土を入れる

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庭の隅に農機具を入れた物置きがある。
入院した家族以外は、普段ほとんど触らない。
試しに開けてみたら、かなりごちゃごちゃ。ちょうど家庭菜園の植え付けなどをした時期だったせいもあって、ゴミや開封して放置した肥料などが乱雑に置かれていた。

庭にも、春先に刈った草などが積んである。
このまま夏を迎えるわけにはいかないと、僕が主体となって片付けることにした。

今日は、庭への土の投入と、ゴミ集めが主な作業。
いつかは土を足したいと言いつつ、家庭菜園の主たる家族ひとりに任せっきりで放置していた我が家の庭。家族が入院している今に、土を入れるなどの諸整備も進めることになったのだ。

といっても、肥料や腐葉土や庭土を薄く要所に入れるだけでもかなりの量となる(計算した。)。
僕一人がホームセンターを往復するのは時間も金も不経済なので、近所の庭師さんにお願いすることにした。

というわけで、僕が今日行ったのは堆肥づくり。
切って積んだままになっていた草や枝を、一箇所に集める。そして、上から腐葉土と堆肥*1をかぶせる。どれくらいかかるかは不明だが、いつか土になるという*2
庭の整理整頓になるし、多少は土の増量にもなる。

それでも、40Lもある土や腐葉土の袋をセダンの後部座席とトランクに目一杯詰めて運び、開封し、庭に小さな塚を作る作業は、本当に大変だった。
普段は使わない筋肉が痛い。今日は暑かったし、蚊も多かった。

 

 

土関係の作業の合間には、物置きの整理も行う。
とりあえず、物置きのゴミのうち、ビニール袋や棒などは片付いた。
中途半端に余っていた肥料の類は要所に撒いてしまい、これも片付ける。
家庭菜園とはいえ、農業とはゴミが多く出るものだ。とにかくあらゆるものが「包装」「梱包」されていて、また生成物も勝手に減ることはない。誰かが持っていくこともない。

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ところで、
今の時期にホームセンターに行くと、春に植える苗がたたき売りされている。トマトもズッキーニもメロンも40円。ポットのまま成長してしまった可哀想な売れ残りたち。
思わず1本、買ってしまった。
40円なら雑に育てて枯れても惜しくない。筋無しインゲンなら四国で半野生化しているのを見たことがあるから、粗放な扱いでも大丈夫だろう。

 

 

そんな日曜日。もう筋肉痛が始まっている。
とりあえず寝ます。おやすみなさい。

 

 

お題「断捨離」

 

*1:ホームセンターで買った。

*2:上手くいけば秋には土として使えそう。

顔が熱い

おおむね平和な土曜日。

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朝から、入院した家族に代わって庭仕事を行う。
家庭菜園の苗を植え付けた直後に入院して1週間、ちょうど芽かきや支え等の手をかける頃合いになっていた。
ナスなど見ればわかる苗は簡単だが、外見だけで判別できない作物も多い。
「きゅうり」の札だけあって、完全に空いている領域もある。

よくわからないまでも、「たぶんナス科」くらいの見分けはつく。
脇芽を摘み、不要な葉を取るくらいは、基本原則や目的に照らして進めていってしまう。

こういう小さな「わからない」を問い合わせることができないから、面会不可の現状は面倒くさい。LINEで聞く位なら、推測で進めてしまうほうが手っ取り早い。

知人の家でバジルなどが余っている(知人の親が買いすぎたそうだ)というので、少しわけてもらった。
家族がひとり入院しているのだから、ただでさえ「採れるときには余るほど採れる」のが当たり前の家庭菜園の野菜が今年は余りそう。
だからかなり控えめの数しか植えていない。入院前に植えた状態に、今日のバジルだけを増やした感じ。
上手くいかなかった時のことを考えると少し不安ではあるが、ぐっと我慢する。

 

