チョコレート・ファッション

今年最初のドーナツは、ミスタードーナツのチョコファッション。
昔は何も考えずに3個はトレイに乗せていたが、今日は冷静に1個だけ。
コーヒーを飲みながら書類整理をする目論見で店に入ったうえに、昼食の時間も近かった。

こういう判断ができるようになったのは、つまり自分が老いたということだろう。

しかも選んだのはチョコファッション。
1個のドーナツで2つの味を得ようとするあたり、我ながら小賢しい。
これも、若い頃ならばチョコレートドーナツとオールドファッションの2つを買っていたはずだ。

20代の頃なら趣味的なスポーツカーを選んでいた人間が、中年になり「スポーティーなワゴン」に乗るようになってしまった…的な漠然とした苦さを、今日のミスタードーナツでは感じたのだった。

 

 

そんなミスタードーナツは、自分が席についたあたりから行列ができはじめた。
でも、よくある限定品目当ての騒ぎという感じでもない。全員が静かに、そしてそれぞれのドーナツを選んでいる。工場など肉体労働が伴う職場の社員食堂を思わせる落ち着き。
ゴディバとのコラボ・ドーナツや新製品ばかりを買うような人はいないようだった。

早朝のビジネスマンしかいないドトールコーヒーよりもおとなしいミスタードーナツなんて、初めてかもしれない。まあ、喧騒も静寂もBGMに覆われてしまうのが、ミスドなのだけれど。

 

 

そういう土曜日だった。
ちなみにミスタードーナツではコーヒーを2杯飲んだ。
おそろしく濃いコーヒーで、「味が変わった」というよりも「何らかのミス」を疑わせる味だった。とはいえ、ドーナツとコーヒーの組み合わせ自体が好きだから、別に気にしない。

 

お題「わたしの癒やし」

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