御前崎/ヴィーガン・インドカレー

御前崎

伊豆半島と共に駿河湾の端となるのが御前崎
ここから西が遠州灘、東側が駿河湾
太平洋へ向けて突き出た岬は、とにかく見晴らしが良い。地球が丸く見える場所として景勝地となっているし、古くからある灯台も見応えがある。

f:id:t_kato:20220113233726j:plain

とはいえ僕は子供の頃に行ったきり。
高速道路のインターチェンジからは遠く、鉄道もない。近くに海産物を買いに行くことは年に数回あるけれども、灯台まで行く機会が全くなかった。

今日は御前崎のさらに西、浜岡へ所用があったので、帰路にこの灯台へ立ち寄ってみた。

f:id:t_kato:20220113233654j:plain



海側から見ると断崖に建っているけれど、階段を登っていくと周りは住宅地という面白い立地。海に突き出た大地の端にあるわけだ。
一年中、風が吹き付けているため、樹木はすべて斜めになっている。低めの照葉樹が高密度で生えている風景は、沖縄を思い起こさせる。でも海の雰囲気は、四国の高知県側が近い。つまり太平洋と黒潮である。

 

f:id:t_kato:20220113233911j:plain

f:id:t_kato:20220113233917j:plain

灯台はメンテナンスおよび新型コロナ感染対策で、入場禁止だった。
でも、周辺の遊歩道を歩くだけでも、とても楽しい。
なにしろ風景が素晴らしい。ここまで広々とした場所は、普段の行動範囲には無い。

f:id:t_kato:20220113234336j:plain

風はおそろしく強い。
両手でスマートフォンを掲げていた観光客*1が、強風に煽られてスマホを落としてしまったくらい強い。
高台にいてもごうごうざあざあと波の音が聞こえる。なるほどこれが潮騒かと感心していたら、風花(かざはな:遠方の雪が舞ってきたもの)が振ってきた。

f:id:t_kato:20220113234057j:plain

海沿いの駐車場では、空気が塩辛かった。
それくらいに風がすごい。そんな土地だからか、閉館して間もない観光ホテルや民宿も、あっという間に風化している。
そういった、荒涼とした風情もまた、この御前崎灯台周辺の良いところだ。

f:id:t_kato:20220113234219j:plain

 

 

インドカレー

お昼ごはんは、インドカレー屋。
たまに発作的に行く「居抜きで、似たような看板とメニューの安いインド・ネパール料理店」ではなくて、日本人のスタッフ(あるいはオーナー)がいるお店。店名は「シヴァのカレー」で、場所は吉田町だったか。

goo.gl

一般的な「選べるカレー+ナンやライスなど+サラダ」のセットがメインの、普通のインド料理店ではあるが、ナン以外にもチャパティなどが選べるのが変わっている。
そして(おそらくは店主の趣味だろう)ヴィーガン・メニューであることも大きな特徴。だからマトンカレーなどは存在しない。
ヨガなどのオーガニックカルチャー的な方面に傾倒している店なので、ニンニクやタマネギも使っていない。塩気もおとなしめ。

f:id:t_kato:20220113233537j:plain

ニンニクやタマネギ、そして肉類を使っていないことが、この店では良い効果をもたらしているようだ。どうしてもガツンと強い味になってしまうインド料理屋で、豆や芋の味がしっかり味わえるのは素晴らしいこと。さらに、食べたあとの「口の中がスパイスとニンニクだらけ」な感じが皆無だったのも特筆したい。ヘルシーなのにスパイスによって満足感が高いのは、普段の安インド料理店とは違うところだ。
盛り付けも綺麗で、今回は2回目だったが、わざわざ足を伸ばしたくなる店だと再認識した。

f:id:t_kato:20220113233518j:plain

店内にはヴィーガン的なメッセージ、例えば高いエネルギーが云々などと書かれていて、いささか居心地は悪いのだが、それを差し引いても料理が良かった。
これはオーガニック趣味や漢方のお店によくあることで、理論は間違っていても結果的に味が良くなる*2ことはある。半ば博打ではあるが、とにかく今回は当たりだったわけだ。
飲み物で「自家製梅ジュース」があるあたり、平成時代のナチュラルカフェ全盛期を思い出してしまった。あの頃はとにかく自家製のシロップが流行っていて、みんな「身体を冷やさない」と言っていた。

 

 

そんな木曜日。
訪問先での移動に自転車も使ったけれど、強風と低温で頭痛がしてきた。
静岡では珍しいのではないだろうか。明日は暖かいと良いのだが。

 

お題「気分転換」

*1:僕以外にはこの人しかいなかった。

*2:大抵はコストが上がり、値段に反映される。ただし趣味的な要素もあって、それほど高くない店もある。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。