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夕方には叔母の家へ行ってきた。
お歳暮の類が余っているから、分けてくれるのだという。
自転車に荷台を付けて、隣町のその隣まで走らせる。

缶詰や瓶詰め、油といった古典的な贈り物セットを山ほどいただいた。なるほど老人の家には多すぎる。しかし自転車で運ぶにも多すぎる。
運動不足解消のため自転車を使ったが、結局は車で再訪することになった。

感染予防のため、叔母には会わない。
おすそわけの荷物も、ガレージの隅にある茶箱*1に隠してある。

平時ならお茶をいただいて、近況報告くらいはしていた。
余るくらいのお茶菓子は、子供時代と変わらないはず。
特に親しくしているわけではないし、行くのは面倒な親戚づきあいではあるけれど、こうして完全に会えないのはつまらないなあ、と思ってしまった。

 

 

昼間に外にいたせいか、顔がほんのりと熱い。
腰も足も疲れている。
きちんと寝付けるだろうか。

 

 

 

実は入院中の家族に関してはドタバタが1つあって、今まで外出していたのだけれど、それはまたいつか書く。
最近、大病に関する出来事が多すぎる。
健康祈願のお守りを買うべきだろうか。

 

 

 

*1:お茶を入れておく箱。内側をブリキ等で内張りした木箱。

灯油の容器にガソリンを入れて歩いてみたら

 

車を運転中、唐突に警告音が鳴り始めた。
モニターが素っ気ない色合いに変わり、「ハイブリッドシステムエラー」の文字列とともにエラー番号がスクロールしていく。そして「すぐに車を停めてください」と赤い文字が大きく表示される。

 

 

すごく格好良い。子供の頃に深夜に見ていた「ナイトライダー」みたいだ。
しかしバイパスを走っているのはたぶん危険。ちょうど下道に降りるところで、すぐそこに道の駅というかサービスエリア的なスペースがあったので退避する。
エンジンは既に停まっていて、残り少ないバッテリー残量を使って「非常モード」で走っているようだ。普段はバッテリーとモーターの走行はせいぜい30km/h以下なのに、この時はもう少し速度が出ていた。とにかくそうやって頑張って、なんとか駐車場のマスに停めることができた。

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取り急ぎ、販売店に電話をして救援を仰ぐ。
しかしお店はサービス担当者が不在で、夕方以降の対応になってしまうという。
エラー番号は把握しているので、電話を受けた営業担当者さんに相談すると、「燃料タンク関係のセンサーを騙せば、いちおうエラーは殺せます」と教えてくれた。
こういう状況で「無効にする」「止めてしまう」を「殺す」と表現するあたり、彼もまた機械を弄った経験があるのだろう。

整備マニュアルの対応ページを教えてもらって、作業にとりかかる。
作業は簡単だった。ヒューズを外して、ケーブルを抜き差しして対応を見るだけ。

これでエラーは解消された。
しかしガソリンタンクの残量がゼロになっていた。

今までケーブルと、その先にあるセンサーの不具合により、ガソリン残量のチェックがアホになっていたようだ。もうほとんど空なのに、センサーは「まだまだ入ってます」と制御装置に報告をする。
ようやく辻褄が合わないことor機器に異常があることに気づいた時にはタンクはほとんど空っぽ、なのでエラー表示とともに「とりあえず電動自動車のふりをして安全に停車」をさせた…ということらしい。

 

というわけで、僕の愛車はハイブリッド・システムに不具合を抱えたマシンから、ガソリンタンクが空っぽになったマシンへと変貌した。
「非常モード」の発動により、40分ほどはモーター走行ができないという。

すごくかっこいい。
ロボットアニメなら大ピンチになるところだ。未知のモードには代償が必要なのだ*1
燃える展開である。

 

 

とはいえ田舎のしょんぼりしたサービスエリアにおいては、これは単なるガス欠車である。購入店の営業担当さんに聞いてみると「ガソリンを届けることはできるが、おそろしく高くなる。そのへんで調達するかJAFなどに頼るのがよかろう」と言う。
言いたくはないが、臨機応変に怠惰を駆使する男である。

