引っ越し作業のコツを聞いた 進捗3割

明後日の午後に引越し業者が荷物を引き取りに来る。
なのに色々あって、作業が進んでいない。

https://www.instagram.com/p/CB0CqX0Jjar/

 

取り急ぎ、大物かつ不用品の処分などは終わったので、あまり焦らないことにして今日は寝る。夜中にどたばたしても仕方がないから。

引っ越しの達人とされる友人から、こんな状況での片付け方法を聞いてある。
ちょっと試してみたけれど、確かに速い。

手順としては、こんな感じになる。

  1. 「衣」「食」「住」「趣味」の段ボール箱を作り、部屋の隅に並べる。
  2. 片っ端から、それぞれのカテゴリーごとに小物を放り込んでいく。
  3. 季節衣料や台所用品などはケースごと梱包する。
  4. 引っ越し前後に必要なものは、旅行かばんとスーツケースに放り込む。
  5. 本なども、目についたら部屋の一角に積んでいく。
  6. 箱がいっぱいになったら、封をして内容を書いた後、積んでおく。

コツは「次の生活をあまり考えない」とのこと。
どうせ、新しい生活をするにあたり、整理整頓をするのだから。
判断機会を局限することで手を止めない、というのは仕事でもよく採用した方法だ。
やって良いことは「迷ったら捨てる」だけ。
服に関しては、特に冬の服を半減させるつもりでいる。

 

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

 
太陽と乙女

太陽と乙女

 

 

朝から、不要となる本棚やカラーボックスを処分した。
知人に譲ったり、清掃工場に運び入れていたら、それだけで数時間かかってしまう。
その移動の時に気がついたのだが、街や田園のあちこちに、棚や家具が放置されている。かなりの部分が不法投棄か、不法投棄されたものを再利用しているのではないだろうか。家具が相対的に安くなって、捨てるコストに見合わなくなった、さらに県外に運び出すコストにも見合わないとなれば、夜中にこっそり捨てる人も多いのかもしれない。あくまで印象だが、自分の住むエリア(田畑と住宅地とアパートが入り交じる土地)は、そういった安い家具が空き地や道端に多い気がしている。

そんな慌ただしい1日ではあったが、努めてのんびり過ごしている。
ちょっと頭痛や咳があって、用心しているのだ。たぶん埃のせいだと思う。こういう時にどたばたしても良いことは何もない。今がいちばん混沌としていて、明日にひたすら手を動かせば、たぶんこのどたばたも終わるだろう。

写真は高知県のメーカーのアイス。
香川県でローカルなアイスメーカーといえば、高知のKUBOTAである。
味は普通。先日からの引っ越しセンチメンタル気分に乗せられて買ってしまった。
実は先週にも「そうだ、ローカルなアイスを買ってみよう」と1つ買ったのだったが、それは九州名物の「シロクマ」だった。「シロクマ」は全く四国ではない。でもおいしかった。

 

アイスの旅

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  • 作者:甲斐 みのり
  • 発売日: 2019/06/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

お題「これ買いました」

 

最後のカレー

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数年おきに年賀状が届き、その時だけ正月休みにメールが届く友人がいる。
学生時代に知り合った、まさに腐れ縁といっていい。
お互い趣味も境遇も違うのに、なぜか縁が続いている。ただし、滅多な事では会うこともない。そもそも住んでいる場所が遠すぎるのだ。

 

アメリカの友人 (河出文庫)

アメリカの友人 (河出文庫)

 

 

その友人から、先日メールが届いた。
「ブログを見つけた。引っ越しをする、とのこと。そろそろ最後のカレーを作っている頃ではないかな。ふふ」という短い文章とLINEのIDが書かれている。

 

ひとりぶんのスパイスカレー

ひとりぶんのスパイスカレー

 

 

びっくりした。
その時、ちょうど冷蔵庫や乾物庫の残り物で、「最後のカレー」を作っていたのだ。
トマトやキュウリ、ハムといった「切ってそのまま食べるもの」以外では、これが最後の食材となる。明日は調味料の処分を進める予定。
食材の片付けも兼ねたカレーは、だいたい以下の内容となった。

