寒露・沼津市 戸田造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物館・プリンパフェ

寒露

いきなり寒い。
朝から雨が降っていて、街の人達はちぐはぐな服装をしている。
通気性の良いスポーティーなTシャツの上にウインドブレーカーとか、薄いカットソーに厚手のカーディガンとか。たぶん急な温度変化のために、そのへんにある服を引っ張り出してきたのではないか。
このままでは秋用の服の出番が無い。

少し前まで夏だった気がする。
洗濯物が急に増えて、乾きにくいものばかりになる。ちょっとだけ面倒。

 

未来のサイズ

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  • 作者:俵 万智
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戸田造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物館

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昨日の旅行で行った場所について書く。

沼津市の南側、戸田*1にある「御浜岬」の突端にある小さな博物館。

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半分は、この土地で作られたロシア人の船についての展示。
江戸末期に、黒船と同じく通商を求めて訪れた帆船が駿河湾で沈没、この戸田の土地で船大工や宮大工も協力して作ったのが「ヘダ号」。日本の近代造船の祖であり、ロシアと日本との友好の証である…ということでこの博物館がある。
ロシア人達の残した調度品、当時の記録や模型、時代背景などが狭い展示室に山盛りだった。
黒船の時代から開国、そしてロシアが最も身近な白人の国となったことで、この土地もまた日露友好の交流が続いていたようだ。船長の玄孫から贈られた記念品や記念植樹もあった。なにしろ海軍関係の出来事だから、かなりしっかりとした儀礼的なやりとりが続いたようだ。

 

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駿河湾深海生物館のほうは、剥製とホルマリン漬けとパネル展示で深海魚や甲殻類が展示されている。

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この戸田は、駿河湾の深海トロール漁の港がある。だから深海生物博物館もある。
実際に民宿や鮮魚料理店ではタカアシガニなども楽しめる*2
知名度では沼津港の深海魚水族館が上。なにしろ剥製だらけだから、多くの人は素通りするだろう。

この2つの博物館は、1つの建物を共有している。正直とてもボロい。
両方で200円の入場料。マイナーな景勝地の、さらにマイナーな公立博物館だから、とてもひっそりしていた。僕も水族館が好きでなかったら、わざわざ立ち寄りはしなかっただろう。

 

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それはそうとして、この御浜岬はとても良いところ。
西伊豆の岬といえば、松林と真水の泉がある大瀬崎のほうが有名。
あの岬先端の泉は面白いけれど、静かな風景を楽しみたいのならば御浜岬のほうを勧めたい。

内湾の水の綺麗さは、西伊豆でも随一ではないか。
散策にちょうどよい規模の砂浜と、古くて落ち着いた神社。駿河湾の側は富士山が見える。
賑やかな観光地らしい東伊豆と対照を成す「西伊豆」のなかでも、特別に西伊豆らしい場所だった。

水族館と魚が好きだから、そして宿が近いから、と立ち寄った場所だったけれど、なにより岬の景観と雰囲気が良かった。家族も「ホルマリン漬けは怖かったが、岬は本当に良かった」と言ってくれた。この旅のハイライトだった、といえる*3

 

 

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プリンパフェ

個人的な祝い事、というか知人に良いことがあったので便乗してパフェを食べることにした。
パフェといえば清水区のPappusのものを最近食べていない。すぐに売り切れになってしまうのだ。午前中の開店直後だったら良かろう、と行ってみたら食べることができた。

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極めてシンプルなパフェだ。
プリン、生クリーム、バニラアイス、底には焼き菓子。キャラメル味の平たいアレ*4が添えてある。
見た目通りにおいしい。
満足した。

 

 

お題「ささやかな幸せ」

 

*1:例によって平成の大合併でわかりづらくなった土地。沼津といわれると違和感がある。

*2:タカアシガニはおいしいとは思わない。変な渋みがある。深海魚の多くは脂が強くて好き。

*3:もう1つのハイライトは、旅館の夕食。西伊豆は刺身がおいしい。

*4:名前を忘れた。飴状にした砂糖とナッツをオーブンで薄く焼く香ばしいアレだ。フロランタン?

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