三島市「日ごと」と三嶋大社

所用で、函南町長泉町、そして三島市へ行っていた。
蒸し暑く、仕事はややこしく、土地勘は無く道は複雑。それでも少しだけ自由な時間を確保できたので、お昼ごはんは「日ごと」へ行ってみた。

ここは知人から勧められた古民家カフェ。
昼はエスニック料理っぽいランチが数種類。ランチにはデザートや飲み物が数種類ずつ追加できるスタイル。席数は少なく、僕が行った時でも外で数人が待っていた。

タイの混ぜご飯(名前は忘れた)のランチを注文した。

しっかりと手を入れられた古民家風の建物は、とても居心地が良い。
そして、ずいぶんと懐かしい気持ちになる。
リニューアル前のku:nelというか、松浦弥太郎編集長時代の暮らしの手帖みたいな店は、最近ずいぶんと減ってしまった。

 

古道具やドライフラワーが控えめに飾られ、白茶けた木のテーブルには手縫いの(そして洗いざらしの)コースターが置かれ、食事は工夫がたくさん。
こういう店が、昔はどんな土地にも点在していた。
余白が多くて、隅々まで手を入れているのに「ざっくり」しているような演出を好む店たちだ。

もちろん最近も新しい古民家カフェや雑貨屋はできている。
ただ、この古き善き形式とは少し違う。スピリチュアルや化学調味料不使用や発酵といったメッセージが強く、使われている食器はいくぶん安っぽい。古民家といっても、昭和の終わり頃の建売住宅だったりもする。

 

とにかく、この「日ごと」は、由緒正しきオールドスタイルの(丁寧な暮らし的)カフェというかレストランだった。

ひき肉やナッツ、それに香草をたっぷり使った混ぜご飯はおいしく、数種類の小さなおかずは気が利いている。モロヘイヤのスープも良かった。
今日は時間が無かったけれど、できれば甘いものやコーヒーも楽しみたかった。絶対においしいはずだ。

maps.app.goo.gl

徒歩だと少しかかるが、三嶋大社楽寿園、佐野美術館にも近い。水路が多く入り組んだ三島の街を散策しながらちょっと頑張るのも良いだろう。
僕は自転車で移動したが、三島はコンパクトで散策に良い街だと思う。

せっかく三島まで来たのだからと、自宅に帰る前には三嶋大社へも立ち寄った。
茅の輪が設置され、観光客が集まっていたが、僕の目的地は神鹿園と福太郎餅。
実のところ信心に欠けるので、拝殿や舞殿にも興味がない*1

神鹿園の鹿たちは今日も元気だった。
まだ若い、子供みたいな鹿もいて、とてもかわいい。
キャベツの外側の葉などを持ってきた神社スタッフの老人ばかり注目して、僕達には目もくれない。鹿は神様の使いであり、同時に食欲の奴隷なのだ。

福太郎餅は、このあたりの名物となっている餅菓子だ。
小豆餡に蓬餅のシンプルな組み合わせ。箱入りで売られているが、ここではお茶と2粒のセットが楽しめる。
伊勢へ行ったら赤福を食べるように、三島へ行ったらこれが定番。*2

慌ただしい日ではあったが、時間をやりくりして街を散策したり、ちょっと良いランチを食べたり、自分なりに楽しめた月曜日ではあった。
帰宅してから疲れていることに気がついたが、それでも満足。

では寝ます。おやすみなさい。

お題「昨日食べたもの」

 

*1:せっかく来たのだからと立ち寄りはする。

*2:他に三島市といえば、静岡県で唯一のウェンディーズファーストキッチンがあったのだが、閉業してしまった。

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