  1. タマネギと生姜を刻み、多めの油で、しっかりと炒める。
  2. おろしニンニク(チューブ)を加え、さらに炒める。
  3. カレー粉とクミンシード、ドライバジルを加えて炒める。
  4. 冷凍してあった砂肝を加え、溶けるまで炒める。
  5. 人参を小さめに刻み、加えて炒める。
  6. ケチャップ(小袋)を加える。
  7. ホエイプロテイン(プレーン味)を投入する。
  8. そのへんにあったスパイスを適当に投入する。
  9. 水を加えてみる。
  10. 水で戻した「押し青えんどう」を加え、沸騰させる。
  11. 塩胡椒と唐辛子で味を整える。

手順で登場した品のほとんどを、これで使い切ることになった。
昨晩にシャトルシェフに入れて、朝から食べた。

今回使ったプロテインは、ほぼ脱脂・脱糖粉乳といって良い。スポーツジムのお試し会員になっていた時に、大袋を貰ったのだった。わざわざ引っ越しの荷物に加えるか、と考えると微妙な品である。だからお腹に収めてしまうのが一番だ。
味としては、ちょっとカレーがまろやかになるかもしれない、といった程度。プロテインといっても、煮込んで旨味が増えるわけでもなさそう。

 

 

最終日は冷蔵庫が使えない(引っ越しの前日から電源を切っておく必要がある)のだが、それまでの何回かの食をこのカレーで賄うことになるだろう。

食材の管理については、かなり上手く行っていると思う。先週、同じアパートで転出者がいたが、ゴミ捨て場にかなりの廃棄物を残していった。お菓子や野菜がそのまま積まれていて、収集業者が困っていたくらいだ。
ああいうのは良くないよなあ、と思いながら毎日少しずつ品々を片付けている。

今日は電気工具や書籍の大半を売ってきた。思いがけず現金が増えた。
実は4月の中頃からATMに行っていない。現金が減らない生活をしている。

 

 

お題「こだわりレシピ」

 

県庁とコーヒーゼリー

市役所で、転出の手続きをしてきた。
ついでに香川県庁の展望台にも行ってみる。

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旧棟のほうが有名な香川県庁だが、増築部分もしっかり調和していると思う。
最近ようやく展望フロアが開放されたが、平日の昼間だからか、自分以外はお客さんもいない。
静かな環境で、高松の街を一望できた。
職場も、自分の住むアパートも、何度も行った店も公園も見える。
いわゆる「生活圏」を見下ろしながら、この地で過ごした数年間に思いを馳せる。

転居を決めてから1ヶ月以上の待機時間がある引っ越しは、人生初だと思う。
大学を卒業した時は、家族や親戚の助けもあって数日で終わったし、他の引っ越しは体調不良や出張も重なって、基本的に慌ただしかった。
今回の引っ越しは、のんびりしている。新型コロナの流行で、のんびりさせられている、というのが正しいか。
いきおい、毎日なにかしらの場面で「思いを馳せて」しまっている。
でも荷造りは一向に進まない。手続き関係はさすがに全て終わったから、明日から頑張る。

 

Casa BRUTUS特別編集 瀬戸内シティガイド

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思いを馳せる、といえば今日は昔の勤め先に顔を出したのだった。
考えてみれば、この会社に勤めるために四国に引っ越しをしたのだ。色々あって会社は辞めたが、今も親しくしている人達が何人もいる。今日も、挨拶というより近況報告みたいな雰囲気になってしまったけれど、でもオフィスを出る時には思わず何度も振り返ってしまった。ビルのワンフロア、がらんどうの部屋から初めて一応の仕事環境を作ったので、そこかしこに自分の”仕事”が残っている。予算が限られていたから、机だって棚だってパーティションだって自分で作った。思えば「僕が四国に残したもの」は、机や棚やパーティションしか無いような気さえしてくる。

