「桃園」改め「ももぞの」のプリンとスイートポテト

静岡市葵区、静岡鉄道日吉駅から徒歩1分のところにある「桃園」は名店だった。
体裁は古い和菓子屋といった感じ。老夫婦が営む小さなお店には、季節の干菓子(半生菓子)やロシアケーキ、クッキーなどが並んでいた。
この店の人気商品といえばスイートポテトとプリン。多くの人は「桃園のスイートポテト」と記憶していたはずだ。

数年前にこの桃園は閉店した。
お店は建て替えられ、その後は「いずれ若者(親族?)が継いで復活する」と噂だけが流れたまま数年間。
それが、いつの間にか*1復活を遂げていた。

 

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新しい店名は「ももぞの」。
以前のお店よりも、さらにこぢんまりとした、かわいらしいお店になった。
小さなガラスケースと、3人も並べばぎゅうぎゅう詰めの狭い店内。
扉は組子細工、看板はアイアンワークと小さいながらも凝っている。

今日はその「ももぞの」に行ってみた。
というか用事のついでに立ち寄ってみた。

始めは行列ができているかと思った。店の前に数人が並んでいたから。
でも実際は店内が狭く、かつ防疫上の配慮から1組ずつ入店していたせいで、店の前に人が何人か立っていただけだった。行列していたら諦めるつもりだったから、ちょっとうれしい。

とはいえ開店直後にしてはスイートポテトもプリンも数が少ない。
スイートポテトに関しては「焼き立て・冷ましているものが数個ある」と出してくれるほど。お客さんの多くはまとめ買いするのではないだろうか。
僕はこの焼き立てのスイートポテトを2個*2、それにプリンを1個買った。

 

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まずプリン。
かなりしっかりとした”かため”のプリンに、さらりとしたカラメルソースの組み合わせ。カラメルソースは香ばしさが強くて、好みの味だった。
とても良いものを食べた気がして、しばらく良い気分が続いた。だからこれは良いプリン。

 

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スイートポテトは、まだ温かいうちに1個を食べてみた。
冷たく締まった状態のスイートポテトのほうが好みではあるが、どう食べてもおいしいのが「桃園(ももぞの)」の品である。木の葉形のタルト台に収まった芋部分に何か秘密があるのだろうか。

もう1つは冷蔵庫に入れてある。後日のお楽しみ。
洋菓子ではあるが、濃い緑茶に合わせるのが自分なりのこだわりである。

 

 

そんな土曜日。
ようやく家族が帰ってきた。特に悪さはしていないが、一応は掃除や片付けをして迎え入れるのが留守を預かった(そして好き勝手過ごした)人間の務め。
なので午後はそれなりに忙しく、なんだか妙に疲れている。

 

 

お題「これ買いました」

*1:僕が静岡県を離れている間に

*2:まだ温かいので…と袋に穴を開けてくれる配慮が嬉しい。

ガトー・マルジョレーヌ

本当に、本当に久しぶりの笠井珈琲店
場所は新静岡駅から徒歩数分と、いつでも行ける場所ではあるのだが、従来どおりの長い夏休みに加えて今年は新型コロナの緊急事態宣言と、10月までは完全閉店をしていたのだった。
開いてすぐは常連さんがたくさん来るだろうし、できれば落ち着いてコーヒーもケーキも楽しみたいからと、わざわざ平日を選んで立ち寄ってみた。

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今日も「コーヒー」はミルク無し*1と、1/2アイスコーヒー*2の組み合わせを注文。
ケーキは初めて見る「ガトー・マルジョレーヌ」を食べてみた。

ガトー・マルジョレーヌというとフランス菓子の店でたまに見かけるチョコレート味のケーキという印象。
ナッツ風味のクリームと、薄い生地の層が面白い食感と味を作っている。
この店のケーキとしては小さめではあるが、食べごたえ十分だった。コーヒーにも、もちろん合う。

