バイパスを走行中に、前方からタイヤの破片が飛んできた。
一瞬の事だった。
どかんと音がして驚いた直後に、後続車が急ブレーキを踏む音が。数台の車が巻き込まれたらしい。
僕の車はフロントライトの樹脂カバーが割れただけだった。
幸運だったと思う。
ガラスにでも当たっていたら怪我をしていたかもしれないし、慌ててハンドル操作を誤ってしまった可能性も高い。
後続車も大事には至らなかったようだ。
すぐそこに道の駅があって、このタイヤ片を撒き散らせたトラックの主が待っていた。
タイヤがいくつもある長距離トラックだった。
そのタイヤのうち1つが劣化し、走行中に表面が剥がれて飛び散ったとのこと。
高速道路やバイパスの路肩に転がっていることがあるタイヤのかけら、あれと同じものだったらしい。
トラック運転手に連絡先を交換し、保険会社や運送会社、そして仕事の関係者との連絡を済ませた。念のため、ドライブレコーダーの動画も保存しておいた。
仕事の後にカーディーラーに寄って相談したところ、部品は明日にでも手配できるという。事故(?)そのものよりも、短期間に2回目の事故に遭遇した事に驚かれた*1。
今回の事故も100%が相手の過失になりそう。
タイヤの管理が不十分だった事で、運転手や運送会社には法的なペナルティが生じる可能性もあるとのこと*2。その場合は警察に行くことになるかもしれない。
しかし、繰り返しになるが、運が良かった。
大型トラックのタイヤというのは、おそろしく分厚い。磨り減る部分だけ何度も貼り替えると聞いたことがある。その貼り替えを繰り返す接地部分が剥がれ、こちらに飛んできたのだ。これはなかなかの威力がある。
そんなおそろしい状況だったが、誰も怪我をせず、小さな物損事故で済んだのだ。バイパスは空いていて、玉突き事故にもならなかった。
トラック運転手の前では言わなかったけれど、なかなか珍しい体験ができたので、結果的かつ個人的にはオーケーである。