お気に入りの書店「ルヌガンガ」さんに顔を出し、挨拶をする。
小さなお店の多いエリアだが、数ヶ月のうちに歯抜け状態になったビルもある。今ようやく一息ついた、といった雰囲気の店もある。
たぶん、次の瀬戸内国際芸術祭の時には、この街を訪れるだろう。そんな予感がしている。お気に入りの店が残っていてくれれば良いのだが。

 

 

 

せっかく中心街に来たので、大好きな喫茶店「南珈琲店」で一息いれる。

https://www.instagram.com/p/CBvIwiupkTi/

この店のコーヒーは、ちょっと苦い。
昔なつかしい「炭焼珈琲」のような味わいだ。高松市の中心街に点在する古い喫茶店は、この苦いコーヒーを特徴としている(基本が喫煙席、というのも特徴かもしれない。)。

だから、普段はブラックコーヒーが好きな自分も、南珈琲店では少しだけミルクを入れる。砂糖を1/4匙ほど溶かすこともある。好みの問題もあるけれど、がぶがぶと飲むタイプのコーヒーではない。

しかしこの強い味が、コーヒーゼリーにはぴったりなのだ。
サイズもちょうどよくて、単体で楽しんでも良いし、ブレンドコーヒーと一緒に注文しても(もちろん)良い。

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高松の古い喫茶店にしては店員さんも客も静か。
内装はしっかりしているし、コーヒー1杯が300円と妙に安いのもすばらしい。
コーヒーなんて自宅で淹れたものが最も好みに合うのだが、それでもたまには行きたくなるお店。職場の近くだったこともあり、「四国暮らしで思い出の喫茶店」といえば、まずは南珈琲店である。

次点は「kinco」のカフェ。静かで、広くて、本が多くて良い。

goo.gl

 

四国のカフェ・喫茶  四国旅マガジンGajA(ガジャ) MOOK
 
ノスタルジア食堂 東欧旧社会主義国のレシピ63

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  • 作者:イスクラ
  • 発売日: 2020/07/08
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https://www.instagram.com/p/CBudVDqpkEp/

 

お昼は「麺処綿谷」のスペシャルぶっかけ肉うどん。
豚肉と牛肉、温泉卵、わかめが乗っている。「小サイズ」でもいささか量が多いので、食べ歩きをしたい観光客にはおすすめできないけれど*1さすがに有名店、とてもおいしい。
今日は、麺を冷たく、汁をぬるくしてもらった。
「この店のうどんも最後かー」と、またしても思いを馳せてしまった。

 

ミッドナイトブルー (FEEL COMICS)

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みやこ美人夜話 (FEEL COMICS)

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*1:夕食をヨーグルトと野菜にして対応。

夏至祭と多肉植物

諸事情あって、引っ越しの準備はまるで進んでいない。
いくつかの鉢植えを、知り合いのお店に譲ってきた。多肉植物の多くは、四国の瀬戸内海沿岸のほうがよく育つはずだ。実家に持ち帰るのは手間だし、本州は(温暖といわれる静岡であっても)冬が厳しい。
だから、鉢ごと引き受けてくれる人は本当にありがたい。まさか「野良鉢植え」にするわけにもいかない。
心情的にも、何年も育ててきた植物が引き継がれていくのは悪くない気分だ。
ちなみに、多肉植物の多くは、瀬戸内海や沖縄、九州、長野、そして東京と、あちこちの空き地や海岸から採取してきたものだ。旅の欠片、と言ってもいい。

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南米のガラパゴス諸島には、下草が全て赤い多肉植物の島々があった。でもさすがに、砂利1つだって持ち込まない・持ち出さないが島是の保護区なので、枝の欠片だって持ち帰ることはできなかった。

知人に譲った植物達も、それから昨日までに片付けてきた植物達も、多肉植物は全て、枝や葉、小さな株を取り分けてある。これなら引っ越しの時に簡単に持ち運ぶことができる。実家で生活を再開したら、改めて植え直すつもりだ。SF小説にある「播種計画」そのものである。

 

 

《天冥の標》合本版

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珍奇植物 ビザールプランツと生きる

珍奇植物 ビザールプランツと生きる

 

 

