素麺・病院・初恋プレゼント

昼前に病院を後にして、昼食は家で。そろそろ素麺の季節。
昨年に引き続き、前半は普通に食べて、後半にゴマ油などを加えて楽しむ。庭のミョウガやきゅうりも薬味に使ってみた。

 

 

午後はパソコン作業に少しだけ手を付けた。
まだ薬の影響でふらふらする。仕事にならないけれど、後で絶対に手直しをするけれど、それでも手を動かして形にはしておきたい。ゼロのまま放置していると、何も進まなくなる。

 

 

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夕方には知人の息子さんから連絡が来た。
幼稚園児の頃から知っている子が、もう中学生。
初めての彼女ができて、プレゼントに悩んでいるのだという。
最近の中学生男子はすごい。僕が彼と同じ歳の頃は、学校の裏山でヘビイチゴを摘んでいた。

とにかくアドバイスをする。静岡の中心街にある、いくつかの雑貨屋や、プレゼントに適したものを置く気の利いた書店などをピックアップした*1
さらに、相手の子の趣味や部活を聞き、数種類の提案を行う。通販ならば僕が代行して買うこともできる(たぶん子供だと無理だろう)ことを伝え、ネットで買える品も見繕う。
実際に会えれば良いのだが、このご時世そういう自由は無いのだった。

それなりに感謝はされたと思う。
ただ、彼の親を経由して「思っていたのと違った」と感想が届いた。
彼が想定していたのは、歳の離れた家族ではない知人である僕と、いわゆる「男と男の会話」をしたかったのだ。
しかし僕は、彼いわく「親戚のねえちゃんみたいな」アドバイスをしたのだった。
素敵な容器に入ったクッキーなら相手の負担にはならないし、さらに容器も喜ばれるとか、本の贈り物は難易度が高いが、文庫にきちんとしたブックカバーを添えるのは(読書好きには)喜ばれるとか、そういう「女子みたいな目線」は予想外だったという。

仕方がない。そういう独身中年男性も世界には存在するのだ。
僕とプレゼントを買いに行っていたら、もっと"想定外”だっただろう。サブカルからカワイイ、そしてほっこりまで、ちまちました買い物に全力を出せる人間なので。

逆に「女って、わからねえよなあ」みたいな話は苦手である。
これはもう、彼と同じくらいの歳には苦手だったし、大人になってからも自分から話すようなことはない。「それよりさ、どんなところを好きになったの?」と聞いて、赤面した相手を見てきゃあきゃあするほうが性に合っている。

要は、情緒に欠けるのだ。
この性質のせいで男友達に呆れられたこともある。特に「飲みながら相談したいことがある」なんて呼ばれたときには必ずズレた受け答えになってしまう。
酒の入った男友達は、極めて情緒的なのだ。あらゆる分析行為を嫌う。
このあたり、いわゆる女子会の空気とはまるで違うので、両方に参加する人は混乱しないように注意が必要である。

 

ともあれめでたい。
彼を知る大人達は、皆が好き勝手に(本人抜きで)騒いでいる。
彼の初恋と男女交際について、LINEその他のツールによりステークホルダー*2に共有されている点は、いかにも2020年代である。昭和生まれの僕から見たら、ほぼ攻殻機動隊の世界である。

 

 

 

 

*1:会話をしながら、お店のリンクを整理して相手に送ることができる。便利な時代だ。

*2:双方の家族から友人知人

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