学生時代の知人は「彼岸を過ぎたらかき氷は食べない」と言っていた。それに共感も賛同もしないが、今の季節にはその言葉を思い出してしまう。そして、今日のように暖かくて、まだお店にはかき氷がある時期には、食べようかどうか迷う。言葉の呪縛というか、あの人の発言には妙に心に残るものがあった。
別にかき氷の代替という訳ではなく、単に食べたくなったので、今日のおやつはドーナツとコーヒー。ミスタードーナツに行った。
ほんの少しだけ思うところあって、夏の間は「ドーナツ絶ち」をしていた。大した理由ではないし、その禁を破った今日も、特別に何かあった訳ではない。「そういう時機が来た。身体が自然と欲したのだ」とか、それらしい事を述べるほどの大事ではない。おそらく夏の間はかき氷を食べるのに忙しかったのだと考えている。
ドーナツ屋(ミスタードーナツ)は、割引セール期間中ということもあって、ずいぶん混雑していた。そのせいか、おかわり自由のコーヒーの、おかわりが全然来なかった。
たまたま選んだドーナツがどれもヘビー級に甘いものだったので、コーヒーが無いと、ちょっとつらい。まるで自分が甘党ではなくなってしまったかのような錯覚と焦りさえ覚えた。
ちなみにドーナツは「クロワッサンドーナツ(ラズベリージャム入り)」と「チョコレートクリームとオレンジピール入りイーストドーナツ」そして「ココナッツをまぶしたココアドーナツ」だった。
そして今、数時間経ったにもかかわらず、ドーナツ3個がお腹にもたれている。かすかな満腹感と、油を原因とするであろう吐き気。普通の夕食ならば特に問題無いのだが、今日は兄の家族も来て、それなりの「実家に孫達が来たときの夕ごはん」になる。食後には誕生日ケーキもある。だから、ちょっとだけ困っている。対策として太田胃散的なものを飲んでみた。
昔なら、というか半年前ならば、ドーナツを3個食べたくらいで胃薬は必要なかった。ドーナツならば5個くらい平気だったと思う(そこまでは食べなかったけれど)。
胃がびっくりしたのか。1個からはじめて、徐々に慣らしていったほうが良かったのだろうか。お酒を飲み慣れていないと酔いやすい、みたいなものかもしれない。
あるいは加齢という可能性も高い。昔の歌に「甘すぎるドーナツはだんだん食べれなくなって 彼らに近づいたけど…」というくだりがあったが、まさしく僕は“彼ら”になる寸前なのかもしれない。まあ、無理も無いことだとは思う。
とはいえ、死ぬまで笑ってドーナツを食べ続けたいから、とりあえず節制をしていこうと考えている。甘い種類を3つではなく、プレーン1つ、甘いもの1つ、チョコレート味1つ、の3つでどうだろうか。
今日は本と漫画をたくさん買った。その中から、この2冊を寝る前に読む。