにも中国の富裕層や若者が目立ったが、今日は人種も飛び交う言葉も様々。
みんなラフな格好をしていて、こう言っては悪いが垢抜けない。
以前は高級な都会のホテルみたいだった大型客船が、いつのまにか地方の観光ホテル(〇〇グランドホテル…の類)のような雰囲気になっているような感じ。
そして、エスパルスドリームプラザも、こういう気楽な外国人観光客に対応したお店を展開しているようだ。小さなお茶のパックや、城や盆栽のプラモデル*2などを集めた店があった。
エスパルスドリームプラザにはユニクロなども入っていて、もちろんそういう場所で買い物をしている外国人観光客もいる。しかし、いわゆる"爆買い"をしている人はいない。必要なものを買い足す、あるいは日本オリジナルのTシャツなどを買っているだけのようだ。
とにかく、たった数年でずいぶんと変わるものだと思ったのだった。
世界情勢だって為替だって激変したのだから、これくらいは当然なのだろうけれど。でも慣れ親しんだ場所での変化というのは、なかなか驚くものなのだった。
買い物を済ませた後に、シネコンで映画「関心領域」を観た。
なかなか興味深い作品。実はずいぶん前に試写会で鑑賞していたのだが、その時は疲労など個人的な理由で集中できなかったのだ。
今回は、ばっちりと楽しめた。いや、楽しむ映画ではないのだけれど、でも特別な作品だと思う。
今日は偶然、上映時刻にシネコンの前にいて、しかもファーストデイ割引だったので観たのだけれど、映画館できちんと見直すことができて本当に良かった。
様々な賞を得た作品だというが、さもありなん。上映時間は短いが、心にしっかりと残る作品だった。
「『関心領域』は小説がヤバい」と読書好きの知人は言う。映画より小説なのだという。
ならば読もうではないか。でも今は読んでいる時間が無いのだった。
*1:Xメンの移動本拠地みたいなデザインだった。セレブリティ ミレニアムという船名らしい。
*2:工具不要で簡単に組み立てられるプラモデルが多いのも、船の客を意識しているのではないだろうか。