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16時頃からは、日食を観察した。
といってもほとんど見えなかった。ぼんやりとした曇り空で、太陽の位置はわかるが、観測用の「日食グラス」で見ると、ほとんど輪郭がつかめない。
日食開始前に肉眼で太陽を見たら、目に残像というか焼付きが発生した。その状態で日食グラスの黒いフィルムを通して見ると、ちょうど視界の真ん中に残像があってよくわからない。
しばらくすると、雲越しの太陽を目視で見ても平気なくらいに暗くなってきた。
この時に日食グラスで観察すると、ぼんやりと半分が欠けているように見える。
しかし事前情報無しでは、気付きもしなかっただろう。

これが今日、夏至の日食。

村上T 僕の愛したTシャツたち

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一人称単数 (文春e-book)

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ところで、Twitterなどでは「夏至と日食と新月」の3つの組み合わせが奇跡のようだと騒ぐ人達がいる。ちょっとスピリチュアルやスーパーナチュラルな捉え方をしているように読み取れた。
でも、夏至と日食は珍しいかもしれないけれど、日食と新月は「当たり前の組み合わせ」だと思う。新月とはそもそも、太陽に照らされた面が全く見えない状態の月のことだ。月齢が一巡りするたびに、太陽と月と地球が並ぶタイミングが新月といえる。そのうち、月の影(地球に比べて小さい)が地球のどこかに落ちた時、その場所では日食が見える。太陽を月が遮るのだから、月が新月なのは当たり前なのだ。
こういう、よくわからないまま「奇跡」を量産するのは、なんとも今風だと思う。せっかくの天体イベントなのだから、正しく驚異(ワンダー)を愉しみたい。

 

ワンダー Wonder

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さて寝ます。そろそろ早寝早起きに生活を変えていかないと大変なことになりそう。
引っ越しの数日は当然ながら早起きしなければならないし、実家の両親はおそろしく規則正しい生活をしているのだ。だから今から少しでも身体を変えていかなければ。四国と本州では、時差ボケが言い訳に使えない。

 

 

多肉植物&コーデックス GuideBook

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  • 発売日: 2019/01/19
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お題「捨てられないもの」

 

桃太郎神社

部屋の片付けには手を付けず、実家への手土産などを買いに隣町まで行くなどして過ごした。
もうこの道を通るのも最後か、などと様々な場所で感傷的になってしまう。
あと1回くらいは、離島に行っておきたかった。頑張れば明後日くらいに行けそうな気もするけれど、やはり止めておこう。引っ越し準備のこともあるけれど、感染リスクも考えると、十分に楽しめない気がする。

 

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なんとなく、高松市の西のほうにある「桃太郎神社」に寄ってみた。
鬼無という地名で、おとぎ話の桃太郎のルーツとなった場所とされている。
といっても、郷土史家が言い出した説に地元が乗っかっただけのようだ。そういう場所は各地にある。
大昔は、サブカル寄りの雑誌で「B級スポット」として取り上げられていたこともある。女木島の「鬼ヶ島」とセットで、昭和の観光地らしい安っぽい造形物が紹介されていた。

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今の桃太郎神社は、そういう趣は全く無い。パネル1枚と、あちこちにある石碑だけが名残を示している。

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いかにも後付けの「犬雉猿の墓」がちょっと面白いが、女木島の鬼ヶ島洞窟に比べたら地味なものだ。

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特に広くもない敷地は、それでも地域の人達に愛されているのだろう。
熊野権現の社や、縁結びの社、小さいながらも土俵もあった。お祭りの時は盛り上がりそうだ。

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鬼無という土地は、自転車で何度か散策している。
盆栽の名産地であり、畑みたいな場所に松がブロッコリーのように生えているのが面白い。山に登れば素敵なパン屋さん(ただし、売り切れも早い)小麦堂もある。
なかなか良い場所だった。特に秋冬がお気に入り。

 

ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)

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歴史を変えた水軍の謎 (祥伝社黄金文庫)

