父が朝食の席で「インドカレーを食べたい」と言い出した。
今まで興味も経験も無かったインドカレー屋に行きたくなったそうだ。
もちろん父は、インドカレー屋の存在は知っている。
市内にも沢山ある。ただ、入ったことがないそうだ。
元より、居抜きで営業する移民の人達っぽいお店(台湾ラーメンやインドカレーやブラジル料理)に興味がある人ではなかったが、テレビか雑誌でナンやタンドールのことを改めて知り、興味が湧いた様子。
というわけで、夕食はインド料理店に行くことになった。
それほど高くはないけれど、街のあちこちにある安いランチセットのある店よりは少しだけきちんとした老舗。でもメニューはとてもわかりやすい。
結局、僕は鶏肉とホウレンソウのカレーとナン、サラダ、チキンティッカのセットを、そして父は野菜カレーとターメリックライスを注文した。
ナンが口に合わなかった場合、そして食べきれなかった場合のことを考えた結果の選択だ。
カレーはとても好評だった。
辛さを控えめにしてもらったせいか、玉葱の甘みがしっかり感じられて、とても食べやすいとのこと。
待望のナンは、僕のものを少しだけ食べた。もっと小麦粉の塊っぽいものを想像していたようで、発酵して端切れのよい薄い生地だったことを驚いていた。
ともあれ、良い経験だったようだ。
自分も夕食を準備する手間が省けたし、インド料理は好きだから、ちょっと得をした気分。
それが今日の出来事。
父が人生最初のインドカレーとナンを食べたこと。そして僕にとっては珍しくもない、しかしおいしいカレーを食べたこと。
ちなみに父は、近所の高齢男性お友達集団と、皆でカレーを食べにいくことに決めたそうだ。そのために今日はメニューを撮影していた。つまり今日のインドカレーは、人生最初ではあるが最後のインド料理ではない(予定)。
ちなみにカレーの写真は無い。
これは数日前に撮ったラーメンの画像。今どき420円という低価格、ただし駐車場は有料という、よくわからない店だった。
僕は訪問先から歩いて行ったので、まるで昭和の価格のラーメンを(駐車場代を払わずに)食べることができた。味も子供の頃に食べたようなさっぱりした醤油ラーメンだった。