上手い具合に、少し歩いたところにガソリンスタンドがあった。
老婆が1人でやっている、漁協や農協の会員専用みたいな小さなスタンドではあったが、贅沢はいえない。
状況を説明したら「いっぱい余っているから、これがよかろう」と冬用のポリタンクを1つ貸してくれた。
「3Lほどのレギュラー・ガソリンを、この容器で運び自ら給油する。それからここに戻ってきて、ポリタンクを返し、満タンにする。OK?」という。
僕としては他に手が無い。法対応済みの携行タンクなどは扱っていないようだ。
「OKです」と答え、ガソリン入りの灯油タンクを手に車へと戻る。

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寂しい幹線道路ではあるけれど、灯油タンク(蓋は無く、給油用のノズルが付いている)を持った中年男性は、客観的に見てヤバい。
これは通報案件だろうよ…と自分を客観視しつつ歩いていたら、本当にお巡りさんが来た。なぜか駐車場の警備員さんも来た。

  • 「少し質問をしていいか。職務質問のような小難しいものではない。ちょっとした雑談だ。オーケイ?」
  • 「オーケイです。ごくろうさまです」
  • 「手に持つそれは何であるか?」
  • 「ガソリンである」
  • 「なぜそんなものを持って歩いている」
  • 「ガス欠になった。車、その先に停めた。ガソリン、あちらで買った。タンク、借りた」
  • 「なるほど。しかし都合よく駐車場に停まるものかね?」
  • ハイブリッド車でギリギリでしたね」
  • 「なるほどなるほど。しかしそれは灯油タンクだね。灯油って書いてある。給油するところを見ていいかい?」
  • 「どうぞ。ついてきてください」

こんな会話だったと思う。
制服の人達に囲まれて、灯油タンクを持って歩くという稀有な体験ができた。

彼らは「ガソリンではなく灯油ではないか?」をひたすら心配し、疑っていた。放火魔と疑われないだけ幸運だったといえよう。

ともあれ、警察官と警備員に囲まれてガソリン3Lを給油したところ、すぐにエンジンは動くようになった。本当に、完全にガス欠だったようだ。

 

 

すぐに件のガソリンスタンドに行き、灯油タンクを返して、満タンに給油する。ついでに先ほどの老婆にお礼を言う。
「良かったねえ。がんばりなさいよ」と、お菓子をいくつかいただいた。

  • キャラメル
  • 砂糖をまぶした寒天ゼリー(ぶどう2個、あおりんご、コーヒー)
  • 茶飴

この騒動で、すっかり疲れてしまった。
しばらく走っていたら、「緊急モード」でダウンしていたハイブリッドシステムも回復した。ありがとうマツダ。そしてありがとう出光のガソリンスタンド。

 

破損が疑われるパーツについては、後日の手配となる。
しばらくタンク残量には信用がおけないけれど、いきなり満タンの航続距離(今の季節ならば900kmくらい)を走り切る機会もないから、とりあえずは大丈夫。

 こういう非常時のために携行缶を1つ買っておこうか検討中。
1Lあれば事足りるはず。とはいえ1年に1回もガソリンが足りないなんてことは無い。旅先で不安になることも多いし、給油の機会をギリギリまで後回しにしがちなので、無駄にはならないとは思うのだが。
でも小分けしたガソリンは長期保存ができないとも聞くし、そうなると管理も面倒なので悩むところだ。手持ちの金属ボトルがガソリンも対応しているのだが、半ばアンティークのキャンプ用品なので心許ない。

 

 

 

そんな1日。
それ以外は得に何も。オムライスを作ったり、タケノコピクルスを仕込んだりもしたけれど、全く印象が無い。オムライスには今日の反省として、ケチャップで「安全」と書いた。安全第一、までは書ききれなかった。

 

