静岡市清水区の三保半島近辺へ到着したのが11:30頃。
お腹も空いたし、ちょうど良いタイミングだからと駒越の『茶香茶花』へ行くことにした。
先月に訪れて、とても気に入ったエスニック料理店。
中華料理と東南アジア各国の料理、そしてなぜか洋食も楽しめる、中国茶カフェという、なんだかよくわからないお店。
そして今日のランチメニューから選んだ『茶香茶花プレート』も、まさにその不思議な感じを現実化したような内容だった。
炒飯、ハンバーグ、青菜と揚げ鶏の炒めもの、とうもろこしの唐揚げ、デザート、日替わりのお茶(今日は烏龍茶)のセットである。
ラブコメ漫画で「今日は好きなものぜーんぶ作ったからね」とテーブルに並ぶ料理が、こういう節操のない組み合わせだった。
現実世界の大人ならば「もう疲れた。このままでは精神が死ぬ。だから好きなものを買って食べるのだ!」とスーパーマーケットやデパ地下で大量購入すると、こんな感じになる。
つまり「おいしいものをならべたらばかになっちゃった」ランチ。エスニック料理店で出会うのは初めてである。
でもなにしろここは『茶香茶花』。
全ての料理が高水準だった。
ファンがいるというハンバーグも炒飯も、たしかにおいしい。
炒飯なんて、他の料理に使われている青菜が使われていて「家みたい…」と一瞬思ってしまったけれど、なんだか不思議と味は良いのだった。しかも中華料理店のような、油を大量に使ってパラパラ具合を追求するような“後で胸焼け”タイプではなくて、外食なのに優しい味わいなのだ。
ハンバーグはセット用の小さなものだった。ハンバーグがメインのランチ、あるいは単品で食べてみても良いくらいに思えるくらい良いものだった。正直、驚いている。
店主夫妻はうっかりマスクを忘れて仕事をしちゃうし、メニューも店内装飾も「好きなように並べただけ」な感じもするのだが、それでも嫌な感じがしないのは、ちょっとおもしろい。あとほんの少しで素人の独りよがりが鼻につきそうな、でもきちんとプロの店。