僕の住む土地では今のところ緊急事態宣言は発令されていない。とはいえ昨年に最初の緊急事態となった際の東京よりも感染者は多い状況で、そして老いた家族達と暮らしていることもあって、感染はなんとしても避けたいところである。
なので昨年の状況を思い出して厳戒態勢に入った。
スーパーマーケットに行く際には買うものを決めておき、ルートまで考えてから入店する。最も人の少ない列に並び、可能ならセルフレジを使用する。
こうなると遊びに行くことなど不可能といって良い。
とりあえず運動不足解消に自転車で田舎道は走っているけれど、先日も今日もにわか雨に遭遇した。今日はちょうど自転車を折りたたんで車に積んだときに雷雨が始まった。先日は少し濡れてしまった。
実はシネコンの無料券が数枚あるのだが、このまま"自粛”が続いた場合には観たい作品が終わってしまう可能性が高い。
ミニシアター「静岡シネ・ギャラリー」の会員にもなっていて、かなりの数の無料鑑賞券もあるのに、こちらも全く使えていない。
とはいえ世の中はまだまだのんびりしている。
キャンプ場には県内外の車が停まり、平日だというのに隣接した農産物直売所は朝から混雑していた。日本一周をしている自称頑固親父(横浜から来たようだ)のキャンピングカーも見かけた。
僕もどこか遠くに行きたい。
かつての勤め先の社長も「とにかく旅に行きたい。3倍かかっても10倍かかっても旅行をしたい」とLINEで伝えてきた。この人はさっさと会社*1を畳んで世界一周旅行の準備をしていた時にCOVID-19が流行り始めたのだった。
彼に比べれば僕の「旅行欲」なんて可愛いものだが、それでも毎日同じ場所に居続けるのは心身に良くない。ある種の人がスポーツをしないと心の具合まで悪くなるのと同じ用に、旅や水族館巡りを怠ると頭が重くなってくる人間がいるのだ。たぶん。
それはそうと、一時帰宅していた家族が、さきほど病院へ帰っていった。
近いうちに退院となるだろう。
今日は「簡単に作れて、病院では食べられない、老人には珍しい魚料理」のリクエストに応えてアクアパッツァを作った。脂が少ないからと安くなっていたキンメダイを使って、なかなかおいしくできたと思う。
でもアクアパッツァは、四国に住んでいたときのほうが上手く作れた。あの土地の、あの瀬戸内海で採れる(そして安い)磯の魚は、アクアパッツァによく合うのだ。
キンメダイなら他の料理のほうがおいしくできる。そんな気がしてしまう。
とにかく、入院中の家族が戻ってくるまでは色々と忙しいけれど、我が家は緊急事態。家族が退院したら、また方針を考える予定。
*1:たくさん持ってた。