お題「ささやかな幸せ」 

*1:エヴァンゲリオンは毎週そんな感じだった。

二度寝と御手洗とドクダミと。

昨晩は(日記に書いたとおり)夕食後に寝てしまった。
夜ふかしを避けて寝直したのだが、真夜中に目が覚めてしまった。それから明け方まではベッドの中で目を閉じていたけれど眠れない。
朝に少しだけ夢を見て、すぐに起きた。公共の場所をマスク無しでさまよう、大変に気まずい夢だった。寝た気がしない。

 

そんな感じなので、今日はもうひたすら眠かった。
外は薄暗い雨の空。Tシャツでは肌寒い(しかし暖房など対策をするほどでもない)気温のなか、頭痛や肩こりもひどい。
たぶん疲れていたのだろう。

 

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」

 

 

 

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そんなしょんぼりした今日のおやつはみたらし団子。
スーパーマーケットで3本セットで売られている安いやつ。
たまに食べたくなるのだ。
なんというか、普通においしい。
京都で食べた本場のそれに比べたら別物ではあるけれど*1これはこれで良いものである。

 

 

全然関係ないけれど、Twitterドクダミを食べたという投稿があったので真似してみた。
ドクダミなら隣家から我が家の敷地に侵入しつつある。
若い葉を摘んで使う。オリーブオイルにニンニクと唐辛子を入れて熱し、ピーナッツも入れて火が通ったらドクダミと塩を混ぜて完成。Twitterではジェノベーゼソースのパスタにしていたが、僕は茹でたジャガイモに和えてみた。
ハーブというより薬草ではあるけれど、和風でもないし、不思議な味。セロリとサラダホウレンソウを思い出した。
子供は嫌がるかもしれない。ただ大人ならすんなり食べることができそう。
しっかり味付けをしたほうがおいしくなると思う。
たぶん、ナンプラーやアンチョビ、オイルサーディンがあるとさらに良くなる。ドクダミなら今の季節はまだまだ手に入るので、明日にでも試してみようと思う。

 

 

*1:京都行きたい!京都行きたい!

寝ちゃってた

夕食後から今まで、思いっきり寝てしまった。
普段は、まず無いこと。
理由がわからない。

 

確かに、朝は普段よりも早く起きた。
日中は身体を動かす機会は少なく、パソコン作業や車の運転で目と神経は疲れたのかもしれない。でもどちらかといえばのんびりとした日だった。

なんだか眠いな、と思いながら少し横になって、スマホに25分のアラームをセットして、Kindle Paperwhiteのロックを解除したあたりで、寝てしまった。Kindleで何かを読んだ記憶が無い。

 

 

まだ眠気は残っている。
幸いなことに、寝る前には食器洗いやゴミの片付け、お風呂を済ませていた。
この状況では、このまま夜ふかしも可能だが、たぶん寝てしまったほうが明日以降が楽だ。

だから、こんな日記なんて書くのはやめて、今から速やかに、そして本格的に寝ることにする。おやすみなさい。

 

百年と一日

百年と一日

 

 

おまけ。

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これはミズクラゲ
野生化したアカミミガメが泳ぐ汽水に、わりとまとまった数がいた。

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これは海上保安庁の巡視船。
こんな天気だったので、夜の皆既月食も全く見えなかった。

 

 

 

 

山と自転車とチーズ菓子

昼間にぽっかりと数時間の暇な時間ができた。
そして今日もまた病院に届けものがある。入院中の家族から本のリクエストがあったのだ。

というわけで自転車で病院まで行くことにした。
病院といっても半分は介護施設
川が作った狭い谷を奥に進み、いくつかの集落を抜けると「ここから先は人間よりもタヌキが多いです」みたいな土地に行き着く。その最もタヌキ・エリア側*1にある、姥捨山風の施設に家族は入院している。

