西伊豆は暖かい

所用にて朝から静岡県の東部、伊豆半島の付け根のあたりに行っていた。

西浦や淡島や三津といったあたり。市町村合併沼津市になったけれど、自分の感覚では全く沼津市ではない。ややこしいので、あの辺りは全て「西伊豆」で理解している。

それはともかくとして、実に風光明媚な土地だ。
磯と小さな湾と島があるのは瀬戸内海を思い出させるが、海の色や波の具合は全く違う。いかにも駿河湾、もっというと黒潮の海なのだった。夏に行った三浦半島に近いが、もっと鄙びていて、風景が落ち着いている。

富士山が近く、海を挟んでクリアに見えるのも西伊豆ならでは。特に今日訪れたあたりは、どこにいても富士山がよく見える。のんびりサイクリング…には道が厳しすぎるが、ドライブが楽しそうだ。

 

伊豆・三津シーパラダイスあわしまマリンパークといった水族館・海の観光施設にも行きたかったが、もちろんそんな暇は無し。
せいぜい休憩に立ち寄ったコンビニから、海やカモメを眺める程度しか、西伊豆を楽しめなかった。

 

 


食事だって、おいしい刺身や魚介類を安く食べさせるお店は軒並み臨時休業で、結局は沼津の街に近いところでラーメンを食べたのだった。

 

それでも少しだけ休憩時間に散策ができた。
沼津の御用邸のあたりと、その隣にある牛臥山公園に行ってみた。

御用邸記念公園は通り過ぎるだけ。広くて、邸内まで見学している時間が今日は無いから仕方がない。


牛臥山公園は、広くはないが面白かった。
ジオスポットとして古い岩が露出しているところもあるし、海に降りることができる場所もある。ちょうど駿河湾の最奥、伊豆半島の付け根部分ということで、風景がおもしろい。

 

今日は車の温度計で15℃、仕事用の外気温計は16℃を示していて、とても暖かい。
でも風が滅茶苦茶に強くて、歩くことさえ大変だった。
公園を歩いているだけで塩が眼鏡を真っ白にするし、唐突に波しぶきがジャケットを濡らす。口の中は塩辛くなって、さらに舞った砂でじゃりじゃりする。
試しに広げてみたカイト*1は、僕の身体を20cm は持ち上げて、ちょっと怖い。

海にはウインドサーファーが何人かいて、今まで見たことがない速度を出していた。

 

 

そういう環境だから、それほど長くは歩けなかった。
でも、短い時間で海を満喫できた。
明るく暖かい昼間に、波と風をここまで堪能できることはめったにない。遠出した時には少しでも散策することにしているが、今日はとても大きな"収穫"だった。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:スポーツカイトと同じ、リップストップナイロン生地とケブラー糸の丈夫なもの

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