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全く関係無いが、お昼は坂出市の「めん吉」という讃岐うどん店で食べた。
そろそろ食事の回数も計算できる日数となった。あと何回、讃岐うどんを食べることができるのだろうと考えると選択も慎重になる。
つい、静岡では食べられないであろう「高野豆腐の天ぷら」を注文してしまった。

https://www.instagram.com/p/CBpjd9NJcl1/


ここは太めのうどんで、こしも強め。
僕のように、つるつるとすすれない人間の場合、喉に詰まりそうになる。滑らかなので、つい飲み込んでしまうのだ。いささか入りづらい場所ではあるが人気店。なるほどおいしいうどんだった。

 

goo.gl

さぬきうどん全店制覇攻略本2020-21年版

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うどん手帖 (死ぬまでに一度は食べたい!!全国の名店50+α)
 

お題「ささやかな幸せ」

お題「気分転換」

 

豆カレー、ピーナッツ蒸しパン

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うっかり怠惰な日々を過ごしていたら、引っ越しまで一週間となった。
今年は色々ありすぎる。8月くらいで年末にしても良いくらいだ。何かあるとすぐに改元していた昔の人に共感してしまう。

生鮮食料品はともかく、中途半端な乾物は今が消費のピークとなっている。
戻して、火を通して、食べる。
戻して、火を通して、食べる。
その繰り返しで、乾物庫の豆や粉を減らしている。

カレーには、もちろん豆を使う。
緑豆とトマトのカレー、ヒヨコマメと鶏肉とオリーブオイルのカレー、さつまいもとじゃがいも*1のカレーも解凍した。

こういうカレーは混ぜてもおいしい。
そういえば、ここ数年で増えたスパイスカレーのお店は、たいてい2種類以上を一皿に盛るオプションがある。仕入れや営業上の理由も大きいのだろうが、作る手間と味の複雑さが良いバランスで高められる手法だと思う。

 

ひとりぶんのスパイスカレー

ひとりぶんのスパイスカレー

 
3スパイス&3ステップで作る はじめてのスパイスカレー

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乾物庫にはピーナッツやわらび餅粉、小麦粉もある。
今日はピーナッツ入りの蒸しパンを作った。地味だが、たくさん食べることができるおやつに仕上がった。

部屋の片付けは、まるで進んでいない。
元から、不用品の処分もしたいと思っていたのだが、どこから手を付けて良いのかわからない状況だ。
とりあえず、ライフラインや通信回線の手続きだけは済ませることができた。
まさかもう金曜日になっていたなんて。ここからアパートを空にできる気がしない。

でも今日は寝ます。その前に洗濯物を畳まなければ。
引っ越しも大切だが、日々の生活も、もちろん手は抜けない。なぜなら、既に十分に手を抜いているから。

 

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

 
三体Ⅱ 黒暗森林(下)

三体Ⅱ 黒暗森林(下)

 

 

*1:愛媛の山奥で買った。「レッド・インカ」という名前だったが、たぶん「インカのめざめ」だろう。豪快な名付けである。

四国カルストと天空の村

今日は雨。
少しだけ引っ越しの支度をした。図書館で本を借りたが、読破できるかはわからない。
実に生産性の低い日だった。

足はもう、ほとんど痛みは無い。まだ傷のかさぶたは目立つし、打撲した部分は腫れている。でも椅子に座っている限り、足のことは忘れてしまう。たぶん数日後には、力仕事も問題なくなるだろう。
自転車については、大きな故障もなく、念の為に分解確認(そして清掃)をして、数千円で済みそう。もちろん相手の保険でまかなうのだが、安ければそのほうが良いだろう。

 

 

さて、一昨日には高知の水族館だけでなく、土佐市須崎市といった高知県の太平洋岸、そして北上して愛媛に向かう山間部にも行ったのだった。

なかなか興味深い景色が続く道だった。
いつも見ている瀬戸内海とは全く違う。高知市を出ると、どんどん過疎地になっていく。荒い波の様子は郷里の静岡に近いが、海沿いまで雑木林が迫っているあたりは南国土佐という感じだ。

 