車なら造作もないが、自転車の場合は峠をいくつか越えて、その後に谷を奥に走ることになる。

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風は涼しく、気温は高いが気持ちは良い。
ただし、上り坂が本当に大変だった。車なら気にしない斜度が、自転車のペダルを重くする。
歩道は半ば草に覆われ、トラックばかり走る道は路肩が凸凹している。週末でも自転車乗りが少ない理由がなんとなくわかった。

病院で本を渡して*2から帰路につく。帰り路は坂を下るので、あっという間だった。ほとんどペダルを回さないまま平地にたどり着いた。

 

おりたたみ自転車はじめました

おりたたみ自転車はじめました

 

 

 

帰宅して少し仕事を片付けてから、また外出。
おやつを食べに藤枝市の「テンテンカシテン」に足を伸ばした。

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今日はコーヒーと「カルダモンとホワイトチョコレートのチーズテリーヌ」を楽しんだ。濃厚なチーズケーキみたいな食感で、でもホワイトチョコのせいか優しい味になっている。
カルダモンだけなのか、それとも生姜でも混ざっているのか、スパイスの爽やかな風味が強くて面白い。ぱらりと振られた胡椒も、お皿に添えてある砕いたピスタチオも、味に変化を付けていて驚いた。おしゃれな食べ物だった。

 

たべるたのしみ

たべるたのしみ

 

 

山と谷を自転車で走った。
おいしい甘いものを食べてコーヒーを飲んだ。
それ以外は特に書くべきこともない。そんな火曜日。
猛烈に眠い。そして足は筋肉痛の兆しがある。なので寝ます。おやすみなさい。

 

 

*1:マムシも出る。

*2:感染防止のため消毒用の箱に入れてスタッフに手渡す。入院病棟の人間とは直接会うことがない。

差し入れ、LINE、ホットビスケット。

今日も夕方に病院へ行ってきた。
家族の入院に関する追加説明と、書類への捺印と、頼まれた品の届けもの。
なにしろ直接会うことも病室に行くこともできないから、情報のやりとりに苦労している。要は入院した家族は老いていて、LINEの操作があまり得意ではないのだ。
何を差し入れたら良いのか、それは病院側からの依頼かそれとも本人の希望や思いつきか、といった細部まできちんと説明することができない。

とはいえ、年齢にしたら良くやっているほうだと思う。
自分と同年代でも、特にLINEでのやりとりが下手な人はそれなりにいる。少し前まで若者と呼ばれていた人でも珍しくない。
例えば吹き出しの最後のほうにしか答えない人、なぜか質問にお礼で返す人。仕方がないからビジネスメールのように箇条書きなどを駆使するけれど、カジュアルな情報交換にはふさわしくない時もあって、なかなかに難しい。

 

オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

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しかしLINEが使えるだけ良しとすべきだろう。
会えないし話せない*1この状況では、たとえ不十分でもLINEなどテキストチャットツールは便利。

むしろ僕たち家族は恵まれている。
病院は近いし、僕はわりと時間の自由があって、車も持っている。他の家族の入院で慣れた作業も多い。
これが1人暮らしだったら…と考えると怖いものがある。
実は遠方に住む知人が新型コロナ感染(症状無し)でホテル隔離になっていて、その苦労談をよく聞くのだ。監禁生活も辛いけれど、検査結果が出た翌日に隔離されたので、冷蔵庫の中や観葉植物の対応まで手がまわらなかったのだという。牛乳などは捨てて、鉢植えはベランダから裏庭側に並べて、あとは放置するしかない。「外に出るな」と言われていたから、隔離生活の準備といってもできることは少ない。

 

地上はポケットの中の庭 (ITANコミックス)
 

 

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全然関係ないけれど今日のおやつはホットビスケット。
藤枝市の「タケダビスケット」で購入。モカ・クリームが、さっくりしたホットビスケットにとても合う。小さなお店だが、最近のお気に入りである。

以上が今日の出来事。
もう寝ます、おやすみなさい。
やはり病院は疲れる。何もしていないのに。

 

 

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スコーン&ホットビスケット

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*1:電話は廊下の指定された場所のみ。しかし骨折が治るまではベッドから降りることができない。

