高松市の海のほう、屋島の辺り、そして普段は行かない造船所やコンテナ埠頭がある辺りを自転車で探検してきた。
自分の住んでいる辺りもどちらかといえば海が近い。近所の川を見れば潮の満ち引きがわかるくらいの土地に住んでいる。
考えてみれば高松の中心街だって海から拡がっている。
むしろ山の側がまだ“未開拓”なのだが、まずは海側を調べていく。
ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)
- 作者: NHK「ブラタモリ」制作班
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 単行本
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他県の知人から勧められた「パーラー エメラルド」でお昼ごはんを食べてきた。
ここは古民家カフェといえば良いのか。
自己流のリフォームではなくて、丁寧にプロが手がけた内装がすっきりした印象。元々の古民家の風情を活かせている。
照明や小物、家具や器に至るまで、お店の人の好みがしっかり反映されている。開店準備で急いでそれっぽいものを揃えたのではなくて、店を作るのならこれ、と決めてコレクションしてきたような品々が揃っている。素晴らしい。
食事も良かった。
いくつかあるランチメニューから選ぶ。
自分は「里芋のコロッケ」ランチを選択。
テイクアウト用コロッケが売られている、というだけあってとても素晴らしいコロッケだった。ちょっと感動した。今も思い出して、嬉しい気持ちを反芻している。
こういう店を探していたのだ。
自分の独り暮らしでは、そこそこ健康的な食生活ができていると思う。ただし一汁一菜も当たり前、ワンプレートで栄養を摂取するような、ある種機能的に過ぎるきらいがある。最小の手間で健康を保つ、という第一目標を優先せざるを得ない。
だからこういう、きちんと手間をかけた、豪華ではないが品数が多く滋味深い料理は、何よりのご馳走なのだ。
かつて三重県に住んでいた時は「Snug」がそういう店だったし、静岡では「つきさむ」が日常の喜びだった。
パーラーを名乗っているということは、喫茶メニューもあるのだろうか。お昼の時間ではメニューが無い(入り口に黒板がある)だけだったから、次はお茶の時間に行ってみたい。
良い店に出会えた。美味しかった。
午後には、屋島地区から離れたコンテナの集積所や運送会社、造船ドックがある辺りも走ってみた。
こちらには「プシプシーナ珈琲」のお店がある。
静岡のデパートでもドリップパックを買うことができる、猫の絵柄が有名なコーヒー店。
雑貨屋で食を扱う店にはよく置いてある気がする。香川の店とは知らなかった。
本店では狭いながらもカフェコーナーがある。
焙煎した豆を買っていく人も多いが、コーヒーやスコーンを楽しんでいる人も絶えない店だった。
僕はカフェラテとおはぎを注文した。
カフェラテは猫のラテアート。好きな味だった。
四国のおはぎは、「餡→米→きな粉」の構造となっていることが多い。同じきな粉のおはぎでも、「米→餡→きな粉」のものが“本土”には多い気がするが、どうだろうか。
カフェで小さなフォークを使って食べるおはぎ、なかなか良かった。食べ応えと油っ気の無さを両立したスイーツとして成立していた。
たぶんプシプシーナ珈琲は、何かしらの「きちんとしたデザインと企画ができる人」が推進している。そのへんにある個人店にしては隙が無い。都会のデザイン会社が関わっていそうな雰囲気すらある。
そしてこの本店は、そのグッズやパッケージやブランディングに比べて、妙にゆるい。ゆるいというか、真っ当な“個人経営の焙煎所”らしさがある。
それがなかなか面白いのだった。
カフェとか雑貨の有名店、いざお店に行ってみると何十人もスタッフがいて「立派な企業」っぽいところも多いのだが(ちょっとがっかりする)そうでないのは珍しい。
今のところコーヒー豆は足りているので*2今日は土産は無し。しかしせっかくなので次は試しに買ってみたい。
そんな感じの土曜日を過ごした。
他にも宮脇書店やらホームセンターやら、色々と立ち寄ったのだけれど、それは別の話。では寝ます、おやすみなさい。