温かいコーヒーを少しオマケでいただいて、さらに余ったからとアイスクリームにタルトタタンのリンゴ部分*3を添えたものまでいただいて、大満足のおやつ。

移動の合間に時間を作って立ち寄って本当に良かった。
こうして少しずつ「日常」を取り戻していく。
とはいえまだ油断大敵。お店のメニューに書き添えてあったように「時世ですので、長期滞在やおしゃべりは避けて」過ごすことは大切。

 

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ああそうだ、鷹匠から徒歩圏の老舗「ももぞの」がかわいくなって復活していた。
日曜祝日が定休日。
明日にでも行かねば。

お題「わたしの癒やし」

*1:少しコーヒーが多くなる

*2:甘い。クリームがたっぷり注いである

*3:焼きすぎた、と言っていた。最高においしい部位。

静岡ふう親子丼

お昼ごはんに、静岡風の親子丼を食べた。
静岡風、と雑にいうが要は「中村屋」という専門店とその系列が昔から出している、ちょっと変わった親子丼のことだ。

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静岡市葵区を中心に、僕が知っているのは3店がこの親子丼を扱っている*1。地方都市の地元グルメとは、この程度の規模のものが大半である。

今日は中心街からは外れた井宮町にある中村屋で食べた。
本当は持ち帰るつもりだったのだが、今は電話予約をしないと折詰にはならないという。

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鶏肉、かまぼこ、干し椎茸、そしてタケノコを甘辛く煮たものが具となっている。
”子”の要素は炒り卵。
ご飯が醤油味の炊き込みご飯なので、全体に濃いめの醤油味。なんとなく駅弁を思い出させる味付け。中高生なら大喜びかもしれない。

 

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鶏肉よりもかまぼこの主張が強い、ような気がする。
塩辛さ、魚の風味、そして歯ごたえ。この種の丼で、玉葱や葱を使っていないものも珍しいのではないか。

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「半じゅく」というメニューもある。
こちらは、世間一般の親子丼に近い。ただし、味付けして溶いた卵をとろりとなるまで火を通し、ご飯を覆うほどにかけてあるそうだ。
僕は半熟の卵がそれほど好きではないので、ちょっと高い「半じゅく」を注文したことがない。ただし人によっては「半じゅくが最高」という。

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井宮町の店では、焼き鳥なども扱っている。夜は居酒屋的に、軽く飲むこともできた様子。ただし今は休止中らしい。

なんとなく「魚介練製品が食べたい」と思いつき、仕事の合間に通ったときに思いついて立ち寄ったわけだが、あらためて食べてみるとなかなかにおいしいものである。
ただし毎日食べたいわけではない。たぶん毎月でも違う。定期的に食べるというより、なにか頑張りたいときや、ふと「しょっぱい和風のものが食べたいな」と思ったときに立ち寄るのが正しいと個人的には思っている。

とはいえ、予約して大量に買う人が多いようだし、イベントなどでの差し入れでも確実に喜ばれる品なので、たぶん近所の人達にとっては違う立ち位置のお店なのだろう。
子供の頃よりは減ってしまった「静岡風の親子丼」のお店だが、末永く続いて欲しいと思う*2

 

 

そんな木曜日。
昼は外食。朝はポトフとトマトのサラダ。
夜はサバの味噌煮とトマトのサラダ。
どういうわけか、梅雨前に植えたトマトが今になって実をつけ始めた。夏採りトマト、と書かれていたのに不思議なことである。真夏には花すらつけなかった。
おそらくは今が夏なのだろう。秋はまだ遠い。なるほどTシャツで過ごせるわけだ。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:最近は、普通の蕎麦屋和食屋さんで真似するところも出てきた

*2:材料からして自宅でも作れるが、手間が少しかかる。それに、栄養を考えて野菜を足してしまいそう。

きのこのポトフ

昨日に引き続き、今日も1人で留守番。
普段から食事は作っているけれど、自分ひとり分となると勝手が違う。自分だけの料理なら、手間暇かけず好きな味と栄養を追求するやり方があって、それが実家のキッチンでは簡単にいかないのだ。モノもヒトも最適化されていない、というか。

