お昼ごはんに、静岡風の親子丼を食べた。
静岡風、と雑にいうが要は「中村屋」という専門店とその系列が昔から出している、ちょっと変わった親子丼のことだ。
静岡市の葵区を中心に、僕が知っているのは3店がこの親子丼を扱っている*1。地方都市の地元グルメとは、この程度の規模のものが大半である。
今日は中心街からは外れた井宮町にある中村屋で食べた。
本当は持ち帰るつもりだったのだが、今は電話予約をしないと折詰にはならないという。
鶏肉、かまぼこ、干し椎茸、そしてタケノコを甘辛く煮たものが具となっている。
”子”の要素は炒り卵。
ご飯が醤油味の炊き込みご飯なので、全体に濃いめの醤油味。なんとなく駅弁を思い出させる味付け。中高生なら大喜びかもしれない。
鶏肉よりもかまぼこの主張が強い、ような気がする。
塩辛さ、魚の風味、そして歯ごたえ。この種の丼で、玉葱や葱を使っていないものも珍しいのではないか。
「半じゅく」というメニューもある。
こちらは、世間一般の親子丼に近い。ただし、味付けして溶いた卵をとろりとなるまで火を通し、ご飯を覆うほどにかけてあるそうだ。
僕は半熟の卵がそれほど好きではないので、ちょっと高い「半じゅく」を注文したことがない。ただし人によっては「半じゅくが最高」という。
井宮町の店では、焼き鳥なども扱っている。夜は居酒屋的に、軽く飲むこともできた様子。ただし今は休止中らしい。
なんとなく「魚介練製品が食べたい」と思いつき、仕事の合間に通ったときに思いついて立ち寄ったわけだが、あらためて食べてみるとなかなかにおいしいものである。
ただし毎日食べたいわけではない。たぶん毎月でも違う。定期的に食べるというより、なにか頑張りたいときや、ふと「しょっぱい和風のものが食べたいな」と思ったときに立ち寄るのが正しいと個人的には思っている。
とはいえ、予約して大量に買う人が多いようだし、イベントなどでの差し入れでも確実に喜ばれる品なので、たぶん近所の人達にとっては違う立ち位置のお店なのだろう。
子供の頃よりは減ってしまった「静岡風の親子丼」のお店だが、末永く続いて欲しいと思う*2。
そんな木曜日。
昼は外食。朝はポトフとトマトのサラダ。
夜はサバの味噌煮とトマトのサラダ。
どういうわけか、梅雨前に植えたトマトが今になって実をつけ始めた。夏採りトマト、と書かれていたのに不思議なことである。真夏には花すらつけなかった。
おそらくは今が夏なのだろう。秋はまだ遠い。なるほどTシャツで過ごせるわけだ。