外出先で必要にかられて*1外食をすることに。
駅前にあった居酒屋のランチメニューを試してみた。
居酒屋のランチタイムは、存在は知っていても自分で利用したことがない時間・空間のひとつ。どんな感じだろう、と興味津々で席についたのだが、暖簾を出したばかりの時刻で他に客もいない、どちらかといえば仕込み時間の雰囲気だったので、料理もなんとなく“まかない”の趣がある。
注文が店員から厨房に渡るときだけは居酒屋っぽさがあった。
というか、カウンターの中の店主が、歌うような独特の居酒屋くさい節回しで「あぁりっがとぅぅうごぉぉざぁいまぁあす!日替わりらぁんちの2ぃばん、いただきましぃたぁ〜」と返答するので、隅の席にいる自分はなんだか気恥ずかしいのだった。店員さんも「ありがとっ!ごーざいまぁああす!」と、また別の奇妙な節回しで唱和する。
これはもう多勢に無勢、1年に1回も居酒屋に行かない人間としては本当に辛かった。僕も何か叫べば良かったのかもしれない。
それはそうと、日替わりランチの2番である、牛すじ肉と鶏砂肝の煮込み*2は、なかなかおいしかった。
ごはんがすすむ甘辛味。こんにゃくとにんじんと、薬味のネギもうれしい。
日替わりランチの1番であるところのアジフライ、3番のカキフライと悩んだのだが、正解だったと思う。出てくるのも異常に早かったし。
毎日だと味付けが濃すぎるけれど、小さな非日常というか、普段とは違う体験ができた点は良かった。
牛すじ肉は時々煮るから、次は砂肝も使ってみたい。食感がおもしろかった。
それ以外は概ね平和。
昔は服屋や本屋や雑貨屋もあった駅前商店街だが、今は居酒屋とスナックしか看板が無い。それらの店も、「しばらくの間は、短縮営業をしております」といった貼り紙が目立つ。衰退に自粛が掛け合わされて、寂しい限りである。