昨日はそれでも好き勝手に楽しんだ。「家族がいない。ひゃっはあ」と、唐揚げなどを思う存分食べた(胃もたれ気味)。

でも今日からは、きちんと地に足をつけて、手間と栄養と味のバランスをとった食事を作り続けていかなければならない。自分の場合、かなりの手抜き料理が”ちょうどいいバランス”である。

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しかしここで新たな問題が発生する。家族(主に母親)が買い込んである食材のことだ。
どういうわけか、この家では僕の自炊能力は過小評価されている。炊飯器や電子レンジの操作はともかく、ハンバーグや鯵の南蛮漬けなどの「きちんと名前が付いていて、2種類以上の加熱工程を含む家庭料理」は作れないと思っているのだ。
子供の頃から両親が忙しい時には自炊をしていたのに、この誤解は晴れない。
だから冷蔵庫には、魚の切り身から野菜まで、かなりの量の食材が詰め込まれている。しかも、親の基準で選んだものだから、かなり高齢者向けの食材であり、さらに”いつものやり方”で下拵えがしてある。
でも僕は、朝から白身魚の西京漬けや鶏むね肉の塩麹漬けを焼いているほど暇ではないのだ。

さらに困ったことに、先ほど近所の親戚から野菜が届いた。
「困っているんじゃないか、って思って」とエリンギやシメジを山ほど届けてくれたのだ*1

今夜は暇なので、親の買ってきた食材を可能な限り消費して、作りおきのお惣菜にする。これで明日以降の朝昼はずいぶんと楽になるはずだ。

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そしてキノコは、他の根菜とともにポトフにする。
どういうわけか、我が家ではポトフを作らない。親の基準では手抜き料理なのかもしれないし、単に”よくわからない外国の料理”なのかもしれない。あまり外食で食べるものでもないし、ごちそう感も薄いから。
おでんは作るし、鍋料理なんてもっと手抜きだと思うのだが、それはともかく我が家では縁のない料理なのだ。

というわけで、自分ひとりの今こそ、ポトフを作るタイミングである。
今日はジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、鶏肉、ソーセージ、キャベツ、そしてキノコを数種類使った。
キャベツとキノコは、食べる少し前に加える。

ポトフさえあれば、しばらくは楽ができる。アレンジするベースになるし、温め直せばそれだけでお腹にたまる一品になる。
なんというか、安心できるのだ。

 

 

あと30分ほど台所仕事をしたら、自分の時間。
ゼルダの伝説」は、少しずつ進めていって、もうすぐ最後の敵に出会いそう。いくらでも主人公を強くする手段はありそうだが、うっかり「魔王が占拠する城」に入り込んだら、今のままでもなんとかなりそうだった。
だから一度、最後の敵のところまでがんばってみる。もう、物語の終わりを想像して泣きそうである。

 

 

*1:キノコの工場に勤めていて、たまにB級品を大量に持ってくる。

1日目の自堕落ごはん

夜は早いが気温は高い。
なので夕方に外にいると不思議な感じがする。この暗さなら、もっと涼しくてもいいはずだ。

ところで今日から土曜日までは、我が家は僕ひとりだけ。
家族は留守にしている。

となると、食事は自分で好きなものを選べるし、夜遅くにネット配信された映画を居間の大画面テレビで見ることもできる。もちろん『ゼルダの伝説』だって楽しめる*1

 

 

さっそく自堕落の限りを…と思ったけれど現実はなかなか上手くいかない。
冷蔵庫には野菜も魚もあって、食べなければ傷んでしまう。毎食を外食するほど暇なわけでもない。
結局、昼食は「柔麺」を作って済ませた*2。そろそろ素麺も食べてしまわないといけない。柔麺では、いささか「丁寧な暮らし」が過ぎる。

 