山に入ると道は細くなる。
最初の目的地である梼原町までは、渓流に沿った山道を走ることになる。コンビニも何もなく、「道の駅」や「農産物直売所&地域振興&観光PR&老人の集会場」みたいな場所が休憩ポイントとなる。デイリーヤマザキの看板は何度も見かけるものの、地元の人しか入れないような雰囲気だった。

 

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梼原町には、新しくできた小さな美術館がある。
名前は「梼原 木橋ミュージアム」という。
建物自体が、梼原町に縁のある建築家、隅研吾氏の作品である。
というか、「天空のホテル」なるお洒落ホテルと、隣接する「天空の温泉」という日帰り温泉施設を繋ぐ橋が、そのままギャラリーになっている。ギャラリーといっても、今はこのミュージアムの建物そのものについてのパネルが何枚かと、建築模型があるだけ。むしろ開館祝いの花のほうが目立つ。

簡単に言うと、「隅研吾氏による超豪華な渡り廊下」がこの木橋である。山梨県猿橋と同じ構造とのことだが、小さなギャラリーと橋、それからエレベーターでホテルと温泉を繋いでいるだけなので、感想としては「ふうん」である。
入場料200円の価値があるのか、というと微妙なところ。建築に少し興味があって、せっかくだからと入ってみたのだが、同行した友人は5回くらい「ふうん」と言っていた。

 

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この梼原という町、あちこちに「天空」を冠した施設がある。
特に図書館が有名だろう。
古い学校だった場所に、木材をふんだんに使ったおしゃれな図書館ができている。
靴を脱いで上がる。町の規模からしたら、ずいぶんと立派な施設である。

本来は「人をダメにするソファ」などが並んでいたようだ。今はそういう「不特定多数の人が接触するもの」は隅に片付けられていた。図書館としては、特集棚がしっかりしていて、テーマ別の小部屋などもあり、使いやすそう。コーヒーやチーズケーキを売るコーナーもあった。

特に県外からの移住者に喜ばれるのではないか。そんな感じの利用者が何人かいた。
軽い感じのジャズが流れていて、友人とちょっと笑ってしまった。お洒落図書館にジャズである。ほぼ飾り用の全集(手が届かない)も含め、装飾が多い気がしたけれど、でも地元にあったら嬉しい施設ではある。

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d design travel KOCHI

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  • 発売日: 2019/03/19
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この「天空の村」から最終目的地である四国カルストに向かう道は、なかなか大変だった。
一応は、県道や国道なのだが、とても幅が狭い。普通サイズのセダンでも軽自動車とすれ違えない場所もあった。
最初は延々と、棚田の脇を進んでいく。何度も農家の前を走ることになる。
瀬戸内国際芸術祭で、直島や小豆島に行ったことがある人なら、そういう道を(大抵は徒歩で)進んだことがあると思う。
その細い、どう見ても農道であり生活道路である道を登っていくと、次は本格的な林道になる。路肩がごそっと落ちているところもある。ほとんど緑のトンネル状態で、グーグルマップに騙されているのではないかと不安になる。

僕の知っている「高原に至る道」は、もっと広々としていて、走りやすい。自動車雑誌でスポーツカーのレビューをするような、カーブがあってもスピードが出せる道である。ほとんど来ない対向車を気にしながら、運転手ですら車酔いになりそうな山途を経て高原までぐいぐいと高度を稼ぐ道なんて、人生初である*1

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とにかく、かなり唐突に四国カルストに到着する。
牛もいるし牧場もあるし、風景はとびきり綺麗だ。WindowsXPの壁紙みたい。
でも観光牧場や売店の類は閉まっている。だからここでは、ひたすらのんびりするしかない。

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ここは本当に素敵な場所だった。
気温は22〜20℃。晴れていたけれど、薄手のカーディガンが欲しくなる気温だ。
「下界」に比べてからりとしていて、朝に淹れて持ってきたコーヒーが美味い。
椅子など並べて、存分に楽しんだ。

 

 

