ずっと家に籠もっていて、昨日からようやく動き始めた10連休、今日は沙弥島に行ってきました。
ここは瀬戸内国際芸術祭2019の会場であり、春に集中して展示が行われます。ならば今しか行く時が無い、ということで混雑も覚悟して行くことにしました*1。
電車と自転車(つまり輪行)で現地まで移動します。
会場に駐車場は無い、とどこかで聞いて鵜呑みにしていたのですが、きちんと用意されていました。そうでなくても最寄り駅周辺には有料駐車場も沢山ありますし、そこから特別運行バスや自転車で移動してもそれほど時間はかかりません。
しかし沙弥島、地続きだから移動が簡単です。船の時間を気にしないのは何より楽。寝坊しても大丈夫。でもきちんと「島の感じ」がするのだから面白い。
1番人気(?)の「そらあみ」は、3年前には離島で見ました。
その時はとても静かな環境で、詩のような風景だと魅入ってしまったことを覚えています。
今日の沙弥島の「そらあみ」は、全然雰囲気が違います。
ちょうど昼ごはんの時間に到着したこともあり、ちょっとした田舎のお祭りみたいな雰囲気でした。
堤防を挟んだ陸側には地元の人達がお弁当やうどんを売っています。
そして浜には「そらあみ」が、その先には瀬戸内の海と島々が見えるわけです。海水浴場として整った場所でもあるせいか、全体的に陽性というのか、明るい雰囲気です。
皆、和気あいあいと堤防やテーブルで食事をして、あるいは記念撮影をしています。こういう気軽さは、地続きの土地ならではかもしれません。
この場所で売っている食事、僕が買ったのは「ちぬ飯」がとても美味しかったです。黒鯛(チヌ)を炊き込んだご飯は、ちょっと癖のある黒鯛の香りも楽しめた本格的なもの。揚げたての熱いゲソも付いて800円は安いです*2。
僕も結局、「そらあみ」を眺めながら平和にこのちぬ飯を食べたのでした。
他にも東山魁夷美術館*3でお茶をしたり、適当に展示作品を見て歩いたり、と楽しく過ごすことができたので満足満足。
地元の人達とちびっ子の「お接待」でいただいた抹茶も美味しかったです。
それから瀬戸大橋記念公園と記念館。
昭和時代の、税金と補助金をたっぷり使った施設群は、今の目で見ても素晴らしい。近隣の家族連れ、特に就学年齢以下の子供とその親や祖父母が目立ちました。明るくて広くて、ある種どん詰まりの土地だから、公園に用事が無い人は来ないという安心感もあるのかもしれません。芝生と遊具でのんびりするにはこれ以上無い場所です。
記念館とその周辺は、この世紀の巨大建造物を作ったことの誇りが満ち満ちていて見応えがありました。今の時代ではちょっと考えられない無駄な空間があちこちにあるし(ドラクエの城みたい)、展示物は古いなりにひたすら立派で、見ていて楽しいです。
いつも瀬戸大橋を通るたびに気になっていた石組みのオブジェや建物の正体もわかって、これも満足。
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帰路、ちょっとだけ丸亀市と坂出市を探検してから帰宅。
JR四国は連休中というのに空いていて心配になってしまいます。でも輪行するには有難いかもしれません。一応はこの土地の幹線鉄道のはずなのに、鈍行に関しては本当にのんびりしています。車掌さんが自転車について話しかけてきて驚きました。
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沙弥島、本当に良かったです。
仕事で知り合った人が「ひとりで考えたい時に行く。誰もいない場所が必ず見つかる」と勧めてくれたのでした。さすがに芸術祭の会期中はそういう静かな場所は無いと思いますが、車でのアクセスも容易なので、これから「特に用事も無いけれど…」と遊びに行きそうな気がします。
暑いし日差しは強かったけれど風は涼しい、そんな気候も良かったです。自転車でも徒歩でも気持ちいい。しかし帰宅したらずいぶん日焼けしていました。
では、おやすみなさい。明日はどこに行こう?
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