なので自由な食事の本番は夕食である。夕食はかなり頑張った。

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家族の年齢や健康上の理由で、脂っぽい肉が食卓に上ることが少ない。揚げ物はさらに少ない。
なので今日は、鶏の唐揚げを作ることにした。

しかも主食抜きで、唐揚げがメインである。すごい、暴飲暴食である。健康に悪い。
鶏の唐揚げは生姜を強めの塩味で、ついでにフライドポテトも作ってしまう。
人参とさやいんげんでマリネ、庭のルッコラはレモンとサラダにする。
ナビスコ・リッツだって用意した。

これだけ用意してから、You Tubeを見ながらもりもりと食べる。
実家での生活では初の暴挙である。

ちなみにフライドポテトとリッツは残した。お腹いっぱいなので。ポテトは冷凍してあるので、明日以降に活用したい。

 

 

 

そして一人分の揚げ物は、洗い物が面倒である。
冷凍食品で済ませればよかった…と反省している。今日は冷凍食品が半額のスーパーマーケットもあったのだ*3

 

 

 

とにかく、家族のいない実家生活はこれが1日目。
今朝は諸事情あって早起きした(5時には活動開始)。なのでもう眠い。おやすみなさい。

 

シュウマイの本

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お題「ささやかな幸せ」

*1:普段は自室のモニターで遊んでいた。

*2:筑前煮も作った。

*3:しかも火曜日はポイントが2〜5倍!

神様からのおすそわけ

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政教分離よりも地域のふれあいを大切にする我が町内会は、お祭りの翌日に町内会長が砂糖菓子やお茶を配ることになっている。

砂糖と寒梅粉を固めた打ち菓子、それに梅干しを粉末にしたような桜湯のようなインスタントの謎茶、その2種類が定番である。

僕はこの砂糖菓子がわりと好きで楽しみにしているのだが、一般には歓迎されない。
今どき、単に甘いだけの熱量の塊なんて子供だって食べない。喜ぶのは甘党中年だけ。

もちろん、これはありがたい縁起物である。
秋のお祭りで神主がシントーのパワーを注ぎ込んでくださったものだ。食べれば奇稲田姫だか大国主命のエネルギーを得ることができるはず。
でも、やはり砂糖菓子とインスタント・ティーである事実は否めない*1

さらに言うと、もちろんこれらは我々の町内会費が使われている。
だから最近は、町内会長が配りに回っても、受け取ってもらえないこともあるそうだ*2

今日はそんな愚痴を会長から聞いた。
今の町内会長は、子供の頃からお世話になっている近所の人だ。だから気軽に話をしてくる。相槌を打っていたら、この望まれない神の力、神饌たる砂糖菓子を6袋も貰ってしまった。中には紅白1個ずつ入っているから、なんと12個も落雁モドキが手に入ったことになる。

どれだけ人気がないのか。
僕だって、こんなには要らない。実は、ほぼ砂糖として使えるので*3砕いて活用することになるだろう。

 

 

実を言えば、友人夫妻の住む土地では、この種の縁起物のお菓子も麩焼きや煎餅やビスケットに切り替えているそうだ。うらやましい。

用意をするのは地元の和菓子屋であり、その和菓子屋さんが「できれば喜ばれるものを」と工夫をしたら、神社や町内会も受け入れたのだろう。
神様は偉大なので、砂糖の塊だろうがジンジャークッキーだろうが、きちんと受け入れてくれるはず。宗教の良いところは、融通が効くことだ。物理現象では、こうはいかない。

 

 

そこで僕も考える。神道のイベントを強制する是非とは別に、これからの「神様からのおすそわけ」に何がふさわしいのか。
一番いいのは、香川県の婚礼菓子「おいり」だろう。
あれはかわいいし、軽いし、安くておいしい。
コストをかけて良いのなら、北海道は六花亭の「六花のつゆ」が喜ばれるはず。子供は食べられないけれど、小さくてかわいくて気が利いている。しかも、日常では手に入らない。

 

 

 