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夕方、最後の仕事を片付けてから香川に帰る。
愛媛の山の真ん中を東にひた走るルート。途中からは吉野川を眺めながらのドライブとなる。ここもずいぶんと鄙びた風景が続く。国道沿いだから、何かしらの建物や家はあるのに、人の姿が少ない。普段の生活圏では、ここまでの過疎地に行くことがないから、走っていてもまるで飽きない。

高速道路に乗って、香川に到着して、友人を送り届けて帰宅したのが21時過ぎだったか。ひたすら車を走らせていた1日だったわけだが、気分は悪くない。

しかし四国カルスト、素晴らしかった。
梅雨にあんな場所に行けるなんて。贅沢な時間だった。

 引越し前に、良いところに行けた。ああ良かった。

マチボン 愛媛 vol.14「高原へいらっしゃーい。」

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  • メディア: 雑誌
 
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お題「気分転換」

 

 

*1:帰路は別の道を選んだのだが、やはり同様の「林道→棚田の道」だった。

桂浜水族館

昨日の自転車事故に関して、ぶつかってきた子供達の通う学校に行ってきた。
学校なんて久しぶりでわくわくしていたのだが、私学の「事務棟」っぽい場所の応接室に呼ばれたので、思っていたより学校感が無い。これなら文化祭や観光で出入りした大学のほうが、昔ながらの学校らしさがある。
基本は学校側からの謝罪と、僕の状況説明。説明については、自分で簡単なイラストを用意しておいた*1から、特に問題はない。
ただし、学校側からの説明が「学校から事故を起こした生徒に、どのような指導をするのか」ばかり、つまり「どう叱るのか、どんな罰を与えるのか」の羅列だった。
僕としては、反省文や部活停止について話されても、正直なところ知ったことではないのだ。
要は「学校から生徒へ」のアクションばかりだった。
例えば並走や逆走は駄目だとか、通学路の確認とか、そういう「再発防止策として学校がとれること」だけはきちんとして欲しい、とだけ求めてきた。「学校から僕へ」の行動があるとしたら、それは教師や生徒への働きかけだと思うから。
事故を起こした3人の生徒だけがルール違反をしている訳ではない。今日、対応してくれた先生だって、「広い歩道だから逆走・並走も致し方ない」といった認識だったから、ちょっと驚いてしまった。こりゃあ変わらんわ!と思った次第です。

 

風と双眼鏡、膝掛け毛布 (単行本)

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  • 作者:香歩, 梨木
  • 発売日: 2020/03/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
ほんとうのリーダーのみつけかた

ほんとうのリーダーのみつけかた

  • 作者:梨木 香歩
  • 発売日: 2020/07/14
  • メディア: 単行本
 

 

さて一昨日の高知・愛媛訪問について。
ちょうど高知市の太平洋沿岸部に行ったので、前から行きたかった桂浜水族館へ立ち寄ってみた。

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坂本龍馬については何の思い入れもない。高知ではあちこちに彼の像やイラストや言葉が掲げられているのだが、それほど特別な人だったのかなあ、と思っている。正直、司馬遼太郎史観、っぽいと思う。

 

旅ドロップ

旅ドロップ

 

 

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桂浜水族館は、観光向けの小さな小さな施設。
坂本龍馬の像がある桂浜の一角にある。桂浜自体は、平日だからか、完全に「寂れた観光地」であった。

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この水族館、最近はインターネットでの発信が面白いとか、デハラユキノリ氏のキャラクターで有名になっている。古くてお客さんが少ないことを自虐的にツイートしたり、スタッフ手作りの案内表示に時事ネタを盛り込んだりと、工夫して「寂れた地方の観光水族館」からの脱却を図り、そして成功している。

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正直、僕の好みの水族館ではない。
デハラユキノリ氏のイラストのせいもあって、ひたすら「ヘタウマ」なノリが続くのだ。ちょうど新型コロナの影響、そして平日ということもあり、派手派手しい飾り付けが、より寂しく見えてしまった。

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とはいえ、家族連れにはぴったりの場所だと思う。
今どき、びっくりするくらいに垢抜けない水族館だったが、十分に楽しめた。

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ウミガメもカピバラも、リクガメもすぐ近くまで近寄ることができる。季節のせいか、カメはとても元気だった。

