チャーシュー麺を注文した。煮物とサラダとマリネと漬物、それにスイカがきた。

早朝から富士市富士宮市へ行っていた。
芝川や松野、沼久保といった富士川沿いの田舎町に滞在していた。長閑な田舎町だが工場や倉庫は多い。全く土地勘の無い場所なので、昼食は訪問先の人達からのおすすめに従うことになった。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

わたしは孤独な星のように [ 池澤 春菜 ]
価格:2,310円(税込、送料無料) (2024/8/5時点)


 

 

そんなわけで訪れたのが「おふくろラーメン」というお店。
幹線道路沿いの安いラーメン屋みたいな看板で、店はとても古い。
農家の延長みたいな駐車スペースには出汁をとったあとの煮干しや鰹節が干してある。おそらく猫の餌か肥料にでもするのだろう。
エアコンもあるようだがあまり効かないらしく、ガラス戸は半分くらい開けてあった。

 

店内は調理スペースを囲むカウンターと小上がりの座敷席。そして高齢の女性が何人か働いている。
手書きのメニューにはラーメンなど麺類が数種類、餃子、チャーシュー丼などが並ぶ。メニューは少ないほうだと思う。

おすすめされたチャーシュー麺を注文し、しばし待っていると、まずマカロニサラダと漬物、それにプチトマトのマリネが届く。
注文していない旨を伝えると、サービスなのだと言う。見れば他の客のところにも、こういった小さなおかずがある。

さらにカボチャの煮物と、スイカが届く。
これもサービスなのだという。小さなお茶碗に盛ったごはんも勧められたが、ラーメンがあるので断った。

店員さんが高齢の女性ばかりということ、ほぼエアコンの無い室内ということ、そしてこれらの料理の雰囲気から、「子供時代に訪れたおばあさんの家」っぽさを感じてしまう。いや、完全に架空のイマジナリーグランマであって、僕の祖母達とはまるで違うのだが、こうやって食べ物がどんどん出てくると、いかにもお年寄りの家に来たみたいなのだった。
ちびっこのいるテーブルにはスイカも多めに置いているあたり、本当に「おばあさんの家」らしさがある。

 

そのうち本命(?)のチャーシュー麺がやってきた。

黒いスープは、塩気が薄くて出汁が濃い。
全体的に脂っぽさが少ないあたり、今風ではない。でも、とてもおいしいラーメンだった。

ラーメンも煮物もおいしかった。スイカもうれしい。
こんなに色々と付いてチャーシュー麺1杯の値段で大丈夫なのかと心配になってしまう。
しかし繁盛しているようで、お客さんは絶えない。店員さんたちもマイペースで楽しんでいるようで、全体的にのんびりした雰囲気が伝わってくる。

とにかく不思議な店だった。
海外旅行で「地元の人向けの食堂」に立ち寄った時のような感じがする。
ミントグリーンのカウンターからして、まるで旅行中の写真のようだ。

 


 

自分の生活では訪れる機会の少ない土地ではあるが、この店は再訪してみたいところ。ラーメンのあとにスイカというのが、なんだかとても気に入ってしまったのだった。
他の時期は、おでんや季節の野菜の煮物やヤクルトなども「おまけ」されるという。それらも気になってしまう。


 

 

そういう月曜日だった。
仕事の関係で、サーバールーム的に涼しい部屋と、空調がまるで効いていない階段室や渡り廊下とを行き来していたので、なんだか体調がおかしい。でも風邪には至らず、帰宅したら調子が戻った。でも、温度差のせいか予想外に疲れている。
なのでもう寝ます。おやすみなさい。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫) [ 米澤穂信 ]
価格:660円(税込、送料無料) (2024/8/5時点)


 

お題「わたしの癒やし」

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。