三浦半島への旅 4 新江の島水族館

暑いし疲れたけれど、概ね順調な一日だった。
父が近所から白瓜を4個も貰ってきた。白瓜なんて一度にたくさん食べる野菜ではないし、料理法も多くは知らない。検索しても、浅漬けの次に奈良漬けが勧められるくらいで、そして忙しい日常で奈良漬けなんて作っていられないのだった。

仕方がないから、厚みを変えて切った浅漬けを大量生産している。
それでも2個の消費が限界だ。幸いなことに日持ちはする野菜だから、残りは後日にまた浅漬けにするだろう。

 

ところで、先月に行った旅行について、忘れないうちに書いておきたい。
といっても、どんどん印象は薄れている。写真を見れば記憶は蘇るが、細々とした"思い"みたいなものは消えてしまった。それでも全くかまわないのだが、旅行の記録としては不十分である。とにかく以下に書いてみる。書いたら寝ます。

 

 

 

三浦半島への旅の2日目、午後に訪れたのが江の島周辺。
なにしろこの辺りは人が多い。
海開きの前日だというのに、海の家でウェイウェイ言っている人達が沢山いた。本当に現実世界でウェイウェイ言う人がいて、しかもそんな人が10人以上集まっているのだ。これは田舎に暮らしていると、なかなか出会えない光景である。
賑やかなのは結構だが、ひとり静かに行楽地を散策する人間(僕)には合わないことも確かだ。
こういうのは誰が悪いというものでもない、相性の問題である。

そして、目的地である新江の島水族館についても、混雑と騒がしい人達のセットは付いてまわるのだった。江の島の付け根にある観光向け水族館だから仕方がない。



でも、水族館としてはとても良かった。
大型水槽にはサメやエイと共にイワシの群泳が見られる。これだけでも、この場所に来た甲斐があったというものだ。
いつまでも見たいと思ってしまうが、先に書いた混雑のために落ち着いて愉しめなかったことが残念。冬ならば多少は見やすいのだろうか。



他にも名産品のシラス(イワシの稚魚)の飼育など、見どころは沢山ある。
もちろん観光向けの水族館でもあるから、見栄えがする水槽も盛りだくさんだった。

しかし宇宙をテーマにした企画展みたいなものは、正直とてもレベルが低くて残念だった。通常の展示に追加したものも、企画用に作った水槽も、ただスタッフが考えた「宇宙っぽいもの」であって、まるで小学校の文化祭のようだった。
最後には「私達が考えた宇宙人」のパネルもあって、スピリチュアルとエコロジーとウケ狙いをスパイスに加えたありきたりの宇宙人が並んでいて、まるで水族館の展示には見えなかった。アートっぽくすれば企画展に見えるのかもしれないが、浅い妄想は見るに耐えない。その典型だった。
常設展示の「しんかい2000」のほうが、よほど宇宙を感じる。

 

 

この日は江の島周辺だけでなく、鎌倉の街や茅ヶ崎、辻堂なども歩いていた。そのため疲労の極みに達していて、そのせいで水族館の評価も辛くなっている。上に書いたように混雑もあったし、いささか演出過剰な展示にも疲れてしまった。

そんなわけで、せっかく江の島が見えるところまで来ていたのだが、江の島には渡らず帰路についたのだった。少しだけ後悔したが、この疲労具合で江の島を歩いても十分に楽しめなかったとは思う。

そういえば、鎌倉も江の島周辺も、駐車料金がおそろしく高かった。
なるほどハイシーズン。
鎌倉とその周辺は改めて訪れたい。でも次に行くのなら秋か冬になるだろう。自分の知っている鎌倉は、もう少し落ち着いていたはずだ。

 

 

帰路はひたすら相模湾を見ながら西に車を走らせた。
ここはとても気持ちが良い。いわゆるバイパスなのだろうが、ドライブにはぴったりの道だった。

そして小田原のあたりでカーナビに静岡へ帰る道を聞いたところ「箱根・芦ノ湖を通れ」と言うのだった。もう高速道路で楽に帰るつもりだったが、新東名高速道路東名高速道路も、かえって遠回りor渋滞になるらしい。
仕方がないから箱根を通ったのだが、濃霧のなか大変な山道になってしまった。

でも、こうして無事に帰ってこれたわけで、結果としては良い旅だった。
近くて遠い三浦半島と、鎌倉周辺。
どこまでも観光地として整備されていて、人も車も多くて、お金をたくさん使うようにできている。最近そういう場所に縁がなかったので、なかなか新鮮な旅ではあった。

というわけで、すっかり神奈川県の沿岸部が気に入ってしまった。
オフシーズンに再訪するつもりだ。距離感も、ぼんやりとした土地勘も掴めた。繰り返しになるが、面白い場所だった。

 

お題「わたしの癒やし」

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