と、そんな益体もないことを考える月曜日。
祝日ではないが、なんとなく街は静かな雰囲気だった。
もうあと数時間で今日も終わるが、今もまだ「今日が祝日だっていいじゃんね」と思っているし、これからしばらくは「東京オリンピック日和ですね!」と思い続けるだろう。

 

 

お題「大好きなおやつ」

 

*1:そもそも、神社の祭事に興味がない人にとっては、ほぼ不用品である。

*2:ゴミとして捨てるのも抵抗があるのだろう。気持ちはわかる。

*3:ジャムなどは無理だが、少しずつ煮物に使うなどすれば問題ない。

ゆびさきがタンコブ

以前の職場で「指の皮が薄い」と言われたことがある。
普段は特に不自由しないが、ちょっと無理をすると指紋が削れてしまう。化学薬品や工具を扱うときに少しだけ気をつける。仕事内容によっては、だんだん皮が強くなってくる。
逆に触覚は敏感なのだとも言われた。

そんな僕の指は、最近はことさら薄く敏感なようだ。
原因は運動不足。なにしろ自転車のハンドルを握ること、ジャムの瓶を開けること以外に、指に力を入れる機会がない。
キーボードをいくら叩いても、指の皮は厚くならない。

 

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そして今、僕の指は傷だらけ、そして熱を持って腫れている。
子供の頃に頭にできた「たんこぶ」の極小版が親指と人差し指にできている感じ。

日常の作業に支障はないけれど、力仕事は避けたい。水仕事も痛いし、スーパーマーケットのアルコール消毒*1では飛び上がりそうになった。

 

これは自転車の整備で無理をしすぎた結果である。
ちょっと大掛かりな整備やカスタマイズをしているのだが、道具が無くて力に頼ることが多くて失敗続きである。
筋力は無いほうだ。でも、テコの原理などを利用して、筋力に頼らず大きな力を出すのは得意なので、つい(ことさら弱い)指の皮に負担をかけてしまったのだろう。
理屈優先の人間が無理をすると、こういう事態になる。

 

 

そんなわけで、この日記も今日は音声入力で済ませている。
トラックパッドトラックボールの操作も行うが、特にボールを転がすのが辛い。普通にマウスを使えばいいのだが、いちどトラックボールに慣れると、わざわざマウスを引っ張り出すのも面倒なのだ。

指先が駄目だと、針仕事などは無理。特に力が要るレザークラフトは、数日間はお休みになる。困ったものである。

 

 

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そんな今日のおやつはこれ。
アーモンドを使ったデニッシュ。
知人が届けてくれた。
いかにもパティスリーの品といった感じ。パン屋のものとは全然違う。
パンみたいなおやつはそれほど好きではないのだが、これは素晴らしい。
ちなみにたぶん、藤枝市のボクゥボクゥのものだ。

では指先に保湿クリーム(気休め)を塗って、今日はもうおとなしくしています。自転車は分解状態だが、指のほうが大切なので放置。

 

お題「わたしの癒やし」

 

*1:最近は廃止したところもある。あっても管理がぞんざいだ。

沼津の「どんぐり」

一昨日の「あわしまマリンパーク」への日帰り旅の続きを書く。

 

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f:id:t_kato:20211009201815j:plain家に帰る前に、「どんぐり」でおやつを食べてきた。
沼津に行くたびに立ち寄る、お気に入りの甘味処である。

 

この店は沼津の中心街では有名店。
たまにテレビに出ると行列もできる。
とはいえ、お汁粉やあんみつ、きしめんを出す甘味処が流行するわけでもないので、普段は静かなものである。今日もお客さんは絶えないが、混んでいる印象は無かった。

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どんぐりの特徴は、注文と配膳のシステムだろう。
店内はカウンター席のみ。席の前には水路が流れていて(!)、空の桶がゆっくりと流れている。ここに食券機で買った券を入れてしばらく待つと、注文したクリームみつまめや磯辺焼きが桶に乗ってやってくる。
これが楽しいのだ。
ひとりで寂しく席についても楽しいのだから、2人やそれ以上ならもっと面白がれると思う。

