今日は志太地区の焼津市・藤枝市方面へ行っていた。
主に焼津市の南部、昔は大井川町と呼ばれていたあたりだ。近くに自衛隊の訓練基地があって、広い田畑と倉庫や工場が見える。海沿いには松並木が続き、静岡県中部には珍しく広々した土地だ。
国道まで行けば飲食店もあるだろうが、訪問先の周囲は農道や細い市道ばかり。今日はお弁当を用意できなかったので、目についた食堂へ入ることにした。
どんな田舎にも小さな中華食堂があって、最近は町中華なんて呼び方もされている。
この「進栄楼」はそういった店の中でも昔ながらの風情があった。
基本は中華料理なのだが、蕎麦やカツ丼もあるし、オムライスやチキンライスも人気。カウンター席が無く、テーブルか座敷席に座ることになる。
小さな店ではあるが、お客さんが絶えず、僕が店を出る頃(12:00過ぎ)には外で待つ人もいた。といっても手軽な昼食を求める勤め人が多いので、回転は早い。4人がけのテーブル席を1人で独占するのは気が引けるが、これはこれでバランスがとれた構成なのかもしれない。
安くて*1、なにもかもがおいしそうに見えるが、とりあえず初めて見る「和風ラーメン」を注文してみた。
甘みが強く脂っ気が皆無の、おそらく鶏や豚を使わないスープは、蕎麦と同じなのかもしれない。冷たいものも選べるということも考えると、隣の藤枝市の名物である「朝ラーメン」と同等のものだろう。
さっぱりしたスープ…というか汁と細い麺がとても合う、おいしいラーメンだった。
子供の頃に祖父母の家で食べた、蕎麦屋の出前のラーメンがこんな感じだった気がする。
今日は主な目的地の公共施設に車を置かせてもらって、そこからいくつかの場所を折りたたみ自転車で移動した。
施設の人達は自転車にずいぶんと感心していた。
田舎ではあるが、全て車で巡るのは面倒なのだ。電動の折りたたみ自転車のほうが小回りがきくこともある。公務員の身では、私物の自転車で移動するのは難しいそうだ。
少し時間の余裕ができたので、小川港へ立ち寄ることができた。
遠洋漁業の基地でもあり、造船所などもあるので、漁港ではあるが珍しい雰囲気。遠洋漁業の大きな船を間近で見ることができる場所もあった。
自分の自転車で移動するのは、気分転換にもなる。遊ぶわけにはいかないけれど、ただの移動でも車よりは楽しい。
近いうちに、再びこのエリアを再訪することになっている。
わざわざ遊びに行くような場所ではないけれど、機会があったら「進栄楼」にはもう一度行ってみたい。「糸きり豚定食*2」が気になっているのだ。