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いくつか四万十川に由来する魚も見ることができたし、全体としては満足。
四国の高知県という、本州からはずいぶんと遠い場所だったので、行けて本当に良かった。

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規模が小さいので、僕は仕事の合間にさらっと見ることができた。観光でも、ここだけで半日ということは無いと思うので、観光コースに組み込みやすいと思う。

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高知といえば「のいち動物公園」も有名ではある。小さいとはいえ仕事の合間に動物園に行くのは時間計算が難しい…と悩んでいたのだが、月曜日は休園日だった。悩む必要は無かった。

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くらべてわかる 淡水魚

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  • 発売日: 2015/02/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

  • 作者:府中市美術館
  • 発売日: 2019/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

桂浜水族館からさらに西へ、ひたすら太平洋岸を走り、途中から北上して四国カルストを目指す、その道中と四国カルストについては明日以降に書く。

 

村上T 僕の愛したTシャツたち

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一人称単数 (文春e-book)

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お題「わたしの癒やし」

*1:すぐに忘れるし、必要になるだろうと思って、昨晩に作った。昔、大きな工場で労働災害防止に関わっていたので、この種の作業は身についている。

肩と足首

夕方、自転車で事故に遭った。

交差点で信号待ちをしていたら、逆走してきた高校生3人がぶつかってきたのだ。
3人で横一列に並走し、ふざけながら走っていたら肩か手がぶつかり、バランスを崩して僕の側面に当たって、全員で倒れた、という状況。元気な高校生3人と自転車3台が絡まりながら向かってきたのだから、なかなかの威力である。

大怪我はしていない。
多少は避けたから自転車へのダメージも無い。

ジーンズが少し破けて傷ができた。
地面に膝をついたときに、足首をひねってしまった。関節は問題ないが、くるぶし部分で打撲したようだ。

相手の3人のほうが、擦り傷やチェーン脱落、スマホのガラス破損などで被害は大きいと思う。傘を車輪に巻き込んだこと、荷物が多かったことも、彼らの被害拡大の原因だと思う。

上手い具合に、すぐ近くに整形外科があった。
ご近所の方が警察や学校に連絡、そして病院も教えてくれた。
保険会社と連絡をとりながら、怪我の処置から薬の処方まで全て徒歩圏で済んでしまった。

さらに運が良いことに、僕も相手も、きちんとした自転車保険に入っていた。
高校では、自転車通学者への保険加入が必須なのだと思う。他県では努力義務や、必須化が進んでいる保険、大怪我はもとより、こういう小さなトラブルで役に立つ。

今回は99.99*1、相手が悪いとのこと。
保険会社の人は「通院費用・修理費用全額&多少の見舞金」が相手から出ると言っていた。
破けたジーンズの分はお金が出るのだろうか。一応、物品の損壊報告には書くつもりではあるが、購入価格なんて忘れてしまった*2

 

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帰宅して、どっと疲れが出た。
今はなぜか、肩も痛い。色々あって緊張していたのだろう。

 

それでも夕食は作った。シャワーだって浴びた。
まだ足首は痛いが、明日か明後日には元通りになるだろう。
自転車は動作確認のために、買った店で総チェックしてもらう。調整した分も相手の保険が出る、とのこと。


ちなみに学校、そして保護者とのやりとりは、明日以降にまとめて済ませることになっている。保険会社の要望(当事者同士でのやりとりを避ける・新型コロナ感染防止)でもあるし、僕としても面倒は1回で済ませたい。お詫びの電話だけ、夜に数回かかってきた。

今は痛み止めの薬のせいか、頭がぽわぽわしている。

そんなわけで、今日書く筈だった、昨日の愛媛と高松の話は、明日に持ち越し。
今日はもう寝る。
なかなかに大変な日だった。しかし生活に支障がでる怪我などが無くて良かった。
食品の賞味期限などに、引っ越しの日が出てきた。怪我などで引っ越し延期というわけにはいかないのだ。

 

 

お題「気分転換」

*1:お巡りさんの表現。

*2:ユニクロだから数千円だろう。

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