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席は東海道五十三次からピックアップしたいくつかの地名が付いている。
自分は「四日市」に座った。三重県四日市に何年か住んだので、ついこの席を選んでしまう。
食券を挟む小さな伝票ホルダーに「四日市」と書いてある。厨房側は、どの席に何が届くのかは気にしなくて良いシステム(良心に基づいた水流搬送システム)ではあるが、一応はこのホルダーで席を申告することになる。

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今回はデラックスなタイプのクリームあんみつを注文した。
きしめんとずいぶん悩んだが、しかし時刻は15時過ぎ、完全におやつタイムだったので。

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いつもながらおいしい。味はわりとスタンダードな、街の甘味処といった感じ。和菓子屋や餡工場や茶問屋がやっている店ほどのこだわりがないけれど、この店に来る客でそんなものを求めている人もいないだろう。

追加で注文するのも無粋かな、とクリームあんみつだけを食べて店を後にした。

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帰りにはすぐ近くの書店*1と、「宮まんじゅう」の店に寄った。

本当に久しぶりの沼津。仕事の合間ということでそれほど長居はできなかったが、でも好きな街だ。海や川と近く、老若男女が街を歩いているのがいい。同じ静岡県東部なら富士や三島も好きだけれど、寂れているところはもう怖いくらいなので、中心街の散策ならば沼津がいい。いささか飲食店とパチンコが目立つ気がするけれど(そしてもちろん「ラブライブ」も目立つ)のんびり散歩をするには良い街だ。

 

 

以上が「あわしま」の日の記録。
今日は平穏だった。
ただし、自転車のタイヤ交換で手間取って、指先に血豆や傷ができてしまった。せっかくタイヤを外すので、きちんと手を入れようと今日は分解したまま。
新しいタイヤが、あんなに入りづらいとは思わなかった。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:最近珍しい、商店街の大きい書店だ。

あわしまマリンパーク

昨日の「あわしまマリンパーク」について書く。

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SNSかニュースサイトで、この水族館の名前を見かけたのが、今回の訪問のきっかけ。
もう内容も覚えていないが、とにかく「静岡県東部に行くことがあったら、言っておこう」と思い立ったのだった。しかもその数日後には所用で東部に行く機会があったという幸運。

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西伊豆エリアの中ではかなり近い場所にあるけれど、粟島という離島のせいでなかなか訪れる機会が無い場所ではある。5分足らずの乗船時間で渡れる、小さな島。子供の頃は絵に描いたような"昭和の観光地”だった。
海水釣り堀があり、ホテルがあり、展望台やプールやレストランがあった。
船だけでなくロープウェイでも行き来ができた。

そんな「観光施設を作ればとにかく儲かる」時代に作られたのが水族館。粟島という総合海洋レジャーランドの一角を担っていた、というわけだ。

今ではホテルは高級路線*1、それ以外の大半の施設は閉鎖され、水族館、両生類館、そして島をぐるりと巡る遊歩道が、この粟島の見どころとなっている。

さて、そのあわしま水族館だが、古くて小さいけれども、なかなか楽しめる施設だった。
昨今の古くて小さい水族館の例に漏れず、ここも「スタッフの手作り展示」に力が入っている。というか、それを売りにしようと頑張っているようだ。
わざわざ「夏休みの自由研究」風に展示しているのは、パロディなのか子供向けにわかりやすくしているのか、よくわからない。
でもさすがに海に囲まれた水族館、標本から生体まで、見応えがあった。

 

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興味がなければ20分で通り過ぎそうな”水族館エリア”ではあるが、島をぐるりと歩いてきた後では、魚の展示も楽しみかたが違う。桟橋から見えるスズメダイの類を水槽で見るのも良いものである。
ラブカの標本もあるし、エビもカニもたくさん。駿河湾の島ということで深海魚の展示も多かった。