日曜日のお弁当

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ぽっかり昼間の数時間だけが暇な日曜日。
外は晴れているので気分転換に自転車で出かけることにする。

しかし目的地の公園には何も無い。山と丘と遊歩道しか無い。
その途中にも、気の利いた飲食店は無い。
だから常に人気が無いのは素晴らしいことだが、昼時に行くには適さない。

というわけでお弁当を作ることにした。

  • おむすび(焼味噌大豆)
  • たまごやき
  • スナップえんどう
  • にんじんスティック

おむすびの具にした焼味噌大豆とは、焦がした味噌に鰹節や蒸し大豆や昆布の佃煮を混ぜたもの。近所の惣菜屋で見つけた。ひなびたおいしさがあるけれど、他で見たことがない。

家族の入院期間が想定より伸びた。なので私物などをきっちりと片付けることにした。
これだけで半日はかかってしまう。クローゼットの一角に私物(?)を片付けると、なんとも寂しい風情に。
明日からは家庭菜園の手入れもしなければ。ナスもピーマンも好きではないのに、どっさり植えてある。これを世話するのは気が進まない。
そもそも家族が減ったのだから、確実に収穫量が消費量を上回る。近所の緑地帯にこっそり植え替えようかしらん。四国に住んでいたときは、公園の隅や街路樹の根本にオクラやアスパラガスやネギ(使い終わった根だけを植えたもの)が生えていたものだが。

 

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荷物を届けに

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昨日から入院した家族のために、いくつかの荷物を届けてきた。
入院前に指示された生活用品や着替えは準備していたのだが、足りないものや追加するものがあったのだ。

新型コロナの関係もあって、今は病室に行くことはできない。
裏口に緩衝エリアができていて、内線電話で呼び出すと病院スタッフが降りてきてくれる。

着替えや不用品を受け取り、こちらの荷物を渡す。
いくつか荷物の説明をして、昨晩と今日の病状を聞く。そして次に持参するものについてアドバイスを受ける。

LINEだけでは伝えにくい情報も紙に出力して渡す。
幸い、ただの骨折なので意識はしっかりしている。とはいえ骨が元通りになるまでは安静を保つ必要がある。病室には入れない、そして意思疎通の大半がLINEその他のツールとなると、少々まだるっこしい。

荷物の受け渡しゾーンの隣には、プレハブ小屋が増設されていた。
小屋の中には面会室が作られている。
アクリルの衝立とカウンターで仕切られた、病院と外来者それぞれに入り口がある部屋。刑事ドラマに出てくる面会室の、仕切りに穴が無いバージョンである。
今のところ絶対安静の家族はこの部屋を使うことはない。物々しさが“最前線”である。

しかし病院スタッフの方々の働きっぷりは素晴らしい。
手際も良いし、こちらの要望をきちんと入院の大目的(治療とリハビリ+感染防止)に添わせてくれる。説明も惜しまない。それぞれ名札についた役職を後で調べてみたけれど、あの働きっぷりにそぐわない低賃金だった。
本来は「高い仕事」の人間を安く使うのはお得に見えて大損である。その損はスタッフ各人への負担にもなるし、社会全体の生産性も落としている。低賃金ほど“純粋な無駄”も日常生活では珍しい。

 

移植医たち(新潮文庫)

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そんなわけで、ほぼ荷物の宅配だけで病院に行くという簡単な仕事なのに、ずいぶんと疲れてしまった。
自分のための時間も多く確保し、趣味の工作などもある程度は進んだのだが、ここに書く元気がない。

そういえば、昼間にお財布を拾って警察に届けたのだった。
夕方には落とした人の手に渡ったと連絡があった。良かった。
数万円の現金とクレジットカードが8枚、その他のカードも詰まっていて、比較するのもアレだけれど、僕の財布とは重みも厚みも違う。スーパーカブアルファードくらいの差があった。

 

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