エイやサメに餌付けができるのも面白い。小さなエイが(餌をあげないのに)水面に近寄ってくるのがいじらしかった。

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館外ではペンギンやアシカが飼われている。
それぞれ餌やりタイムがあったり、アシカはショーもやっている。
また、船着き場周辺を区切って、イルカも飼われている。このイルカのショーが水族館のメインなのだと思う。
ショーをする場所が、普段イルカが過ごす場所というのは珍しいかもしれない。人間のリモートワークと同じく、緊張感を保つのが難しいかもしれない。

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アシカもイルカも、ショーの規模はこぢんまりとしている。時間は短く、参加する動物の数も少ない。観客も少ない*2ので、なんとなく寂しい感じがするけれど、そういう部分も味わいとして楽しめてしまうから問題ない。
小さなお子さんのいる家族などは、完全にマイペースで楽しめるので、それはそれで良いのではないか。

 

 

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このあわしまマリンパーク沼津市に位置する。
沼津市は最近、「ラブライブ」と積極的に組んで、観光振興や町興しをしている。
水族館でも、立て看板から記念メダルまで、ラブライブ尽くしといった様相だった。バスも、それから渡船までもが「ラブライブ」状態である。

僕はオタクだが、このラブライブについては全くわからない。たくさんの、可愛らしいアイドル的な美少女キャラクターが歌ったり、にっこり笑ったりしていることくらいしか知らない。たぶん他のアイドル-美少女アニメ的な何かと混ざっている。友人がスマホで遊んでいた過去の英雄を呼び出すSFゲームとは関係ないようだ*3

とにかく島も、そして後で訪れた沼津の中心街も「ラブライブ」の濃度がとても高かった。瀬戸内国際芸術祭の時に、香川の島々や港町の人達が、ごく普通に現代アートの隣で生活していたが、それに少し似ている。漁師のおじさんが持つラブライブ団扇が、何かしらのファングッズなのか市が配る粗品なのかは、おじさんにはどうでもいいのだろう。

僕と一緒に乗船した客の1人も、明らかにラブライブ・ファンだった。
だってTシャツがラブライブのキャラクターだったから。島に渡ってから、まず最初にお土産屋*4に入っていったから。これくらいわかりやすい人も、最近は珍しい。

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しかしラブライブ、当地で何時間も見ていたのによくわからない。
この種のアニメ的キャラクターは、見た目で性格付けがわかるものなのに。要は聖闘士星矢みたいなもので、元気な子は元気なデザインで、クールな子はクールなデザイン。でもラブライブについては「カラフルで、みんな可愛らしい」としかわからなかった。ロボットアニメのロボットくらいにわかりやすければ良かったのに。

 

 

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とにかく、これがあわしまマリンパークの思い出。
3時間と少しの滞在は、たぶん長め。ガイドブックには2時間で楽しめると書いてあった。船は15分間隔で行き来しているようだから、それほど神経質にならなくても大丈夫。
駿河湾らしからぬ静かな海と、奇岩だらけの海岸。懐かしい瀬戸内海の離島のようでもあるが、でもきちんと伊豆の雰囲気。そういえばゴミが全く見当たらない(海岸にも道にも無い)のは気持ちが良かったし、特筆すべきことだと思う。

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とても良い島でした。
水族館単体というよりも、島でのんびり過ごすために行く価値がある、と思う。
次に行くなら春だろうか。

新型コロナのせいで外出を延々と我慢していて、今もその警戒が続いているなかで久しぶりの水族館、離島、そして遠出。粟島を選んで本当に良かったと、しみじみ思う。

 

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沼津の街で行った場所については後日書くかもしれない。
ちなみ今日は平和でした。筋肉痛が少し、でも健康。ガソリンがまた値上がりしていた。

 

 

*1:魚が良いので、フレンチが本当においしい。

*2:僕と一緒に乗船したのが4名。島内では8人くらいの客を確認している。

*3:四国でイベントをやっていた記憶がある。

*4:水族館のミュージアムショップでもある。

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